ゴリラスタジオでは、電子書籍を販売しています。
iPhone版GarageBandの操作や、エフェクトの使い方、Touch Instrumentの使い方、Live LoopsやRemix FXなどたくさんの機能を解説しています。
この１冊で、iPhone版GarageBandを使いこなせるようになるでしょう。
いますぐ確認して、GarageBandの使い方を習得していきましょう。
【iPhoneで始めるGarageBand】
エフェクト一覧
iPhone版GarageBandには次のエフェクトがあります。
Vocal Transformer（ボーカルトランスフォーマー）
使い方を覚えて、自身の楽曲をブラッシュアップしていきましょう。
Track Reverbとは？
Phone版GarageBandの「Track Reverb（トラックリバーブ）」エフェクトは、音楽制作ソフトウェアの一部として提供されている音響効果です。
このエフェクトは、音声や楽器トラックにリバーブレーション（残響効果）を追加するために使用されます。
リバーブレーションは、録音された音をより自然な環境に似たものに変え、音楽の質感や空気感を向上させます。
具体的には、トラックリバーブは、トラック上の音を空間内で反射させ、その音の滞在時間や反射の強度を調整することができます。
これにより、音楽プロジェクトに適したリバーブ効果をカスタマイズできます。たとえば、大きなコンサートホールで演奏しているかのような響きや、小さなスタジオで演奏しているような密閉感を作り出すことが可能です。
iPhone版GarageBandのトラックリバーブエフェクトは、音楽制作プロセスで音楽をよりリアルな、または芸術的な要素を持つものに仕上げるのに役立ちます。
音楽制作者は、これを使用して自分の音楽をより魅力的でプロフェッショナルなものに仕上げることができます。
Track Reverbの使い方
Track Reverbを使うには、トラックにエフェクトを適用しないと使うことができせん。
やり方は以下の通りです。
エフェクトを適用したいトラックを選択し、画面上のトラックコントロールボタンを押します。
プラグインとEQをタップします。
編集をタップします。
エフェクトを追加するボタンをタップし、その中のTrack Reverbを選択すれば、トラックに適用することができます。
Track Reverbの各パラメータ
GarageBandのTrack Reverbエフェクトの各パラメータを詳しく解説します。
Predelay (プリディレイ)
Predelayは、リバーブ効果が始まる前の遅延時間を調整するパラメータです。
つまり、音がどれくらいの時間が経ってからリバーブ効果が適用されるかを制御します。
短いプリディレイは、リバーブ効果を音源から離すのに役立ち、長いプリディレイはより密なサウンドを作り出します。
左にスライドさせると短いタイムとなり、右にスライドさせると長いタイムとなります。
Spread (スプレッド)
Spreadは、リバーブの音がどれくらい広がるかを調整するパラメータです。
高い値では、リバーブが広がり、ステレオイメージ全体に効果が及びます。低い値では、より集中したリバーブが得られます。
左にスライドさせると中央にリバーブが寄り、右にスライドさせるとリバーブがスライドさせた分だけ広がります。
Reverb Time (リバーブタイム)
Reverb Timeは、リバーブ効果の持続時間を制御します。
このパラメータを上げると、リバーブ効果が長く続き、逆に下げると短くなります。
異なる楽器や音源に合わせて調整し、サウンドに望む響きを持たせることができます。
左にスライドさせると短くなり、右にスライドさせるとリバーブ効果が長くなります。
High Cut (ハイカット)
High Cutは、リバーブの高域（高音域）成分をカットするパラメータです。
高い設定値では、リバーブ効果がより暖かく、滑らかになります。
逆に低い設定値では、明るく鮮やかなリバーブが得られます。
Dry (ドライ)
Dryは、元の音源信号（ドライシグナル）の音量を調整します。
このパラメータを下げると、リバーブの効果が強調され、元の音源がより控えめになります。
Wet (ウェット)
Wetは、リバーブ効果の音量を調整します。
このパラメータを上げると、リバーブの音量が増加し、サウンドにリバーブがより支配的になります。
これらのパラメータを組み合わせて調整することで、さまざまなリバーブサウンドを作成できます。
音楽制作において、各パラメータを細かく調整することで、望むサウンドに近づけることができます。
Track Reverbの使用例
iPhoneのGarageBandのTrack Reverbエフェクトにあるパラメータを使用して音を変化させる使用例を以下にいくつか解説いたします。
Predelayを増やして深みを持たせる
Predelayを増やすと、Reverbが音に影響を与える前に微小な遅延が生じます。
これにより、音に深みと空間感を持たせることができます。
ゆっくりとPredelayを調整し、望む効果を得てみてください。
Spreadを広げて広がりを持たせる
Spreadを増やすと、Reverbの音が広がります。
これにより、より広い音場を作成できます。
特にギターやキーボードのトラックに適用すると、豊かなサウンドを実現できます。
Reverb Timeを調整して残響感を変える
Reverb Timeは残響の長さを制御します。
短い時間でよりドライなサウンドを得るか、長い時間で音を包み込むような感触を持たせるかを試してみてください。
High Cutを使用して高音を調整
High Cutを下げると、Reverbエフェクトが高音域をカットし、よりウォームなサウンドを作成できます。
これはボーカルやギターに対して効果的です。
DryとWetバランスを調整
Dryは元の音のレベル、WetはReverbのレベルを表します。
これらのバランスを微調整して、エフェクトの強さを調整できます。
たとえば、ボーカルにサブトルなReverbを追加する場合、Dryを高めに保ちつつWetを調整することができます。
これらのパラメータを組み合わせて、希望する音楽プロジェクトに最適なエフェクトを作成してみてください。
各パラメータの微調整により、独自のサウンドを実現できます。
本日のまとめ
いかがでしたでしょうか？
iPhone版GarageBandのTrack Reverb（トラックリバーブ）エフェクトを体験した感想はいかがだったでしょうか？
このエフェクトは、音楽制作ソフトウェアの一部として提供されている音響効果で、録音された音を自然な環境に近づけるための魔法のようなツールです。
リバーブレーション、つまり残響効果をトラックに追加することで、音楽の質感や空気感を向上させ、まるで大きなコンサートホールで演奏しているかのような迫力ある響きや、小さな密閉されたスタジオで演奏しているかのようなアンビエント感を作り出すことができます。
そして、あなたの手のひらで変更することができます。
GarageBandを使って、あなた自身の音楽プロジェクトに魅力的なリバーブ効果をカスタマイズし、プロフェッショナルな質感を追加していきましょう。
それではまたいつかお会いしましょう。
