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ゴリラシリーズです。
Compressorとは
コンプレッサーは音を圧縮し、音源のダイナミクス(音量差)を減らすことで、ミックス作業をした時に楽曲全体に音源をなじませるために使用します。
コンプレッサーはよく聞くエフェクトの一つですが、正しい使い方をしている人が少ないのが現状です。
それでは、このコンプレッサーの正しい使い方を見ていきます。
コンプレッサーを使った応用編
コンプレッサーを使った応用編では、ラジオボイスを作るのに使っています。『ラジオボイスの作り方』を参照してください。
オン・オフボタン
オン・オフボタンを押すと、コンプレッサーのオン/オフを切り替えることができます。
手動・チャンネルストリップ
オレンジで囲んでいるところをクリックすると、手動でチャンネルストリップ(テンプレート)を使用することができます。
おおざっぱに値を決めたい時や、各楽器のテンプレートを使用して、すぐに使用したい場合に設定します。
(キーボードのコンプレッサーテンプレートの使用例)
ドラムやキーボード、ギターなどにコンプレッサーをかけたいときに、テンプレートを使用すると最適なコンプがすぐに使えるようになります。
スレッショルド
スレッショルドを設定することで、その値を超えた部分にコンプレッサーが機能するようにします。
コンプはまずスレッショルドの値を決め、音源をどの程度圧縮するかを決定します。
スレッショルドは、値を直接入力するか、横のスライドバーで調整します。
画面は、シンセサイザーの音の波形を見えるようにしています。
①スレッショルド値を設定します。(−30dB)のスレッショルド、オレンジの線を設定します。
②スレッショルドを超えた値(赤線のところの音量)にコンプレッサーが、かかるようになります。
コンプを使う時はスレッショルドを一番に設定してください。
レシオ
次にレシオを設定します。レシオはスレッショルドで決めた値を超えた時に、どのくらいの比率で圧縮するかを決めます。
今回は2.0:1に設定しています。
設定値は直接入力するか、横のスライドバーで設置します。
レシオを2:1に設定すると、スレッショルド(-30dB)を超えた値『1:1=1』に対し『2:1=半分』の音量を圧縮することができます。
ここではスレッショルドを超えた値は約20dBですが、2:1のレシオを設定すると、20dBの半分の値、10dBを圧縮します。
4:1の場合は4等分した3/4の値15dBを圧縮します。
5:1なら5等分した4/5の値16dBを圧縮し、レシオMaxにすればリミッターが掛かることになります。
アタック
アタックはスレッショルドを超えた音から何ms(ミリセコンド=1/1000秒)後にコンプレッサーを掛けるのかを決める値になります。
アタック15msを設定すると、スレッショルドを超えた音が15ms後にコンプレッサーの影響を受けることになります。
スレッショルドを超えた音が15ms後に、コンプレッサー2:1の割合で圧縮がはじまります。
アタックを理解することで、音の立ち上がりのダイナミクスを崩さずに適用することができます。
こうすることで、キックの迫力あるアタック音を自在にコントロールすることが可能になりますね。
ゲイン
最後はゲインになります。
コンプレッサーで圧縮した音は小さくなっているため、最終ゲインを使用し、元の音量に聴覚上合わせます。
コンプレッサーを掛けていない時と、掛けた後の音を耳で比較し、同じ音量になるように設定して見てください。
GarageBandで使えるおすすめプラグインを紹介しています。GarageBandだけでは困難な設定や、初心者が使うだけでプロ級の音が素早く作れるため大変便利なラインナップとなっています。
詳細は、GarageBandで使えるプラグインおすすめを確認してください。
GarageBand Compressor(コンプレッサー)使い方
今回は、GarageBand付属のコンプレッサーの使い方を見てきました。
コンプレッサーは使えるようになると、頭の中で先ほど見てきた図が出てきます。
設定値を確認しながら、頭の中でコンプレッサーを掛けれるようになれるので、どんな音でも編集できるようになります。
イコライザーとコンプレッサーを使えるようになると、ミックスでの下ごしらえは完璧になることでしょう。
これからもプラグインの紹介をしていきますので、また気になった場合は確認して見てください。
それではまた。
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