プラグインを導入する前に
プラグインを導入するメリットは、DAWに既存のプラグインではできないことを実現してくれるので、DAW初心者の方はもちろん、上級者でも使用することをおすすめします。
各社いろいろなプラグインを出していて、有料・無料問わず種類がむちゃくちゃ多いので、どれを使うべきか迷うかもしれません。
たくさんのプラグインを持ってDAWのデータを処理するのではなく、良いプラグインの機能を知り長く使えるようにしていきましょう。
今回紹介するプラグインエフェクトのおすすめは、自分が使ってみて良いと思った会社のプラグインを紹介しています。
では、一つずつ紹介していきます。
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プラグインの画面がコントロール表示になる場合
プラグインを購入して、いざ使おうとしたときに、プラグインの画面がコントロール表示になる場合があります。
そんなときは、環境設定から下の画面に戻すことができます。
GarageBandの環境設定を選択します。
その中の一般から、アクセシビリティの『デフォルトでプラグインをコントロール表示で開く』にチェックが入っている場合には、チェックを外します。
これで、コントロール表示が解除されてプラグイン本来の画面に戻ります。
Sonarworks(ソナーワークス)
ソナーワークスは、2012年に誕生した会社になり、音楽をこよなく愛する人たちで結成されました。
卓越した音響のノウハウと、いいサウンドを追求することで、常に新しい製品を開発し次の時代へと開発が行われています。
キャリブレーション(補正)ソフトなどを開発、販売していますので自分のミックスルームをマイクで解析し一度測定してみましょう。
SoundID Reference for Speakers & Headphones with Measurement
スピーカーの補正で、適切な場所にスピーカーを置くことで、モニター環境をフラットにすることができるプラグインです。
スピーカーを正しい位置に置くことで、部屋の残響音を補正でき正しいモニタリングでミックスやマスタリングを行えるため、楽曲のクオリティを上げることができます。
部屋の広さや形、材質やヘッドホン特性などあらゆる環境で補正ができるので、宅録されている方などは導入されてスピーカーの補正をしてみてはいかがでしょうか。
WAVES
Waves Audioは、1992年にイスラエルのテルアビブに設立された会社になります。DTMのプラグイン業界では、知らない人はいないほど、使われているプラグインになるのでは無いでしょうか。
結構な頻度でセールをしているため、お目当てのプラグインがある場合は、セールの期間を狙って購入するのが良いでしょう。
また、バンドルになっている製品もあるため、そういったものを買うようにしましょう。
Wavesのダイヤモンドはノイズ除去プラグインが入っていますので、ノイズ除去プラグインを持っていない方はダイヤモンドがおすすめです。
プラチナやゴールドは価格が安いので、初めての方はそちらの方がいいのかもしれませんが。
Platinum
Platinumは、プラグインを初めて使う方や、どのプラグインを買うのか迷っている方が高音質で快適に音楽を制作進めるために必要なエフェクトをバンドルした製品になります。
優れたオーディオプロセッシングのコレクションが詰まったこのプラグインは、ダイナミクス処理からリバーブ、EQ(イコライザー)などのエフェクトがそろっているので、ミックスやマスタリング、サウンドデザインなどあらゆる場面で活躍することができます。
Horizon
Horizonは、スタンダードプラグインであるPlatinumをベースに、マスタリングやミキシングに必要なエフェクトをコレクションした、WAVESプラグイン・バンドルになります。
バンドルしているプラグインの数は、なんと76種類を超え、これ一つあれば楽曲を高クオリティで制作できます。
スタジオには標準的なプラグインになるので、持っておいて損はないでしょう。
WLM Plus Loudness Meter
Waves社が出しているWLM Plus Loudness Meterプラグインは、放送やYouTube、音楽配信などのすべてのラウドネス調整に使用できます。
また、映画の予告編の作成時、DVDの作成時やブルーレイなどのパッケージ・メディアなどのコンテンツ制作時にも活躍し、正確なラウドネス計測とメーター表示を行なうプラグインになります。
このプラグイン1台持っているだけで、あらゆる計測ができることでしょう。
WAVES EQ
WAVESのプラグインは業界標準のプラグインになります。REQやQ10など使いやすいEQがたくさんあり、値段も割安でクオリティーが非常に高いため、一つは持っていても間違いありません。
バンドルになっている物もあるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
H -Series
WAVESのH -Seriesは、アナログシミュレートを搭載したハイブリッドプラグインになります。
バンドルしているプラグインは、H -Reverb、H-Comp、H -EQ、H -Delayの4つのエフェクトが入っています。
H-Reverbでは、ダッキングやディエッシング、細かなEQ処理やドライブコントロールなど、これ1台でさまざまな表現のリバーブを付け加えることができます。
H-Compでは、アナログ・モデリングのリリース特性を備えたハイブリッド・コンプレッサーエフェクトになります。
直感的に操作ができるルックスで、ツマミを感覚的に回すことで、VUメータが反応し目で見て操作が可能になります。
そのほかにもH -DelayやH-EQなど優れたミキシングには欠かせないプラグインもそろっています。
iZotope
米国マサチューセッツ州のケンブリッジを拠点とするオーディオテクノロジー企業になります。
アプリやオーディオソフトウェア、ハードウェア、プラグインの開発を行い、ノイズなどを除去してくれる「RX」シリーズ、マスタリングプラグイン「Ozone」など魅力ある製品が並んでいます。
AI機能を活用し、MIXやマスタリングのお手伝いを自動化できるため、大変便利なプラグインにもなります。
使い方も簡単で、初心者でも使いやすく高品質な音を設定できるのも魅力の一つでしょう。
Ozone
iZotopeのEQは、Ozoneに付属しているEQとNeutronに付属しているEQになります。このEQは、アナログとデジタルを切り替えて使用できたり、プリセットから楽器を選ぶだけで、処理を予めしてくれるので、とても使い安いEQになります。
EQを使ったことが無い素人でも、このEQを使用するとどの帯域を削っているのか?どの帯域をブーストしているのかが分かるため、とても勉強になります。
Neoverb
RX9
Native Instruments
1996年にドイツのベルリンに設立した会社になります。
ストリングスの音源や、ホークギター、ドラム音源など、高品質な音源をプラグインにした『コンプリート』シリーズが有名です。
たくさんのクオリティーが高い音源を、鍵盤一つで操作できる手軽さは、使ったその日からトリコになってしまうほど楽しくそして素早く楽曲を作成することができるでしょう。
また、ハードウェアーも使いやすい製品が多く、見た目もカッコイイものが多い印象です。
Native Instruments EQ
Native InstrumentsのEQはレトロなEQはもちろん、ハイクオリティなEQなど結構揃っています。ただ、EQで言えば、他のプラグインを頻繁に使用するため、ここでのEQはあまり活躍の場がないかも知れません。
fxpansionが提供するドラム音源は、リアルな音源を徹底的に追求したこだわりのあるプラグイン・エフェクトを製造する会社になります。
プロが選ぶドラム音源は主に、FXpansionが提供している『BFD3』かToontrack社が提供している『Superior dorummer3』のどちらかが一般的に使われています。
リアルな音源を探しているのであれば、一度BFD3を使ってみてはいかがでしょうか。
BFD3
BFD3は、リアルな音源を追求したアコースティック・ドラム音源になります。
レコーディングされた生音をリアルに再現しDTM(パソコンで編集できるソフト)で使うことができます。
初心者には少し調整が難しいかもしれませんが、ドラム音源の編集を極めたい人にはもってこいのプラグインではないでしょうか。
本当に音がリアルなので、ドラムをレコーディングしたのかBFD3を使って打ち込んだのかがわからないくらい、見分けがつきません。
【動作環境】
MacOS 10.12 -10.15、Big Sur(※Intelプロセッサのみ)
Windows 10 64bit version 1909 以降
AU、VST (2.4)、AAX 64bit Native、スタンドアローン対応*
Intel Core i5 2400以上(Core i7以上を推奨)
RAM4GB以上 (8GB以上を推奨)
画像解像度 1920×1080(HD)以上、プラグインはホスト・DAW対応解像度に準拠
オーサライズにはインターネット常時接続が必須(オフライン・オーサライズ非対応)
ライブラリの容量 155GB
1997年に設立されたToontrack社は、『初心者でも簡単に作業ができる』をコンセプトに、ワンタッチで楽曲を制作できるプラグインを多数用意しています。
『Ezシリーズ』は本当に画期的なプラグインエフェクトで、Ezピアノ、Ezベース、Ez MIXなど、誰でも簡単に楽曲を制作できるような作りになっています。
コードの知識がなくても、プロ並みの音源を作ることができます。
また、ピアノやベース、ドラムの知識がなくても高品質で安定した音源が手軽にインプットできるのも魅力的な一面になります。
DAWにMIDIを挿入して、MIDIの中身を確認し練習することもできるため、プロがどのような弾き方をしているのか確認することもできます。
自分の作成したMIDIを読み込ませることで、無限にMIDI音源を生成することができるのでアイデアを貯めておくことも可能になります。
EZ Bass
EZ Bassは、ベースを弾くことができない人でも、簡単にベースを楽曲に入れることができます。
数あるプリセットの中から、好きなベースパターンを選ぶことで、コードにマッチしたベースを自動生成してくれるので、ものの一瞬でベースを演奏させることができます。
豊富な機能が充実していて、2本のベース(モダンとビンテージ)を選択し音を作ることができます。
作曲でのアレンジや新たなベースライン構成など、自分では思いつかないフレーズも簡単に自動生成してくれるので、ベース録音ができない方や、ベースラインが思いつかない方には持っていて損はないプラグインとなっています。
【動作環境】
MAC OSX 動作環境
コンピュータ
OS MacOS X 10.9以降
RAM 8GB以上を推奨
インターフェース スタンドアロン、VST、AudioUnits、AAX-native
WINDOWS 動作環境
コンピュータ
OS Windows 8(64bit)以降
RAM 8GB以上を推奨
インターフェース スタンドアロン、VST、AAX-native
Superior Drummer3
Superior Drummer3は、230GB以上の未加工44.1kHz/24Bitのサウンドを収録しているドラム音源になります。
約350種類以上のヴィンテージ・ドラムマシンサウンド収録しているため、ドラム音源に困ることは今後なくなることでしょう。
楽曲のミックスに良くなじみ、この音源を使うだけでプロクオリティのサウンドをすぐに作ることが可能になります。
BFD3のようにリアルな音源を求めている方よりかは、すぐにミックスで使いたい方向けのドラム音源になりますが、手軽にプロクオリティのサウンドを求められる方は、Superior Drummer3は大変便利なツールになること間違い無いでしょう。
【動作環境】
MAC OSX 動作環境
コンピュータ Intel製マルチコアCPUを推奨 (64bit)
OS MacOS X 10.6以降
RAM 8GB以上を推奨
インターフェース スタンドアロン、VST、AudioUnits、AAX-native
WINDOWS 動作環境
コンピュータ Intel製マルチコアCPUを推奨 (64bit)
OS Windows 7(64bit)以降
RAM 8GB以上を推奨
インターフェース スタンドアロン、VST、AAX-native
※64bitのみ対応(32bitDAW使用不可)
※ブロードバンドインターネット接続
2000年10月にドイツで設立した会社になります。
Celemony で有名なプラグインが『メロダイン』というプラグインになります。これは、ピッチの編集ソフトになりヴォーカルのピッチを修正したり、ギターやピアノなどの和音も解析し音をなおすことができるという、前代未聞のソフトになっています。
ピッチ編集ソフトではオートチューンなどが有名ですが、個人的にはメロダインの方が扱いやすく、ピッチを編集した時の劣化が少なく違和感がないので気に入っています。
ピッチの修正やタイミング調整など、基本的な操作はもちろん、ハモリの作成や倍音の付加など高品質の編集ができるようになります。
MELODYNE 5
MELODYNE 5はピッチの編集ソフトになり、高度なピッチ編集やフォルマント(男の声や女の声などに変化させる機能)編集、キーやテンポを識別して調整できる機能などさまざなことが可能になります。
また、ヴォーカルなどのダイナミクス(音量差が激しい楽器)の音量を均一にしてくれる機能もあり、今まで半日かけてオートメーション(自動化)を設定していた作業がものの数分でできるようになります。
操作もシンプルに使うことができるので、初心者でも簡単に使うことが可能になります。
オーディオからMIDIを書き出しすることもできますが、これは少し精度が落ちますので、あまり期待しない方がいいでしょう。
【動作環境】
Mac
Intel デュアルコア・プロセッサーを搭載した Apple Mac コンピューター(クアッドコア以上を推奨)*
4 GB の RAM(8 GB 以上を推奨)
macOS 10.12 以降(64ビット)
DAWと連携する場合は VST 3、Audio Units、AAX が動作するホストアプリケーション
Windows
Intel または AMD デュアルコア・プロセッサーを搭載したコンピューター(クアッドコア以上を推奨)
4 GB の RAM(8 GB 以上を推奨)
Windows 10(64ビット)、Windows 11
ASIO 準拠のオーディオインターフェイス
DAWと連携する場合は VST 3、AAX が動作するホストアプリケーション
Positive Grid
BIAS FX2
プラグインエフェクトのまとめ
プラグインエフェクトは高品質でクオリティーの高いものが数多く出ています。
既存の製品では作れない音を、他社のプラグインでは簡単に作成することもできます。
自分に合ったプラグインを持つことで、楽曲の制作には時間の短縮になることもあるでしょう。
ただ、音は録音で大半は決まってきますので、原音が良くなければ、いくら高価なプラグインを持っていても、そのレベルのものにしかなりませんので注意してください。
原音を納得のいく音で録音し、あとはプラグインで素晴らしい音源に変えていく。
これを忘れないようにしてください。
それではまた。
あ!あと、ファブフィルターこれも地味に良いですね。EQなどは使いやすいですよ!
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