はじめに
DTMには欠かせないものといえば、オーディオインターフェイスがあげられます。楽曲を制作する時や、ミックス、マスタリング、ギターやヴォーカル録音、動画配信サイトでライブストリーミングなど、さまざまなことをする時に必須のツールとなります。
ただ、各社からオーディオインターフェイスがたくさん出ているため、どの機種、どのメーカーを選べば良いのかわからないことでしょう。
そこで今回は、初心者が安心してオーディオインターフェイスの選べるように、おすすめオーディオインターフェイスを紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
オーディオインターフェイスとは
オーディオインターフェイスとは、ギターやベースなどの楽器の音、ヴォーカルの音声などのアンログ信号をデジタルの信号に変換してパソコンへ入力したり、デジタルの信号をアナログ信号に変換してスピーカーに出力するための機材になります。
オーディオインターフェイスには、ギターなどの低出力音を増幅して入力することができます。
これで音を大きく録音することができます。
そのため、ノイズの量が減り聞きやすい音質で録音ができるようになります。
おすすめのオーディオインターフェイス10社
これから紹介する10社は、筆者が普段スタジオなどで使用している物や、レコーディング時に良く見かけるものを紹介しています。
まずは、好きな会社を自分で決めて、よく調べてから購入するのが良いかと思います。
Roland(ローランド)
ローランドは日本の大手電子楽器メーカーになります。1972年に大阪市で創業し2005年に本社を浜松に移転しました。
スタジオやライブ向けのプロ用から家庭用まで、いろいろな楽器製品を展開している総合電子楽器メーカーとなっています。
電ドラムのV-Drumsシリーズなどは、とてもよくできていてプロも使用しているモデルなどもあります。
QUAD-CAPTURE UA-55
コンパクトなボディで高音質なレコーディング環境を実現しています。
また、高機能な次世代スタンダードUSB2.0オーディオ・インターフェースを搭載。QUAD-CAPTUREは、OCTA-CAPTUREで好評の高音質設計”VSPREAMP”、低レイテンシーを実現する”VSSTREAMING”、ワン・アクションで最適な入力レベルを設定できる”AUTO-SENSE”などを受け継いだ4IN/4OUT。
最大24bit/192kHzのUSB2.0オーディオ・インターフェースです。
コンパクト・ボディながら、さまざまな楽器に対応する入力端子を装備しています。
ライブ・ステージで威力を発揮するグランド・リフト機能も搭載し、過酷な環境でも安心して使える堅牢なアルミ・ボディに収めました。
USBバス・パワー駆動にも対応し、自宅、ステージ、モバイル環境など、どんな環境下でもスタジオ・クラスのレコーディングを可能にする、次世代標準と呼ぶに相応しいオーディオ・インターフェースです。
TASCAM(タスカム)
TASCAMは、確かな音質と 高い耐久性で長年に渡り支持され世界中の放送・録音現場に導入されています。
その実績と経験を活かしプロフェッショナルのための音響に関わるトータルソリューションを提供する会社となります。
TASCAMは、1971年にTEACのプロフェッショナル音響機器の販売会社TEAC AUDIO SYSTEM COMPANY OF AMERICAとしてスタートしました。オープンリールMTRや、カセットMTR、DTRS規格、デジタルミキサーなど、時代の先端を行く技術を持っています。現在ではテレビ/ラジオ放送局の録音と送出を支えるシステムから、レコーディングスタジオの録音システム、コンサートホールや会議室、学校、商業施設、劇場などを支える音響設備、インターネット放送やミュージシャンの音楽制作を支えるシステム等、世界中にタスカム製品があふれています。
US-4X4HR
Focusrite
Focusrite PLCは、イギリスのハイワイコムに拠点を置く英国の音楽およびオーディオ製品グループです。Focusriteグループは、Focusrite、Focusrite Pro、Martin Audio、ADAM Audio、Novation、Ampify Music、Optimal Audio、Sequentialの8つのブランドで取引されています。
Scarlett 4i4 3rd Gen
Scarlett 4i4 3rd Genは、Focusrite プロフェッショナル用コンピューターオーディオインターフェイスファミリーの一つで、高品質の Focusrite アナログプリアンプが内蔵されています。
高品質の音声をお使いのコンピューターへ入出力ルーティングするシンプルでコンパクトなソリューションをご利用いただけます。
この第三世代シリーズの Scarlett インターフェイスの開発においては、性能と機能の両方にさらなる改良を加えました。
本装置全体のオーディオ仕様をアップグレードしてダイナミックレンジを拡大し、ノイズや歪みをさらに低減し、マイクプリアンプの入力レベルを向上しました。
また、重要な強化点は、Focusrite の AIR 機能を搭載したことです。
AIR を使用すると、プリアンプの周波数特性を Input 1 および 2 で個々に選択して微修正し、伝統的なトランスフォーマーベース ISAマイクプリアンプの音波特性をモデリングできます。音質の良いマイクで録音すると、ボーカルや多くの音響機器で最も必要とされる重要な中高周波数帯域 (中高音域) の透明性と明瞭性が向上します。
Steinberg (スタインバーグ)
スタインバーグ(ドイツ語:Steinberg Media Technologies GmbH)は、ドイツのソフトウェア会社です。MIDIシーケンスソフト、DAWソフト、ソフトウェア・シンセサイザーを主力製品としています。また、オーディオドライバに関する規格のASIOや、音楽ソフトウェアに関するプラグイン規格のVSTを策定している。2005年にヤマハの子会社となりました。
UR22mkII
コンパクトオーディオインターフェースのベストセラー UR22 が進化しました。
D-PRE 2基、192 kHz 対応の凝縮スペックはそのまま新たに iPad に対応し、さらに音質にも磨きをかけた UR22mkII。
オーディオ & MIDI インターフェース UR22mkII、Cubase AI、Cubasis LE があれば、フル機能のモバイルレコーディングスタジオが出来上がります。
定評ある Mac / PC との接続に加え、mkII では iPad との接続を可能にする CC モード、そしてバスパワーに加え外部電源にも対応しました。
可搬性に優れるソリッドなボディ、クラスを遥かに超越したサウンドクオリティ、そして実用的な機能を揃えた UR22mkII は、宅録やモバイル音楽制作を完璧にカバーします。
Apogee
Apogeeエレクトロニクスは、オーディオコンバーターやUSB、iOSマイク、デジタルオーディオインターフェイスだけでなく、オーディオ制作ソフトウェアも手がけるアメリカのメーカーです。
Macと相性が良いため、Macを使用している人にはおすすめの会社になっています。
Duet3
USBタイプCを採用、サンンプルレート最大192Hz、Mac用オーディオインターフェイスになります。コンパクトで持ち運びに便利なオーディオインターフェイスです。
クラス最高のApogee社製コンバージョンとマイクプリアンプを搭載
2in 4out USB Type C オーディオインターフェイス
最高サンプルレート:24bit / 192kHZ
アルミニウムベースにゴリラガラスのトップとノブカバーを採用した全く新しいロープロファイルデザイン
ブレイクアウトケーブルによる入出力
2x 1/4″ インストゥルメント入力
2x マイク/ライン入力
2x 1/4″ バランス出力
ヘッドホン出力
2 x USB Type C ポート
バスパワー駆動/USB Type Cポート経由の外部電源オプション
ハードウェアDSP FXを内蔵。エンジニア ボブ・クリアマウンテンがチューニングしたSymphony ECS Channel Strip*を内蔵
macOS、Windows 10対応
USB Type-CおよびType Aケーブル付属
トラベルケース付属
UNIVERSAL AUDIO(ユニバーサル・オーディオ)
ユニバーサルオーディオは、プロのレコーディングスタジオ、ライブサウンド、放送分野のレコーディング、ミキシング、オーディオ信号処理ハードウェアのデザイナーメーカーでした。ユニバーサルオーディオは、チャンネルイコライゼーション(またはEQ)およびエフェクトコネクタ(または送信バス)ごとに、現代のミキシングコンソールレイアウトを含む録音とサウンド強化業界の多くの技術革新を担当しました。
VOLT 476
どこでもスタジオサウンドクオリティで録音できるオーディオインターフェイスです。外観のビンテージ感が良く、音質もクリアで良好です。特にドラムなどの金物系の音がクリアに聞こえてきます。
また、プラグインをバンドル(搭載)しているため、すぐに音楽制作が始めらるるほか、1176コンプをモデリングしたコンプ76などを使うことで、高音質な録音が可能となっています。
iPadやi Phonなども接続できるため音楽の幅が広がるかもしれませんね。
Apollo Twin X / DUO
ミュージシャンやプロデューサーへ、エリートクラスの A/D D/A コンバージョン、2基の Unison 対応プリアンプ、そして DUO コア・リアルタイム UAD プラグインプロセッシングによるトラッキング、オーバーダブ、ミックスを提供する、Mac および Windows 用のデスクトップ型 Thunderbolt 3 オーディオインターフェイスになります。
UAの60年に渡るオーディオ・クラフトマンシップの伝統に基づき、Apollo Twin Xは127dBのD/Aダイナミックレンジを誇り、UADアナログエミュレーションプラグインとLUNAレコーディングシステムが同梱されてます。
クラスのすべてを確実に上回っています ー デスクトップ上でアナログスタジオの機能をフル活用することができます。
APOLLO SOLO Heritage Edition
Thunderbolt3で繋ぐオーディオインターフェイス&DSPエフェクトを搭載した、Mac/Windows両方で使用できるApolloシリーズです。
シンプルなデザインで、見た目がお洒落。
ほとんどの操作を、全面のパネルだけで完結できる仕様になっています。
Thunderbolt3接続によりバスパワーで動作するため、電源など外部のケーブル無しで動作させることができます。
ただし、Thunderbolt1や2での接続はサポート外になるので注意が必要になります。
また、Thunderboltケーブルは別売りになりますので、これも注意が必要になります。
背面にはINPUTが2系統ありアウトプットも2チャンネル搭載。
DSPエフェクトを搭載していますが、このDSPとは何かというと、パソコンのCPUの代わりにオーディオインターフェイス側でエフェクトを処理してしまおう!という機能になります。
このDSP機能を使うことで、パソコンに負荷をかけずにエフェクトを使うことができるので、処理を分散させることができるのです。
エフェクトには、1176コンプやPultec EQなど有名どころのエフェクトを多数付属されています。
ベリンガー
ベリンガー(独: Behringer)は、音響機器メーカーで、1989年にドイツのウィリッヒで、ユーリ・ベリンガーにより設立。
当初はユーリ・ベリンガー自宅の台所が工房を兼ねていました。
2012年6月に同社を核とする持ち株会社ミュージックグループ社の傘下となっており、マイダスなどと業務提携を行っています。 社是は「性能は倍に、価格は半分に」である。
UMC202HD U-PHORIA
UMC202HDは2入力2出力、24-Bit/192 kHz対応のUSB 2.0 オーディオインターフェースです。
マイク、ギター、ベース、キーボードなど、なんでも繋いで手早く作品を作りましょう。
UMC202HDは最高192kHzの解像度に対応。理論上、可聴域を超える96kHzまでのハイレゾ再生/録音が可能です。
MC202HDは世界的に評価されているMidas設計のマイクプリアンプを2基搭載。ボーカルの歌声をピュアに録音することができます。マイクプリアンプは+48Vのファンタム電源を供給するのでコンデンサーマイクも使うことができ、本格的なレコーディングが行えます。
シンガーソングライターでも、外出先のプロデューサーでも、あるいはギグでバッキングトラックを走らせるためでも、超信頼性の高いU-PHORIA UMC202HDはあなたの才能を輝かせます。
ZOOM (ズーム)
音楽用電子機器の開発及び販売を主な事業内容としており、「We’re For Creators」という基本理念のもと、世界中のクリエーターがよりユニークでオリジナルな作品を創造できるツールを提供することによってブランド力を向上し、株主、従業員や取引先などの当社グループと関係するステークホルダーから評価される企業を目指している会社です。
UAC-2
クラス初の高音質テクノロジーを惜しみなく投入。
PC/Mac/iPad**で使用できる互換性の高さも、『UAC-2』の魅力の一つです。
USB 3.0/USB 2.0ポートを搭載したWindows/Macコンピュータはもちろん、クラスコンプライアントモードでiPad用のオーディオ/MIDIインターフェースとしても使用可能です。
GarageBand等の音楽制作アプリと組み合わせて、iPadならではの直感的なタッチ操作で、インスピレーションの赴くままに高音質なレコーディングが行えます。
Solid State Logic
ソリッド・ステート・ロジック(英: Solid State Logic、SSL)は、イギリス中西部のオックスフォードに本社と製品の製造工場を置くミキシング・コンソール、デジタルおよびアナログ・オーディオ・インターフェース、DAW向けの各種ソフト・ウェア等の開発、製造、販売している音響メーカーです。
世界各国のスタジオ等で幅広く導入されているコンソールのメーカーとして知られています。
SSL 2
SSL 2およびSSL 2+は単なるオーディオインターフェースではなく、Solid State Logicを技術が詰め込まれたスタジオの中心となりうるものです。
クラス最高のマイクプリアンプ、Legacy 4Kアナログエンハンスメント、スタジオ品質のモニタリング、SSL Production Packソフトウェアバンドルなど。
40年以上にわたり、世界中のレコーディングスタジオ向けにミキシングコンソールを制作し培った技術を生かし、省スペースな制作環境向けに開発がされています。
IK Multimedia(アイケーマルチメディア)
イタリアの音楽制作関連のプラグインやハードウェアを製造、販売している会社になります。 ロゴが“IK”を回転させたもので漢字の“天“に似ているため、俗に「天」などと呼ばれる事もあります。
昔はPC向けのプラグインソフトウェア専業であり、サンプラーのSampleTank、マスタリングソフトの T-RACKS などが主力だったんですが、2010年に発表された、iPhone/iPad 用のギター用インターフェース「 iRig 」をきっかけに iOS デバイス向けの音楽制作ソフトウェアおよびハードウェア製品にシフトしてきています。
iPhone/iPad も本格的な音楽制作に使える環境として認知されてきていますが、そこに IK Muitimedia 社が与えた影響は絶大なものとなっています。
AXE I/O
多くのオーディオインターフェイスには、Hi-Z入力(ハイインピーダンス入力)という機能が付いています。このHi-Z入力を使うことで、ギターが音ヤセすることなく、レコーディングができるんです。
ハイ・インピーダンスとはギターやベースなどのロー・インピーダンスの信号を、このHi-Z入力にすることで『ロー出し・ハイ受け』の形となり音質の劣化を防ぐことができます。
ただ、オーディオインターフェイスに付いているHi-Z入力で十分な機能を発揮しているのか?という疑問に開発されたのが、ギター専用のオーディオインターフェイスAXE I/Oになります。
2 IN/5 OUT(AMP OUTを含む)、3種のトポロジーを備えたZ-TONEギター入力搭載、 2 バランス + 2 アンバランス・ライン・アウト、リファレンス・ヘッドホン・アウト、2つの自由にアサイン可能なコントローラー入力を装備しています。
ギター専用に作られているだけあって、117dBのダイナミックレンジと、周波数特性が3Hz〜32kHzと幅広い周波数をカバーしているため、とてもクリアで高音質なギター録音が可能になります。
まとめ
1.オーディオインターフェイスはアナログ信号をデジタル信号に変える機材
2.ミキシングやマスタリング、ボーカル録音やギター、ベース録音には必ず使うもの
3.自分の好きな会社のオーディオインターフェイスを使う
4.DSP内蔵のオーディオインターフェイスは、パソコンのCPUに負荷をかけない
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