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サウンドハウス

ステレオイメージを広げる

ステレオイメージについて

 

ステレオイメージとは、ミキシングで音に奥行きと幅を作り出し、音像を立体的に構成していくための概念です。

そのため、最高のステレオイメージは、ミックスの良し悪しで決まります。

そのため、立体的な音像で、聴いている人が広く包み込まれるようなミックスを作成するのは、ものすごく難しく、いろいろなテクニックがいるのも事実です。

今回は、ステレオイメージについて、またミックスで幅広い立体感を作り出す方法を紹介していきます。

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スピーカーから飛び出る音をつくるには

 

自分がミックスをした曲を聴いてみると、プロがミックスした曲よりもステレオイメージが狭く感じることはないですか?

初心者がおこなうミックスはスピーカーから飛び出るサウンドではありません。飛び出るサウンドを作るためには、ステレオイメージを広げ、聴いている人を包み込むことが重要になります。

ステレオイメージがしっかりしていなければ、あなたのミックスは、迷子になって迷路から抜け出せなくなるでしょう。

ステレオイメージを作るためには、これから紹介する、テクニックを実践していくのみです。

いずれにせよ、様々なテクニックを学び、自身の楽曲で実践していきましょう。

センターに置く楽器をきめる

ステレオイメージは、パンを使い、左右に楽器を配置しますが、左右に配置させない方が良い楽器もあります。

なぜ左右に配置せずに、センターに配置させるかと言うと、聴いていて気持ち悪いから。です。

センターに置くべき楽器はキックやベース、ヴォーカルやスネアなどの楽器です。

これらの楽器は、左右に配置してしまうと、それはそれは気持ち悪い。

一度、自身の楽曲で試してみてください。

 

ステレオイメージ3要素

 

ステレオイメージでは、3つの要素から成り立っています。

 

高さ

 

ミックスにおいて、高さを表現するためには、音量と周波数に着目します。

この二つが絡み合うことで、高さを表現していきます。

下に行くほど低音のイメージで、上に行くほど高音のイメージになります。

 

幅の広さ

 

幅の広さを表現するもっとも重要なのがパンニングになります。

左右の何処に配置させるのかで幅が決まってきます。

また、周波数も左右に広げることで、幅の厚みが増してきます。

 

奥行き

 

奥行きを作るために必要なのが、リバーブやディレイといった時間軸のあるエフェクトになります。

リバーブやディレイを使うことで、奥行きを調整して、前後を埋めていきます。

また、コンプレッサーなどのエフェクトも、前後の位置を調整したりすることができます。

これらを考えながら、ステレオイメージを考えて組み立てていきましょう。

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ステレオイメージを最大限にするためのテクニック

 

音源を録音するときはイメージして録音する

 

音源を録音するときには、録音した音がどのように録音されたかを知る必要があります。

録音した後に、ステレオイメージを変更することは、ものすごく大変です。(大変というより、限界があります)

例えば、バスドラムを録音するときでも、バスの中にマイクを立てて、バスドラムの外側にもマイクを立てます。

このように、二つのマイクの音をブレンドすることで、空気感や音を調整していきます。

アコースティックギターなどの音を録音するときも、中央そして側面にマイクを配置して録音することで、

横のマイクと中央のマイクのブレンドを調整することにより、幅や空気感を調整できるようになります。

 

ステレオトラックとモノラルトラックを使い分ける

 

ステレオトラックを多く使うと、ステレオイメージが広くなり、楽曲がゴージャスに聴こえると思っていませんか?

でも、実際にはステレオトラックが多すぎる場合には、個々の楽器の音が薄くなり、曖昧な音像になってしまいます。

幅広いサウンドのミックスは、さまざまなステレオトラックと、さまざまな位置にパンニングされるモノラルトラックで構成されるのが理想です。

ステレオトラックにするのが良い楽器は、ドラムのオーバーヘッド、ピアノ、ルームマイクなどです。

これらは、自然なステレオの広がりを持っている音源になり、ステレオトラックを代表する楽器となります。

考え方としては、大きな楽器ほどステレオトラックで録音すると良いでしょう。

また、弾き語りなどヴォーカルと楽器だけで構成する音楽でも、楽器はステレオトラックにし、ヴォーカルはモノラルトラックにするなど、使い分ける必要もあります。

次にモノラルトラックとしての候補は、ヴォーカルやベース、キックやスネア、ギターなどはモノラルのトラックで作成した方が良い楽器になります。

低音楽器は、ステレオにしてしまうと扱いが難しくなるため、よほどのことがない場合には、モノラルにしておきましょう。

また、センターに配置する楽器も、モノラルで録音します。

ギターは、弾き語りなどする場合にはステレオで広げてあげる方が良いですが、バンドなどのアンサンブルではモノラルでもかまいません。

ステレオトラックやモノラルトラックを正しく使い、音像イメージをハッキリとさせましょう。

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パンニングをワイドに広げる

 

初心者などは、パンニングをするのにあまり積極的ではありません。

あまりパンニングをしないために、ミックス全体の音が狭くなり、センターに音が集中してしまいます。

これを解決させるには、大胆にパンニングをするのみです。

ただ、何でもかんでもパンニングするのではなく、正しくパンニングしないといけません。

周波数特性の同じような楽器を良いバランスで左右に配置します。

こうすることで、ミックスのバランスが保たれて、聴きやすい楽曲になるのです。

例えば、モノラルで録音したギターを左右に配置することで、ステレオイメージは広がります。

また、周波数特性の低い楽器は、出来るだけセンターに位置させます。

こうすることで土台がしっかりとしたサウンドを構築できるようになります。

ステレオエフェクトを使う

 

エフェクトの中には、ステレオイメージを広げるプラグインがあります。

そういったプラグインを使うことで、モノラルトラックをステレオに変換したり、ステレオトラックの広がりを増したりすることもできます。

ただ、使いすぎるとステレオイメージを壊す可能性があるので、使い過ぎには注意して下さい。

Logic 既存のプラグインならStereo Spread(ステレオ・スプレッダ)などが有効です。

このようなエフェクトを活用してステレオイメージを広げていきましょう。

 

プレゼンスの帯域を調整する

 

プレゼンスの帯域は、通常2.5khzから5khzの周波数帯域になります。

この帯域は、人間の耳の感度が一番良い帯域で、楽曲を聴いたときに最初に認識する帯域でもあります。

プレゼンスの帯域に、その楽曲で一番聴かせたい音を入れましょう。

例えば、ギターのソロやヴォーカルです。

ただし、この帯域に音を詰め込みすぎると、ステレオイメージが狭くなってしまいます。

詰め込みすぎていないか、周波数をアナライザーなどで確認して、音数を減らす努力をしましょう。

どうしても、周波数が被ってしまう場合には、思い切って音色を変更してみるのも一つの手かもしれません。

 

ディレイで広げる

 

ディレイを使ってパンニングすることで音像を広げることもできます。

オグジュアリトラックやバストラックなどを使って、ディレイをセンドで設定します。

原音のトラックは左に振り、ディレイのトラックは右に振ります。

ディレイトラックの音を少し遅らすことで、ステレオイメージが広がって聴こえます。

遅らせる秒数などの設定は、音楽により異なりますので、自身の楽曲に最適な設定を探してみて下さい。

しかし、このテクニックは、少し位相を悪くすることがあります。

モノラルにしたときにトラック同士がそれぞれ打ち消し合い音量が下がります。

これを回避するには、モノラルトラックを新たに作成し、センターに配置させます。

これで回避することができました。

 

リバーブを使う

 

リバーブは広がりを加える定番のエフェクトになります。

リバーブは、奥行きを付け加えることができるので、ステレオイメージの前後感を調整します。

この奥行きを加えることで、ステレオ・イメージを全体的に広げることが出来、空間を作ります。

自分のミックスに空間を加えるリバーブの使い方はたくさんありますが、どのリバーブテクニックも、ミックスに奥行きと空間の広がりを加えることができます。

また、リバーブの種類もたくさんあるので、それぞれ違った空気感と奥行きを付け加えることができます。

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トラックを重ねる

 

トラックを二つ作り、同じフレーズを2回録音します。

それをそれぞれ左右に配置させることで全体の広がりがでてきます。

例えば、ギタートラックを二つ用意して、それぞれに同じフレーズを2回弾きます。

ここで注意しないといけないことがあります。

それは、コピーペーストをしない。ということです。

同じフレーズをコピペしてしまうと、波形が同じになり、広がりを得ることができなくなるからです。

面倒くさくても、2回弾きましょう。

 

ピッチをズラす

 

微妙にピッチ(音程)を、ずらすことで、ステレオイメージを、広げることができます。

やり方は以下の通りです。

ステレオトラックを一つ作り、センターに配置させます。

次に、そのトラックを2つ複製します。(これで複製されたトラックが全部で3トラックできあがります)

そして、複製した両方のトラックのピッチをズラし、一つのトラックを左に、もう一つのトラックを右にパンニングします。

トラックの片方の音程を少しだけ下げ、もう片方は同じだけ音程を上げます。

こうすることで、微妙にズレたピッチが、ステレオイメージを広げてくれます。

 

複製トラックを作り音を混ぜていくパラレルトラック

 

原音を複製したトラックを何トラックか用意し、それぞれのトラックをEQなどで処理して音を変化させます。

次に、原音に対して、各トラックの音を少しずつ混ぜていきます。

こうすることで、幅の広いトラックができ、ステレオイメージを広げることができます。

 

一曲を通して変化をつける

 

一曲を通して変化の無い曲は、聴いていて大変退屈なものになり、ステレオイメージも狭くなります。

曲のストーリーを作るように、ステレオイメージを広げたり狭めたりして、曲に変化をつけることで、曲全体に広がりが出てきます。

曲の展開に工夫して、作業していきましょう。

 

コーラスのハモリを入れる

 

ハモリパートを入れることでも、ステレオイメージを広げることができます。

ハモリパートは、できれば上のハモリと下のハモリを各トラックに用意して、ヴォーカルに混ぜていきましょう。

どうですか?ステレオイメージが広がったのではないでしょうか。

 

ステレオイメージのまとめ

 

いかがでしたでしょうか?

ステレオイメージをつかめてきましたか?

さっそく作業をやってみたくなったのではないでしょうか。

ステレオを広げることは、ミックスをプロのレベルまで引き上げ、スピーカーから外に出るサウンドを作れる基本になります。

そのためには、各トラックをミックスの中正しい配置をして居場所を作ってあげることで、その楽器がもつ音色を最大限に活かすことができます。

その楽器が持つ音色を最大限に引き出せているかがステレオイメージを作る上では重要になります。

自分が持っているツールで、今まで見てきたテクニックを使えば、聴いている人に感動と幸せを与えられることでしょう。

テクニックは今回紹介した以外にもたくさんありますので、自分なりのテクニックを発見してみてください。

それではまた。

 

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