パンニングとテクニック

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パンニングについて

パンを適当に使うのはやめましょう。パンは想像以上に価値があり、設定次第では曲を腐らせてしまいます。

扱い方は食べるパン以上に気を使います。

良い音楽は空間が正しく設定されていて、適切な響きの処理がされています。

空間は音楽に明瞭さの要素を加え、楽曲に生命を宿します。

正しい空間の処理は、音の前後間の「幅」を与えてくれます。

しかし、ミックスに「幅」と「空間」を与えることは複雑で、難しいものとなります。

でもそれをすごく簡単に設定する方法があります。

それがこれから紹介する『パンニング』です。

この記事ではパンニング(略:パン)について基本的な使い方や必要な知識、応用などを紹介します。

パンを駆使して、今まで気がつかなかった大きな空間や広がりをミックスに加えましょう。

低域が中心

 

すべての音楽では、中心に必ずと言って良いほどの決まりごとがあります。

それは、中心に置くべき楽器です。

ステレオ・イメージ(立体音響)の中心には何の楽曲がくるべきでしょうか?

センターにパンする要素が、ミックスの土台となります。

土台が、左側や右側から聞こえてくると、楽曲自体がフワフワ浮いた感じになり、安定しなくなります。

ミックスの中心に置くべき楽曲などには、周波数が低い音を持ってくるのが、最善な方法になります。

中心に低い周波数の音をキープすることで、土台が安定してしっかりとしたサウンドに変わります。

キック、ベース、120Hz以下のものをセンターの土台へと持ってきます。

もし、歌ものの楽曲でリードヴォーカルがいる場合には、リードヴォーカルもセンターにパンします。

あとは、ドラムセットのスネアなどもセンターにすることが多いです。

絶対とは言いませんが、センターにすることで、縦の芯がそろいます。左側または右側に複製したヴォーカルをパンして、どんな感じになるか聴いてみると良いかもしれません。

左右に振られたリードヴォーカルは安定しないでしょう。(聞いてみたら分かりますが)

一般的に、リードヴォーカルは常に中心にパンされる必要があることがわかるはずです。

パンを大胆に振って音の配置をたしかめる

 

最初から最大限にパンすること恐れず、パンを振ることでどのように聴こえるのかを試して下さい。

パンを十分に振ることで、音の最適な配置が分かり、また、発見があるものです。

パンを少ししか振らないことで、大きな間違いをすることがあります。

小さなパンは、ミックスをごちゃごちゃにしてしまう要因にもなります。

そのため、パンを重要な位置に置くことで、全体像が見えてくるのです。

周波数を考えてパンをする

これまで読んできた内容で、パンニングのことが、わかってきたのではないでしょうか。

ここからは、パンニングの音をどの位置に置くかを解説していきます。

先ほども解説したように、低音のサウンド、ヴォーカルの音は、スネアの音はセンターに置くことを学びましたね。

次は、どの音をどの方向に置くかを見ていきます。

それでは、その他の音を左右に振っていきましょう。

パンを振るときに考えなければいけないことの一つに、周波数で考えるということがあります。

同じ2つの周波数帯域の音がある場合は、左に1つ、右に1つ左右対象になるようにパンニングします。

例えばピアノの音とシンセサイザの音があるとします。

この楽器の周波数帯域が同じな場合、左右対象に配置します。

周波数の帯域が分からない場合、各トラックに周波数アナライザをかけて、どの音がどの周波数帯域を占めているのかを把握します。

周波数アナライザなどは、 DAWについているEQなどについていますのでそれで確認することをおすすめします。

高音域の周波数は、出来るだけ左右に広げると、音像に広がりが出てリッチな曲へと変化します。

低域の周波数は、できる限りセンターに集めます。

これで逆三角形の音像ができるはずです。

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イメージのバランスをとる

 

皆さんは、偏ったミックスは好きではないですよね。

偏ったミックスはとても気持ち悪いものです。

なのでミックスのバランスを保つことが重要になります。

片方に楽曲が固まりすぎていないことを確認するために、ミックスをチェックする必要があります。

例えば、右側に何も置かず、すべてを左側ばかりに配置してしまうと、耳に違和感を覚え、その曲を長時間聴くことができないようになります。

ここでの鉄則は、両側に同じ数の楽曲を配置することを心掛けてください。

 

考え方は、両側の楽曲をペアとして見て、パンの位置を左側マイナス10にしたのであれば、右側の楽曲のパンの位置をプラス10前後に配置すると言うことです。

パンをモニターヘッドホンでチェック

パンニングをチェックするには、ヘッドフォンでパンをチェックしてください。

モニターヘッドホンはパンがどのようにな配置になっているかを知ることができます。

スピーカーなどの解放された空間で聴くと、パンニングの音像がつかめないときがあります。

一番良いパンのチェック方法は、モニターヘッドフォンでチェックする。と言うことです。

耳をすませて、音の配置を聞きとってみて下さい。

そうすることで、各パートの位置関係が分かるようになり、ミックスを全体の構成などもつかめるようになってきますから。

パンを自動化

 

パンニングを自動化することで、楽曲に躍動感(動き)が追加されて、また違ったサウンドを作ることができます。

Logic Proでは、パンニングのオートメーションが簡単に作れるので、活用していきましょう。

オートパンは、効果的なエフェクトやパーカッションなどを右側から左側に動かしたりする場合に、効果的に機能します。

こういったテクニックだけでは無く、考えればいろいろなやり方をがあると思うので、試してみてください。

パンのテクニック

 

パンを使ったさまざまなテクニックを解説していきます。

また、良いテクニックを発見した場合には、アップデート(改訂)していくので楽しみにしていて下さい。

テクニック①AUXトラックのパンを振る

 

AUXトラックで、パンを振ることで、エフェクト音だけを反対側に振ることもできるようになります。

特殊な効果を狙ったりするときには、このテクニックがつかえます。

テクニック②オートメーションを併用して単音を振る

 

単音をパンニングオートメーションで左右に振れば、同じ単音を右側や左側から交互に出すこともできます。

トラックの数を増やすことなく設定できるので、トラックのごちゃごちゃ感が無くなります。

テクニック③ドラムセットの配置をパンニングする

ドラムセットにはたくさんの楽器が一つの音源となりセットされています。

パラアウト(楽器ごとに録音)したトラックのパンをそれぞれ振ることで、生のドラムが鳴っているかのような臨場感を体感することができます。

いかがでしたでしょうか。

パンニングの世界を楽しんでいただけましたか。

パンニングはミックスをする上では、無くてはならない存在です。

あなたのミックスをパンニングし、何が一番うまくいくかを試して実感しながら、良い方法を見つけていきましょう。

基礎を学んで、常に新しいことを考えながら曲作りをしていきましょう。

それではまた。