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ゴリラシリーズです。
スマートコントロールを使う前に
ゴリラのもくじ
スマートコントロールという便利な機能。
皆さんは使っていますか?
使って無いと言う方は、作業時間の短縮ができるスマートコントロールを使ってみてください。
スマートコントロールは、種類が豊富で、今よりも早く、作業をする事ができますよ!
それでは、みて行きましょう!
スマートコントロールとは
スマートコントロールとは、選択したトラックのサウンドを簡単なツマミで、視覚的に操作ができる機能になります。
サウンドを操作できるのは、以下の三つになります。
①ソフトウェア音源トラックのソフトウェア音源
②オーディオトラック
③ソフトウェア音源トラック、またはDrummerトラックのエフェクトの両方
スマートコントロールには、何を操作するためのコントロールかわかるように、名前がついています。
スマートコントロールの開け方
スマートコントロールを開けるには、画面左上のボタンを押すか、トラックの上でダブルクリックすることで開けることができます。
もう一つの方法は、ショートカットキーを使うやり方です。
キーボードの『B』キーを押すと、「Smart Control」ウインドウを表示・非表示することができます。
スマートコントロールの種類
スマートコントロールには、たくさんの種類が用意されています。
また、スマートコントロールは音源のすべてのサウンドコントロールで、同じようなレイアウトになっているため、混乱することなく使用できるのも特徴の一つです。
トーンコントロールや、音源コントロールは左側に、エフェクトコントロールが右側に配置されるレイアウト構造になっています。
ここからは、スマートコントロールの種類を見ていきましょう。
Guitar・Bass
ギターとベースのパッチ(選択できる楽器の種類)には「Gain」コントロールと「Tone」コントロールが必ずついています。
Gain(ゲイン)ではサウンドのレベル調整ができ、Tone(トーン)では、サウンドの音色を調整することができます。
Toneを変更することで、サウンドが明るくなったり、暗くなったり、激しくしたりと、いろいろ調整可能になります。
エフェクトコントロールは、ギターやベースの種類ごとに変わってきますが、「Drive(ドライブ)」「Flanger(フランジャー)」「Reverb(リバーブ)」などのエフェクトが含まれます。
アコースティックギターや、アコースティックベースのパッチには、サウンドの一番上と一番下の周波数帯域をブーストまたはカットすることができる「Low」コントロール「High」コントロールを調整することができます。
このツマミを設定することで、濃密にしたり温かみを加えることもできるでしょう。
「Ambience(アンビエンス)」ツマミがある場合は、音響空間のサイズを変更することができ、「Reverb(リバーブ)」ではリバーブの量を変更することができます。
ドラム
ドラムパッチでは、各楽器の音量を調整できる『MIX』コントロールがあります。キックやスネアなどの単体の音を調整することができます。
「Amount(アマウント)」は英語の意味で「量」というだけあって、各パートに空気感をプラスすることができます。
Transform Pad(トランスフォーム・パッド)
特定のパッチを使用することで、トランスフォーム・パッドを使えるようになります。
トランスフォーム・パッドが使用できるパッチはシンセサイザーなどに多く適用されています。
トランスフォーム・パッドでは、選んだ音を混ぜることもできます。
点線で囲んであるカーソルを動かすことで音を混ぜることができます。カーソルを動かしながらRECを押して録音すれば、MIXした音をリアルタイムに録音することができます。
思うがままに動かして、録音してみましょう。再生すると、録音中に動かした通りにカーソルが動き、変化を楽しむことができます。
DelayツマミやReverbツマミをいじることで、エフェクトの効果を簡単につけることができます。
オートメーション機能を併用することで、さまざまな効果をつけることができるので、無限に音色を作ることが可能となっています。
オートメーションを使うには、トラック上のボタンを押すか、ショートカットキーのキーボードで『A』を押すかすると、オートメーション機能を使えるようになります。
スマートコントロールをオートメーションする方法
スマートコントロールのツマミをオートメーション化させて、曲中に変化をつけたいと思ったことはありませんか?
スマートコントロールのツマミにオートメーションをつけることで、今までではできなかった表現が、簡単にできるようになります。
ここでは、オートメーションを設定するやり方を解説していきます。
①プラグインからスマートコントロールを使いたいプラグインエフェクトを選びます。今回は『Pedalboard』を選びます。
②スマートコントロールを開き、設定できるツマミを確認します。(プラグインによって設定できるツマミは異なります)
グレーアウト(グレーに色が変わっているツマミ)しているツマミは、オートメーションが設定できないため注意してください。
この『Pedalboard』では、『DRIVE』『SQUEEZE』『AMOUNT』ツマミが使えるようになります。そのほかはグレーアウトしているので対象外です。
③トラックのオートメーションを、ツマミの『DRIVE』に合わせます。
これでスマートコントロールツマミと連動したオートメーションを作ることができました。
オートメーションの使い方は『GarageBand オートメーションの使い方』を参考にしてください。
スマートコントローラーでアルペジエータを使う
MIDI音源がいつもと同じ打ち込みになり、変化が欲しい時ってありませんか?
そういう時は、アルペジエータを使ってみましょう。
さまざまなアルペジオが表現できるため、ベタ打ちになってしまったMIDI音源や、いつもと同じMIDI音源のマンネリ化(行動パターンが同じになること)を防ぐことができます。
それでは、アルペジエータの使い方をみていきましょう。
スマートコントロール画面右上のアルペジエータマークを押します。
音の順番を決める
音の順番の中のアップはMIDI録音されたノートを下から上にノート演奏することを言います。ダウンはその逆で、上から下に向かってノートを演奏してくれます。
種類も豊富にそろっているので、楽曲に合うアルペジオを選択しましょう。
音の長さを決める
音の長さを選択すると、発音するノートの長さを決定することができます。
これにより、MIDIノートの発音長さが変化するため、特殊な演奏を実現することができるようになります。
オクターブ範囲
オクターブ範囲は、アルペジオに含めるオクターブの数を変更します。
プリセット
プリセットを使うことで、アルペジエータの設定があらかじめしてあるものを選ぶことができるので、イメージに合ったプリセットをすぐに呼び出すことができます。
スマートコントロールのまとめ
スマートコントロールを使うことで、作業の時間短縮ができるようになり、無駄な調整がなくなります。
また、ツマミの配列も分かりやすく直感的に使いやすくなっているので、どのツマミを回したかなどがすぐに分かり、調整のミスを減らすことができます。
トランスフォーム・パッドは、無限に音源を作れるため、オートメーションと併用して、さまざまな音を追求できます。
みなさんも、ぜひ活用して音楽ライフを楽しんでください。それではまた。
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