Phaser(フェイザー)エフェクトを使う前に
Phaser(フェイザー)はモジュレーションの一種になります。
モジュレーションには、フランジャーやマイクロフェーザー、スプレッダーなどいろいろな種類があります。
モジュレーションエフェクトを使い、楽曲に揺らぎを起こすことで、さまざまな変化を楽曲に与えることができます。
これから、このモジュレーションエフェクトの中に入っているPhaser(フェイザー)エフェクトについて解説していきます。
それではPhaser(フェイザー)の使い方を見ていきましょう。
Phaser(フェイザー)の使い方
Phaser(フェイザー)は、もとの信号と、若干位相をずらしたコピー信号を合成するエフェクトになります。
独立した2つのLFOでモジュレーとします。
フェーザーを使って、揺らぎある浮遊感サウンドを作成して下さい。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/51f780ac3873cb0403ce55db0714b655.png)
Phaser(フェイザー)をトラックに適用するには、『Modulation』の中の『Phaser』を選択し、適用します。
それでは、Phaser(フェイザー)エフェクトの各パラメーターを見ていき、操作してみましょう。
Modulation
モジュレーションのその他のエフェクトもみていきましょう。
- Chorus(コーラス)
- Ensemble(アンサンブル)
- Flanger(フランジャー)
- Microphaser(マイクロフェーザー)
- Modulation Delay(モジュレーション・ディレイ)
- Ringshifter(リングシフター)
- Rotor Cabinet(ローター・キャビネット)
- Scanner Vibrato(スキャナー・ビブラート)
- Spreader(スプレッダー)
- Tremolo(トレモロ)
エフェクトを使うときには、共通のパラメータがあります。
共通パラメータを確認するには、『エフェクトを使うときの共通パラメータ』を参照してください。
Phaser(フェイザー)の各パラメータ
ON/OFF機能
ON/OFF機能は、プラグイン画面左上の ボタンを押しONとOFFを切り替えます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/a5eebd50b6b5e599cc92e6d09a6d8b5f.jpg)
OFFにすることでグレー色に変わり、エフェクトがOFFの状態(バイパス)になります。
ONにすると青く点灯します。
『バイパス』とは、エフェクトをOFFの状態にしたことを言います。
チャンネルストリップ
デフォルトボックスの下矢印を クリックすることで、チャンネルストリップ画面を開けることができさまざまな項目が出てきます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/153ac7d60b4aa400f5b9489cbe68a1cf.jpg)
詳細では、デフォルトとして保存したりデフォルトを呼び出したりすることが可能になります。『デフォルトを呼び出す』では、元の設定に戻すことができます。
変なところを触ってしまったり、初期設定の音に戻したくなった時は選択しましょう。
Sweep(スイープ)
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/a5bc01fca297de953fd46ef17adadb24.jpg)
Stages(ステージ)ツマミで、フェーザーアルゴリズム(偶数)かコムフィルタ(奇数)を選びます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/7bba19f73e5a363a159ed1b1a9545053.jpg)
コムフィルタとは、信号に少し遅延させた信号を付け加えていくことで、分厚く揺らぐサウンドを作ることができるものです。
4、6、8、10、12の5種類の設定がフェイザーアルゴリズムです。この5種類はアナログ回路をモデルしたものになります。
5、7、9、11の4種類がコムフィルタになります。
Ceiling(シーリング)は、LFOモジュレーションで影響を受ける周波数の範囲を設定します。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/0ad7443d2945faa882dad82e8831dd62.jpg)
Floor(フロア)もLFOモジュレーションで影響を受ける周波数の範囲を設定するのですが、シーリングとフロア両方で設定し周波数の領域を決めることになります。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/17d244f86044ec65790f26b90b21bd5f.jpg)
Sweep Mode(スイープ・モード)で、周波数範囲での入力レベルの影響を決めるモードを選択できます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/46a79847fe993255d67212cef19fa1f3.png)
SquaredとExponentialのどちらかを設定することができます。
LFO
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/d9da5fb7e1d64c632be2e31b53413126.jpg)
Rate LFO 1は、1つ目のLFO周波数を設定します。
Rate LFO 2も同じで、2つ目のLFO周波数を設定します。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/30370c3ce56ce32ba39b4700fbaf3355.jpg)
Rete LFO1、2はそれぞれ0.0Hzから10.00Hzで設定します。
Phase(フェーズ)ツマミで各チャンネルモジュレーション間の位相関係を調整します。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/b45cf868402054da96f84730c2ae9032.jpg)
この機能は、ステレオかサラウンドのみ使用可能となります。
0°の時には全チャンネルでモジュレーションが極限まで達し、−180°または180°に設定するとチャンネルモジュレーション位相間の距離が最大になります。
Mix(ミックス)は、上で紹介したRate LFO1と2の比率を設定します。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/5fb9ce33cd508237d7c56bb8b86ec636.jpg)
0%から100%で設定することになります。
Feedback(フィードバック)
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/46e1093d696a56aef68e81b7a6daa7a2.jpg)
入力信号に戻すエフェクト信号の量をLevelツマミで調整します。
0%から100%の間で設定し、値を高くしていくことでモジュレーションの返りが多くなります。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/8dea8dff899a7180f0d28a74e8967f37.jpg)
WarmthをONにすることで、ディストーション回路を有効にします。オーバードライブを付け加えたいときに使用します。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/e2147b1536d8a191cecf6615f2754d70.jpg)
Low CutとHight Cutでフィルタのカットオフ周波数を設定します。不要な周波数を除去するスライダーになります。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/a6cba1ff96edc7d3a658e05d18730b61.jpg)
Logic Pro エフェクトPhaser(フェイザー)使い方まとめ
Phaser(フェイザー)を使い、揺らぎを加えることで、Phaser(フェイザー)独特のサウンドを作ることができるようになります。
モジュレーションエフェクトは、他にもさまざまなものが存在しています。
いろいろなモジュレーションエフェクトを使ってクリエイティブに音楽作成をするために、各パラメーターをいじりながら覚えていきましょう。
それではまた。
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