GarageBand エフェクト Space Designer(スペースデザイナー)の使い方

Space Designer(スペースデザイナー)とは

Space Designer(スペースデザイナー)は、GarageBandに付属している無料リバーブプラグイン・エフェクトになります。

リバーブでも、このSpace Designer(スペースデザイナー)は、コンボリューションリバーブというエフェクトの一種になります。

コンボリューションリバーブとは、現実の世界にあるリバーブを忠実に再現させることができるリバーブになります。

Space Designer(スペースデザイナー)について解説する前に、リバーブについての基礎知識『リバーブの基礎知識』をご覧ください。

https://finalappl.com/garageband/garageband-3-reverb/

Space Designer(スペースデザイナー)は、プラチナバーブよりも設定できるパラメーターが少なく、オーディオ信号(ギターやベース、ヴォーカルなどの波形信号)をインパルス・レスポンス(IRと言い、その場所の音をプロファイルし使うことができる技術)にコンボリューション(畳み込む)方法によってリバーブを生成します。

コンボリューション方式なら、どのような空間でもオーディオ信号をシミュレートすることができます。

砂漠の残響音や、箱の中の残響音、はたまた押し入れの残響音など、どのような空間でも、その残響を録音したIR(インパルス・レスポンス・ファイル)があれば再現することが可能になります。

その場にいなくても、教会で録音したかのような残響音をつけることができるのです。

こんなに素晴らしいリバーブは、他にはありませんね。

リアルなリバーブを生成するにはIRは大変クオリティの高いリバーブエフェクトですが、難点が一つあります。

それは、CPUを物凄く消費するということです。

パソコンのスペックが重要になってきます。

自身の作業環境と相談しながら使用して行って下さい。

リバーブプラグインはSpace Designer(スペースデザイナー)の他に『エンベロープ』『プラチナバーブ』があります。

①『EnVerb(エンベロープ)の使い方』はこちらを参照して下さい。

②『PlatinumVerb(プラチナバーブ)の使い方』はこちらを参照して下さい。

それでは、Space Designer(スペースデザイナー)の使い方について解説していきましょう。

Space Designer(スペースデザイナー)の使い方

Space Designer(スペースデザイナー)は、GarageBandに標準で付属しているプラグイン・エフェクトになります。

他社が出しているプラグイン(サードパーティー)のリバーブ・エフェクトで、良いリバーブプラグインは山ほどあります。

ただ、無料で使用することができるGarageBand標準のSpace Designer(スペースデザイナー)でも、使い方によっては十分対応することができるので、「リバーブはGarageBand付属ので良い!」という方は、GarageBand付属のリバーブプラグインを使いましょう。

開き方は、『ReVerb』→『Space Designer』で選択しプラグイン・エフェクトを適用します。

これでSpace Designer(スペースデザイナー)を設定できるようになります。

ここからはSpace Designer(スペースデザイナー)の各パラメータを一緒に確認していきます。

オン/オフ機能

Space Designer(スペースデザイナー)を適用するときは、ボタンをオンにし青く点灯させます。オフにするとグレー色になりエフェクトがバイパス(止まる)されます。

チャンネルストリップ

チャンネルストリップでは、デフォルトの下矢印を開くと、設定が開きテンプレートを使うことができるようになります。

GarageBandなどのプラグインは、チャンネルストリップの中にテンプレートが入っていますので、その設定を確認してみて下さい。

ミックスのヒントとなることがありますから、どういった設定にしているのか参考にすることができます。

チャンネルストリップの中に詳細という項目がありますが、自分で作ったSpace Designer(スペースデザイナー)の設定を保存したり、読み込んだりすることもできます。

Length(レングス)の設定

Length(レングス)はインパルス・レスポンスの長さを設定します。

Dry Output(ドライアウトプット)

Dry Output(ドライアウトプット)は、原音をエフェクトにどの程度混ぜるかを設定する値になります。

スライダを動かすことでエフェクト音に原音の音を混ぜますが、左にスライダを最終まで動かすことで、ミュートすることができます。

このミュートで、リバーブ音だけを確認することができます。

Reverb Output(リバーブ・アウトプット)

Reverb Output(リバーブ・アウトプット)は、リバーブの出力を設定します。

左にスライダを最後まで動かすことで、リバーブ音をミュートすることができます。

これにより、原音のみを聞くことができます。

GarageBandで使えるおすすめプラグインを紹介しています。GarageBandだけでは困難な設定や、初心者が使うだけでプロ級の音が素早く作れるため大変便利なラインナップとなっています。

詳細は、GarageBandで使えるプラグインおすすめを確認してください。

Space Designer(スペースデザイナー)のまとめ

リバーブの一種であるSpace Designer(スペースデザイナー)は、プラチナバーブよりもシンプルなパラメーターのリバーブになります。

IRという他のリバーブプラグインでは無い機能で、リアルなリバーブを設定することができます。

リバーブの使い方はむずかしく、懸念されがちですがパラメータの意味を理解して使えば、たくさんの使い方を発見できるのではないでしょうか。

砂漠で録音したようなリバーブにしてみたり、箱の中で歌ったようなリバーブにしてみたりと、使い方は人それぞれになります。

新しい発見をして、自分なりのリバーブを探してみて下さいね。

それではまた。