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ミックスのやり方や、音源のデータを共有などをわかりやすく解説。
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ゴリラシリーズです。
ミキサーとは
音楽制作をする上で、大変便利な機材。それがミキサーになります。
ミキサーは、複数の入力信号をまとめて、ステレオのスピーカーから音を出したり、ベースやギター、ヴォーカルなどの音を録音したりするために使う機材になります。
最近の音楽制作ではDAWを使うため、内部に仮想ミキサーを内蔵しているものがほとんどです。
しかし、内部のミキサーでは画面が小さければフェーダーをいじるのにも画面を移動させて操作することになるため、ちょっと不便なのです。
また、実際に指でツマミをいじり、フェーダーを操作できるミキサーがあった方が、タイムリーな操作ができるので、手元ですぐに調整することができます。
今は、オーディオインターフェイス付きのミキサーなども発売されているので、選ぶ幅は広がっています。
今回はそんなおすすめのミキサーを紹介していきます。
それでは一緒に見ていきましょう。
ミキサーは必要か?
おすすめミキサーを見ていく前に、ちょっと待ってください。
自分の音楽生活にミキサーは本当に必要なのか?です。
音楽制作をする上で、ミキサーは必ず必要か?と言われると、「必要はありません」が正解になります。
ではなぜミキサーを使ってまで音楽制作をするのか?
それは『あれば便利』だからです。
ミキサーはDAWと連動するタイプのものもありますので、手元で操作すればDAWのツマミやフェーダーを瞬時に動かすことができます。
マウスでポチポチするのは面倒ですが、ミキサーならすぐに操作することができるのです。
もう一つは、複数の外部音源やスピーカー、ヘッドホンやデバイス(iPonやiPad)を接続することができるので、演奏の幅が広がったり、モニター環境が整ったりする利点があります。
オーディオインターフェイスを使っている方なら、入力チャンネルはせいぜい2チャンネルか、多くても4チャンネルが一般的ではないでしょうか。
その点、ミキサーでは、16チャンネルや32チャンネルなど入出力が多いため、ドラムのレコーディングなどマイクをたくさん使う録音でも可能になってきます。
そこまでのことをしない人にとっては、ミキサーは無くても音楽制作は可能なので、どのようなことがしたいのかを考えて購入するようにしましょう。
ミキサーの使い方
ミキサーは音を入れて各楽器のバランスを取り出力する単純な機械ですが、苦手意識を持っているミュージシャンは多いのはずです。
ツマミが多くてどこを触れば良いのかがわからない。闇雲に触ってみるものの、音の出し方すらわからない。そんな人が多いのではないでしょうか。
ここでは、ミキサーの使い方を解説していきます。
説明するのに使うのがYAMAHAのベストセラーミキサー『AG06MK2』になります。
①まずは簡単に考える
ミキサーという機材は、小さいミキサーや大きいミキサーでも使い方は同じになります。
ツマミが増えるとパニックになってしまうかもしれませんが、『音を入れてバランスを取り音を出す』という原理は同じなため、苦手意識を持たなくても大丈夫です。
『音を入れてバランスを取り音を出す』
このことを頭に入れることで、難しく考えていたことが嘘かのように簡単に操作することができるはず。
②音を入れる
ミキサーの入力口(コンボジャック)にXRLケーブルを挿し、ヴォーカルの音を出すことができます。
XLRケーブルは音の劣化が少ないケーブルになります。
CANARE(カナレ)
CANARE(カナレ)のXLRケーブルは業界標準のケーブルになります。
ヴォーカルを録音するときにはファンタム電源が必要になります。
+48Vボタンを押すことでファンタム電源を供給することができます。ヴォーカルを録音しないときにはファンタム電源はOFFにするようにしましょう。
機器の破損につながりますので。
シールドを挿すとギターやベースの音を入力することができます。
GAIN(ゲイン)を決める
ゲインを調整して入力の音量を上げていきます。ゲインは信号を増幅して次の項目で確認するボリュームの音量を上げる役割があります。
ギターやベースなどは入力信号が非常に小さいため、ゲインで入力信号を増幅させる必要があるんです。
ゲインとボリュームは混同しがちですが、別物になるので覚えておきましょう。
ゲイン=信号を増幅
ボリューム=音量の変更
ボリュームツマミでボリュームを上げますが、ツマミ位置(フェーダーがある場合はフェーダーの位置)が0dBになるように設定します。
大体のツマミやフェーダーでは、0dBの位置を分かりやすくしています。メモリに合わせて調整しましょう。
アウトプット(出力を決める)
信号の流れ的には最終のMONITORツマミを調整して、出力レベルを決めることになります。
接続しているモニタースピーカーやヘッドホンから出る音量を調整してみましょう。
耳を痛めないようにゆっくりと音量を上げていってください。
このように他にもさまざまな機能がありますが、ミキサーの基本原理は以上になります。
おすすめミキサー
ここからは、おすすめのミキサーを紹介していきます。
それでは見ていきましょう。
ベリンガー
ベリンガー(独: Behringer)は、音響機器メーカーで、1989年にドイツのウィリッヒで、ユーリ・ベリンガーにより設立。
当初はユーリ・ベリンガー自宅の台所が工房を兼ねていました。
2012年6月に同社を核とする持ち株会社ミュージックグループ社の傘下となっており、マイダスなどと業務提携を行っています。 社是は「性能は倍に、価格は半分に」である。
FLOW 8
ベリンガーのFLOW 8はコンパクトなオールインワン・デジタルミキサーになります。
さまざまなデバイス(iOSやAndroid、タブレット)などからBluetoothのリモートコントロールが可能で、簡単にフェーダー調整などが行えます。
最適なヘッドルームに自動で調整してくれる便利な機能『EZ-Gain 』を搭載しているので、音のクリッピングを防ぐこともできます。
コンパクトな作りになっているので持ち運びにも便利な一品になっています。
XENYX X 2222USB
BEHRINGERのXENYXミキサーは、8モノラル/4ステレオ搭載のアナログミキサーになります。
また、直接USBを接続することにより、オーディオインターフェイスとしても使用することができます。
PAやレコーディングと幅広い分野で使用することができるので、これ1台で完結させることができます。
【仕様】
タイプ:アナログミキサー
モノラルチャンネル数:8
ステレオチャンネル数:4
EQ:モノch 3バンド(セミパラメトリック)、ステレオch 4バンド
AUX:2+1(内蔵FX)
グループ(バス):2
デジタルエフェクト:1
寸法 (W×H×D):430 x 90 x 355 mm
重量:4.78kg
PMP4000
ベリンガーのPMP4000は、24ビットステレオエフェクトプロセッサーやボイスキャンセラーなどの機能が搭載されたパワードミキサーになります。
D級アンプを搭載し、高音質&驚異的な軽さを実現した高パフォーマンスのミキサーで、使い勝手はかなり良く、操作性も抜群です。
マイク入力を8系統搭載しているため、ドラムレコーディングなども簡単にすることが可能になります。
【仕様】
総入力数: 16
モノ/ステレオ入力 チャンネル: 8/4
ミックスバス SUB/MAIN: 3
マイクプリアンプ: 8
チャンネルEQ: 3バンド
チャンネルFX/AUXセンド: 1/2
FXプロセッサー(系統): 1
ステレオ出力(RMS)
8Ω:300Wx2
4Ω:600Wx2
ブリッジ出力(RMS)
8Ω:1200W
消費電力: 1050W
外形寸法: 幅×高×奥行:476×122×460 (mm)
重量: 10.4kg
電源ケーブル(1.5m)付属
ALLEN & HEATH
ALLEN & HEATH 社は1969年にロンドンで誕生し英国に本社を置くミキシングコンソール・メーカーになります。
ALLEN & HEATH 社は、ツアーや固定設備用デジタル・ミキシングコンソールだけでなく、コンシューマー向けのコンパクト・ミキサーにわたる幅広いラインナップを誇り、世界中のプロやアマを問わず高い評価を得ています。
ALLEN & HEATHの製品は、現場のニーズを満たすためのデザインの形成に生かし、ミキシング技術の最先端を歩み続けている会社です。
Ou-16
Qu-16は、デジタルのミキサーになります。
直感的なコントロールを可能にし、iPadなどからも操作ができるため、快適なレコーディングができるのが特徴になります。
モーターフェーダを搭載しているので、設定した場所に瞬時にフェーダーが動いてくれますので、お気に入りのフェーダー位置を登録し、ボタンひとつで所定の位置に動かすことができます。
レコーディングでは、48kHzのレコーディングが可能になっていますが、選択肢が48kHzしか無いため44.1kHzなどのファイルを読み込めないなどの不便さがあります。
ただ、作りは良くフェーダーの操作感も高級感があり、丈夫な機材になるため、長年使っていても安心して使うことができるでしょう。
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハ株式会社グループは、楽器、音響機器、部品・装置/その他という3つの領域でグローバルに事業を展開している会社になります。
音響機器事業は「音・音楽」をコアとして培ったデジタルとアコースティックの両技術を生かし、業務用からコンシューマー向けまで多彩なソリューションを提供しています。
業務用音響機器、音楽制作機器・ソフトウェアをはじめ、AV機器、業務用通信カラオケ、さらにはネットワーク機器、音声コミュニケーション機器まで幅広い分野で展開している老舗となっています。
AG06MK2
AG06MK2は人気の高かったAG06の後継機モデルになり、さまざまなデバイスで活躍するアナログミキサーになります。
コンパクトで操作が手軽にできるのが人気の秘密なのではないでしょうか。
ホワイトとブラックの2種類があるので、好きな方の色を使い、チャンネルも1ch用と2ch用の2種類があるので、自分の録音や配信スタイルに合わせて選べばいいのではないでしょうか。
2chほどあればヴォーカルを歌いながらギターを弾くことができるので便利です。
MG10XUF
ヤマハのMG10XUFは、SPXによる高品位なデジタルエフェクトを24種類装備しています。
24bit/192kHzのUSBインターフェース機能を搭載しているので、高音質で高機能を実現しています。
装備しているスライドフェーダーにより細かな音作りや調整が可能になっています。
【仕様】
タイプ:アナログミキサー
モノラルチャンネル数:4
ステレオチャンネル数:3(9/10chはUSBと共用)
EQ:3band(モノch)、2band(ステレオch)
AUX:1(内蔵FX兼用)
グループ(バス):-
デジタルエフェクト:1系統
寸法 (W×H×D):275 x 110 x 390 mm
重量:3.3kg
TASCAM(タスカム)
TASCAMは、確かな音質と 高い耐久性で長年に渡り支持され世界中の放送・録音現場に導入されています。
その実績と経験を活かしプロフェッショナルのための音響に関わるトータルソリューションを提供する会社となります。
TASCAMは、1971年にTEACのプロフェッショナル音響機器の販売会社TEAC AUDIO SYSTEM COMPANY OF AMERICAとしてスタートしました。オープンリールMTRや、カセットMTR、DTRS規格、デジタルミキサーなど、時代の先端を行く技術を持っています。現在ではテレビ/ラジオ放送局の録音と送出を支えるシステムから、レコーディングスタジオの録音システム、コンサートホールや会議室、学校、商業施設、劇場などを支える音響設備、インターネット放送やミュージシャンの音楽制作を支えるシステム等、世界中にタスカム製品があふれています。
Model12
タスカムのModel12は、マルチレコーダー機能を搭載するミキサーになります。
8個のXLRマイク入力を装備しそれぞれに48Vのファンタム電源を搭載。
全部の入力モジュールには、コンプレッサーを搭載しているので、音質のダイナミクスを整え、3つのEQで音質を調整することができます。
MIDIインやアウト端子はもちろん、USB-MIDIインターフェース機能(12入力10出力)も対応。
オシャレな見た目で幅広いミキシングをお楽しみください。
ZOOM (ズーム)
音楽用電子機器の開発及び販売を主な事業内容としており、「We’re For Creators」という基本理念のもと、世界中のクリエーターがよりユニークでオリジナルな作品を創造できるツールを提供することによってブランド力を向上し、株主、従業員や取引先などの当社グループと関係するステークホルダーから評価される企業を目指している会社です。
Live Trak L-8
ZOOMのL-8は、オーディオインターフェイスを兼ね備えたデジタルミキサーになります。
配信や野外でのライブの際、コンパクトなため持ち運びが非常に簡単にできます。
また、レコーディングからミックス、モニターまでをこの1台で完結することができるので、非常に利便性の高いものになっています。
モノ8chとステレオ2chの合計12ch入力可能で、48Vファンタム電源も供給可能になっています。
ギターやベースなどの楽器入力に対応するHi-Z入力も備えています。
24bit96kHzで録音可能のマルチトラックレコーダー機能を備えているので、DTMを持ってない人でもレコーディングすることができます。
LiveTrak L-12
チャンネル数がもう少し必要な方は、LiveTrak L-12をおすすめいたします。機能的にはL-8と同じですが、14in/4outチャンネル数が多くなっています。
MACKIE(マッキー)
ProFX12v3
Mackie Pro FX12v3のアナログミキサーは、ライブミックスやホームレコーディング、コンテンツ作成などあらゆる場面で使用することができ、プロフェッショナルな操作が可能になっています。
高品質なONYXマイクプリアンプを搭載し、超低ノイズを実現し、明瞭感の高いサウンドを提供してくれます。
24bit/192kHz USBレコーディングが可能なため、クリアで繊細な音をレコーディングすることができます。
また、DAWで使うことができる16種類のエフェクトプラグインも搭載しています。
GarageBandで使うおすすめミキサーまとめ
いかがでしたでしょうか。
自分が探していたミキサーは見つかりましたか?
ミキサーは決して必要な機材ではありませんが、大掛かりなレコーディングやライブなどで使う方には必要な機材になるのではないでしょうか。
自分の環境や使いたい用途によって選び、快適な音楽生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
それではまた。
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