ノイズ処理

ノイズを処理する前に

音楽に入ってくるいやな雑音『ノイズ』。

とても耳ざわりで、ノイズが多く入っている録音は、とても聴きにくいものです。

ギターを録音したけれど、ノイズが多すぎて録音をやり直した経験はありませんか?

ノイズを入れないように気を使っても、なんでか入ってしまうノイズ。処理の対策を知りたいと思いませんか?

今回は、ノイズの種類や、対処方法、録音時のノイズ対策など、ノイズについて解説していきます。

ノイズを回避する

ノイズの原因となるものを初めから回避することで、録音時にノイズが入らない工夫をすることが大切になります。

ここからは、ノイズを回避できる対策を考えていきたいと思います。

録音する時はスマホはオフにする

まず初めに、録音するときはスマホをオフにし、スマホの電波ノイズが入らないように注意しましょう。

マイクからアンプなどを離す

録音するマイクからアンプなどは離しておきます。

耳を近づけると、少量であってもノイズを発生しています。

マイクからできるだけ離し、マイクがノイズを拾わないように注意しましょう!

蛍光灯は使わない

蛍光灯を使うと、ジーっというノイズが発生してしまいます。

蛍光灯はLED電球に変更するなど、対策することが必要かもしれませんね。

ハードウェアなども離す

ハードウェア(コンプやオーディオインターフェース)などもノイズを発生させています。また、機会を冷却するファンなどが付いている場合も、その音を拾うことがあるため、遠ざけます。

エアコンから離れる

エアコンの音もマイクに結構入ります。最近は静かなエアコンもありますが、それでも少量の環境ノイズはあるものです。

エアコンから離れて録音するように心がけましょう!

電源まわりに気をつける

電源の周りは、電磁波が飛びかっているため、電源まわりの近くで録音しないように気をつけます。

電源極性をそろえる

コンセントに電源プラグを挿すときは、電源極性を正しく合わせるようにしましょう。

パワーディストリビューターという製品は電極をそろえたり、安定した電源供給を可能にする電源タップになります。

高品質な電源供給をすることでノイズを軽減し正しい極性で接続できるようになります。

TASCAMのパワーディストリビューターは2種類のサージノイズフィルターとラインノイズフィルターを備えているので、クリーンな電源を供給できるように設計されています。

このノイズフィルターは電源に含まれているノイズを除去して、高品質な電源を供給します。

1台持っているだけで、音質の向上を期待できるので、電源周りには使用することをおすすめします。

  • 電源 AC100V、50/60Hz
  • 最大定格電流 1490W (14.9A)
  • 電源コンセント
  • SWITCHED(連動)
  • 後面3P x 10
  • UNWSITCHED(非連動) 前面3P x 3
  • USB電源端子 AV-P250LU、AV-P250LUV最大定格 5Vで最大1.5A
  • フィルター サージノイズフィルター、ラインノイズフィルター
  • 極性チェッカー ネオンランプ表示
  • サーキットブレーカー 15A
  • 電源コード 3P電源コード 3m(取り外し不可)
  • 消費電力1.8W
  • 外形寸法482.6(幅)×45(高さ)×294(奥行き)mm
  • 質量3.9kg(AV-P250LU)4.0kg
  • 付属品 ラックマウントビスキット、3P-2P変換アダプター、保証書、取扱説明書
  • RoHSに対応しています。

ノイズの種類

Breath(ブレス)

ブレスは、ヴォーカル録音の時に入る(吹かれ)という種類のノイズになります。歌っているとどうしても息がマイクに入り、このブレスが録音されてしまいます。

ブレスを無くすためには、ポップガードという息を遮断し軽減してくれるアイテムを使用します。よくレコーディングの時に、プロなどが使用しているのをみたことはありませんか?

ポップガードはレコーディングの時は必須のアイテムになりますので、一つは持っておいたほうがいいでしょう。

おすすめのポップガードは、ステッドマンのポップガードになります。

ステッドマンのポップガードは、金属製でできていて、洗剤で水洗いができるので、清潔にポップガードを使うことができます。予備のポップガードを持っていると、何人かで歌う時には、ポップガードを交換しレコーディングすることができるので、シンガーが気持ちよく歌に集中できるでしょう。

布地を使ったポップガードは録音時に高域が失われる傾向があります。ステッドマンのポップガードは金属製でできているため、この高域が失われにくく原音に忠実な録音ができます。

また、邪魔な息は下側に排気し、よりクリーンなサウンドを得られます。

Click(クラック)

クラックノイズは、レコードなどによく入る『プチプチ』というノイズになります。

エフェクト的に使われる時もありますが、狙った音でない場合は耳障りな音となりますので、できるだけ素材に混入しないよう気をつけましょう。

Clip(クリップ)

オーディオのレベルが過大入力されて、音割れを起こした時に発生するノイズになります。正しい音量レベルで録音することが必須になり、知識が必要になります。

一度クリップノイズが発生すると元の素材に戻すことは不可能になりますので、デジタルの世界で絶対にクリップノイズを発生させないようにしましょう。

歯さつ音

しさつ音は、日本語のサ行やタ行などによく出てくる歯の隙間から漏れる音です。シーとかチーとか発音してみると、よくわかると思いますが、録音した時には大変耳障りな音になります。

エフェクトのディエッサーというプラグインで除去することができるので、気になる方はエフェクトプラグインを導入しましょう。

Hum(ハム)

ハムノイズはギターアンプなどによく発生するノイズとなります。『ブー』という音を発生させ、録音したギターなどに混入することがありますが、ギターの音量を上げるとハムノイズも上がるため、できるだけ混入しないように録音することが必要になります。

ローカット(ハイパス)することで低減することができます。

Reverb(リバーブ)

響もノイズの一つになります。ヴォーカル録音の時には、この響がいらない時があります。そういった場合は、なるべくデッドな空間で録音することを心がける必要があります。

ピンクノイズ

ピンクノイズは高域がマイナス3dB/Ocbdeで減衰する試験用信号になります。

周波数のバンド幅が同じなら、どこを切り取っても同じ音量レベルになります。さまざまな調整をする時にピンクノイズは使用されるので、一般的によく使われるノイズとなります。

ホワイトノイズ

このホワイトノイズも試験用のノイズになります。ピンクノイズと違い、どの周波数もレベルが一定になっています。

録音素材の音量を大きくすると『サー』という砂嵐みたいな音がするノイズです。必ず発生し防ぐことができないノイズとなります。

ノイズを除去するプラグイン

ノイズが除去できるプラグインは、プラグイン販売会社からたくさん出ていますが、自分が使った中でのノイズ除去プラグインNO1を紹介します。

このプラグインは最強のノイズ除去プラグインになるので、無理をしてでも購入をすることをおすすめします。

他社から出ているプラグインでノイズ除去NO1は、iZotope社が出している『RX』シリーズになります。このプラグインは、どんなノイズも除去してくれるので、ノイズが入った録音素材に適用するだけで、レコーディングスタジオで録音したかのような素材に変身します。

また、楽曲に入っているリバーブなんかも除去してくれます。

少々値段が高いのがネックになりますが、値段以上の役割を果たしてくれます。

どのようなノイズが除去できるかは、別の記事で解説しようと思ってますので、乞うご期待!

プラグイン大手のWaves社もノイズ除去プラグインを出していますが、正直足元にも及びません。(私は両方所持していますが、全然Wavesのノイズ除去は使っていません。)

ノイズはMIX作業をする時に、邪魔な存在ですので、レコーディングスタジオなどで録音できない場合は、『RXシリーズ』を一つ持っておけば、どのようなノイズ除去もこなしてくれるでしょう。

警察が事件の音声分析をする時にも、この『RXシリーズ』を使用していますので、信頼のあるプラグインではないでしょうか。

 
 

ノイズのまとめ

ノイズには試験用で使用するノイズや、録音時に混入するノイズ、人が発声する時に出るノイズなどさまざまな種類があります。

ノイズ対策をすることで、クリーンな録音が可能になります。一つずつ対策し、ノイズを減らせるようにしていきましょう。

また、プラグインエフェクトを使うことでノイズを低減することが簡単にできるため、ノイズ除去プラグインを使うのも効果があります。

録音する時にも、ポップガードや配線環境を見直すことで、ノイズを低減できます。

ノイズはどこにでもあるので、ノイズの種類にあった対策をしていくことをおすすめします。

それでは、また!

もうすぐすれば、RX9が出ますが、このRXシリーズはものすごくいい!!

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