Logic Pro MIDIプラグイン Transposerを使う前に
Logic Proには、MIDIノートの演奏にさまざまな演出や便利機能を追加できるプラグインが入っています。
このMIDIプラグインを使うことで、MIDIの演奏を制御し、ライブなどでのパフォーマンスを向上させることができます。
MIDIプラグインを使う前に、大まかな使い方を知りたい方は、『 Logic Pro MIDIプラグインの使い方』を参考にして下さい。
この他に、Logic Proで使用できるMIDIエフェクトは以下の種類が使えます。
Arpeggiator MIDI(アルペジエーター)
Chord Trigger MIDI(コード・トリガ)
Modifier MIDI(モディファイアー)
Modulator MIDI(モジュレーター)
Note Repeater MIDI(ノート・リピーター)
Randomizer MIDI(ランダマイザー)
Scripter MIDI(スクリプター)
Velocity Processor MIDI(ベロシティ・プロセッサー)
それでは、MIDIプラグインのTransposerを確認していきましょう。
MIDIプラグイン Transposerとは
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MIDIプラグイン Transposerは、受信したMIDIノートをリアルタイムでトランスポーズしたり、選択したスケールにノートを補正してくれますので、スケールなどの知識が無い初心者には安心のエフェクトになります。
それではTransposerの使い方を確認していきましょう。
Transposerのプラグインをセットするには、MIDIトラックの『MIDI FX』から『Transposer』を選択します。
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![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/08/289db788931a4f0444663a470e626110.png)
これでTransposerを使う準備ができました。
Transposerの各パラメータ
ここからは、Transposerの各パラメータを見ていきます。
Transpose(トランスポーズ)
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Transpose(トランスポーズ)スライダは受信したMIDIノートを半音24個分まで上下にトランスポーズします。
トランスポーズとは、移調のことを言い、フレーズ間の音程は保ったまま全体の音の高さを下げたり上げたりすることを言います。
Root(ルート)
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Root(ルート)は、スケールのルートノートを選択します。
ルートにはC〜Bまでの音を選択できます。ちなみにC=ドの音で、C#=ド#のことになります。
後はレ、レ#と続きB=シで終わりになります。
Scale(スケール)
スケールとは簡単に説明すると、『音の並び方』のことを言います。
音の並び?
そうです、ドレミファソラシの1オクターブの音の並びです。
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Scale(スケール)は複数のプリセットスケールから1つを選択するか、画面上のキーボードを使用して、独自のカスタムスケール(自分で作成したスケール)を使用します。
スケールの種類は以下の通りです。簡単に説明しておきます。
Chromatic(クロマチック・スケール)
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クロマチック・スケールは、1オクターブを12分割した12個の音程をすべて並べた音階になります。
Major(メジャー・スケール)
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メジャー・スケールは、ピアノで言うところの黒鍵を使わないスケールになります。
初心者は、黒鍵が苦手という人もいますが、メジャー・スケールなら弾けるという方もいるのではないでしょうか。
Major Pentatonic(メジャー・ペンタトニック・スケール)
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メジャー・ペンタトニックは、ドレミソラの5音を使ったスケールになります。
Major Blues(メジャー・ブルース・スケール)
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メジャー・ブルース・スケールは、Cメジャーの場合、2番目の音(レ)と3番目の音(ミ)の間に、ブルーノートと呼ばれる♭Ⅲ(レ#)の音を入れたスケールになります。
Cメジャー・ブルース・スケールならレ#が追加になるんですね。
Lydian(リディアン・スケール)
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リディアン・スケールは、Cリディアン・スケールの場合、4番目の音(ファ)の音を半音上げた(ファ#にした)スケールとなります。
Mixolydian(ミクソリディアン・スケール)
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ミクソリディアンは、Cミクソリディアン・スケールの場合、7番目の音(シ)の音をフラットさせたスケールになります。
Klezmer(クレズマー・スケール)
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クレズマー・スケールは、Cクレズマー・スケールの場合、2番目の音(レ)と6番目の音(ラ)、7番目の音(シ)の3つの音をフラットさせたスケールになります。
Minor Pentatonic(マイナー・ペンタトニック・スケール)
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マイナー・ペンタトニック・スケールは、Cマイナー・ペンタトニック・スケールの場合、2番目の音と6番目の音をなくしたスケールになります。
Minor Blues(マイナー・ブルース・スケール)
マイナー・ブルース・スケールは、ナチュラル・マイナー・スケールに5番目の音をフラットしてあげると、マイナー・ブルース・スケールになります。
Japanese(ジャパニーズ・スケール)
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ジャパニーズ・スケールは、上記の5音で成り立ちます。
Natural Minor(ナチュラル・マイナー・スケール)
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ナチュラル・マイナー・スケールは、エオリアンと呼ばれるスケールで、3番目の音と6番目、7番目の音をフラットさせたスケールになります。
Harmonic Minor(ハーモニック・マイナー・スケール)
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ハーモニック・マイナー・スケールは、ナチュラル・マイナー・スケール(エオリアン・スケール)の7番目の音を半音高くしたスケールになります。
Melodic Minor(メロディック・マイナー・スケール)
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/09/afded5d8d2cd444d823e670a93e02d0c.png)
メロディック・マイナー・スケールは、メジャー・スケールの3番目の音を半音フラットさせたスケールになります。
Dorian(ドリアン・スケール)
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ドリアン・スケールは、9th、11th、13thの音が入った7音から構成されています。
Phrygian(フリジアン・スケール)
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フリジアン・スケールは、メジャー・スケールの3番目の音から並び替えると、フリジアン・スケールになります。
Locrian(ロクリアン・スケール)
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/09/6eee799f8783c1d02d1d4bf0b81e985f.png)
ロクリアン・スケールは、メジャー・スケールの7番目の音から並び替えるとロクリアン・スケールになります。
South -East Asian
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アジアン・スケールは、上記5音で構成されています。
キーボード
MIDIデータを簡単に記録するためには、MIDIキーボードなどを使うとすぐに録音が可能になります。
Logic Pro MIDIプラグイン Transposer まとめ
今回はMIDIプラグインのTransposerを見てきました。
スケールがわからない人や、苦手な人、スケールってそもそもなんなの?という人までもが、簡単にスケールを扱うことができるこのプラグイン。
これを期に、スケールを覚えて見るのもいいんではないでしょうか?
MIDIプラグインは、このほかにもたくさんの種類があり、どれもMIDIを扱う上では大変やくに立つものばかりです。
MIDIで演奏するのが苦手な人にとっては、重宝するMIDIプラグインになるので、ぜひ使って見てください。
MIDIキーボードがあればMIDI録音も簡単にできるので使ってみるのもいいでしょう。
それでは、また。
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