LFOについて
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DTMをしている人で、LFO の重要さに気付いていない人は多分たくさんいることでしょう。
そもそも、LFOが何か知らない人も多いはず。
UFO(ユーフォ)のことではありませんよ?
シンセサイザーなどに搭載されている機能のLFO (Low Frequency Oscillators)についてのことです。
LFO を使うことで、楽曲に複雑な変化を取り入れる事ができるようになります。
では、LFOとはいったいどう言うものなのでしょうか。
LFOを楽曲に混ぜ込んだ音源が次のようになります。全体を聴くとLFOを使っているのがわからないですが、単体の楽器で使うとよくわかります。
ピアノにLFOを使っています。
ボカロに適当に歌ってもらっていますので、多めにみてやって下さい。
LFOを使うことで、曲のまとまりができるので、自身の楽曲にも使ってみて下さいね。それでは、LFOとは何か?みていきましょう。
LFOとは
LFO (Low Frequency Oscillators)は、その意味からもわかるように、 20 Hz 以下の(機種によって違いがありますが)低い周波数波形を使って音を揺らすものになります。
つまりこれは人間には聞こえないとされる超低域の超低周波です。
人間の可聴範囲(音として聞き取れる範囲)は 20 Hz から 20,000 Hz(2kHz )の範囲までとされています。
言い換えれば、LFO そのものは人間にとっては無音ですが、音を作り出す要素の一つと考えらているのです。
では、聞こえない超低域の周波数が生み出すものって何なのでしょうか?
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LFO そのものの音を直接聞こうとしても聞くことはできません。
それなら設定する意味は無いのでは?
そんなことはありません。
LFOは、音を生成する事はできませんが、他の音を変化させる信号として機能させることができます。
どういうことかと言うと、私たちは間接的にLFOの動作を認識する事ができるのです。
これで低周波オシレーターについて少しは理解できてきましたか?
それでは、もう少し中身を見ていきましょう。
まず DAW (Digital Audio Workstation)の中で変化させたいシンセサイザーやそのパラメーターを選んでみてください。
例えば、Logic Pro 既存のシンセサイザー等を選択してみてください。
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その中の LFO セクションで、LFO 設定をいじってみましょう。
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オシレーターに対する LFO
ピッチを変更して単音にLFOをかけてみましょう。
この音にLFOを適用すると次のような音になります。
このように、LFOを適用してピッチを変更すると揺らぎを単音に与えることができます。
使い道があるかどうかは分かりませんが、使い方によっては面白い効果が得られるのがLFOなのです。
また、音程に対して LFO で変調をかけると、「ビブラート」効果を作る事ができます。

音量に対するLFO
LFO をボリュームに対して適用してみます。
例えば、Logic Pro のエフェクトで、ボリュームに対してLFOを適用することができます。
こうすることで、演奏にワウワウ効果をつけることができ、ワウワウサウンドを作成できます。
何もかけていない状態の音源です。
それではボリュームに対してLFOをかけてみましょう。聞いてみて下さい。
LFO でステレオのパンニング
LFO でステレオのパンニング(音像位置)を変えてみましょう。

こういう音になります。
右からLFOの揺らぎが聴こえたり、左からLFOの揺らぎが聴こえたりするのがわかります。
自分なりの LFO を作る
LFO はシンセサイザー以外の様々なエフェクトにも効果をつけることができます。自分なりのサウンドを探って、さまざまな音色を研究しましょう。
いろんな所でLFOをかけることで、新たな発見があるかもしれません。
LFO の使い方に正解も間違いもないのですから。

どんな使い方をしても、LFO あなたの音に抑揚(よくよう)を与えてくれはず。
自分の楽曲が何か物足りない場合は、LFO をかけてみるのも一つのやり方をです。
LFO はあなたの楽曲の可能性を大きく変化させる秘密兵器。
LFO が楽曲に動きを与え、グルーヴを生み出し、生きた楽曲にしてくれます。
LFO を使って実験することで、新たな発見があり、また、LFOに対する理解もより深まることでしょう。
LFO の超低周波が次の世界に導いてくれることでしょう。
それではまた。
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