エフェクトプラグインを使う前に
エフェクトプラグインを使えば、各楽器の音源のサウンドを変更したり、特殊な効果をつけることができます。
普段聴いている音楽で私たちの耳にするサウンドの多は、必ず何かのエフェクトを使って作られています。
エフェクトには、リバーブ、イコライザ、コンプレッサー、ディレイなどの種類があり、また、GarageBandには、その他の多数のエフェクトが搭載されています。
1つのトラックに複数のプラグインを使用して、サウンドに適用する順序を変更し、素材を整えていきます。
エフェクトプラグインの種類
GarageBandには、各楽器のトラックに使用できるさまざまな種類のエフェクトプラグインが用意されています
Bitcrusher(ビットクラッシャー)
Bitcrusher(ビットクラッシャー)は、信号のサンプリングレートとビット深度を落として、歪みを発生させ、素材をわざとに劣化させます。
その結果、昔のテレビゲームのBGMやDJがよく使うテープノイズのようなLo-Fiデジタルサウンドを作ることができます。
Compressor(コンプレッサー)
Compressor(コンプレッサー)は、サウンドのボリュームを調整して突然のレベル変化によるダイナミクスを調整するエフェクトになります。
Compressorを使うと、適度なダイナミクスを調整することができるので、楽曲に馴染ませ、トラックにパンチと鮮明さを加えることができます。
Delay(ディレイ)
Delay(ディレイ)エフェクトでは、サウンドがエコーのように繰り返されます。
やまびこの原理です。
サウンドに微妙な空間の感覚を加えたり、音声や楽器が広い部屋や大きな教会の中で響いているような印象を生み出したりするのに使います。
Distortion(ディストーション)
Distortion(ディストーション)エフェクトと「Overdrive」エフェクトは、素材に歪みを加えることで、太いサウンドを得られるようになります。
EQ(イコライザ)
EQ(イコライザ)イコライゼーションの略で、サウンド内の選択した周波数のレベルを均一に均すようにするエフェクトになります。
「EQ」を使うと、曲の周波数を変更することができ、また、いらない帯域をカットして、余計な音を削り取ることができます。
Modulation(モジュレーション)
Modulation(モジュレーション)は、「Chorus」、「Flanger」、「Phaser」などの種類があります。
「Modulation」エフェクトでは、サウンドがオリジナルと並行して繰り返され、サウンドが再生中にシフトまたはモジュレートされます。
多くの場合、音声や楽器にキラキラ感や渦を巻くような感覚が生じます。
Reverb(リバーブ)
Reverb(リバーブ)では、周囲の空間でのサウンドの自然な反響をシミュレートします。
自然界には、必ずリバーブがかかっていますので、リバーブの無い音は、嘘っぽく聴こえてしまいます。
音声や楽器の明瞭さを出すには、一番大切なエフェクトになりますが、リバーブを使うのには、一定のスキルがいるのも事実になります。
Tremolo(トレモロ)
Tremolo(トレモロ)では、サウンドのボリュームを一定の間隔でゆらし、音程がすばやく上下するような効果をつけることができます。
Vocal Transformer(ボーカルトランスフォーマー)
Vocal Transformer(ボーカルトランスフォーマー)は、音声のピッチとトーンを変更して音を作ります。
トラックのプラグインを表示する
トラックのプラグインを設定するには、歯車ボタンの中のトラックコントロールをタップします。
※iPhone SE、iPhone 8、iPhone 7、またはiPhone 6sの場合は、歯車ボタン をタップしてから、「トラックコントロール」をタップし、「プラグインとEQ」をタップします。
その他は、コントロールバーにトラックコントロールボタンがありますので、そちらをタップしてください。
トラックコントロールをタップすると、プラグインとEQや、コンプレッサーバー、トレブルバーなど、そのトラックで使えるエフェクトが出てきます。
Compressor
プラグインとEQでは、エフェクトの詳細を変更することができます。
compressorでは、トラックのダイナミクスを抑えて、聴きやすく調整することができます。
EQ
また、EQは、周波数帯域を調整して、音を変えることができます。
バンド数(周波数を変更できる帯域)はBASS、MID、TREBLEになります。
プラグインの追加や入れ替え
編集を開くことで、エフェクトを増やしたり、入れ替えたりすることができます。
マスターエフェクト
マスターエフェクトでは、エコーやリバーブといった空間系のエフェクトの設定ができます。
空間系エフェクトは、狙った効果以外は、あまり深くかけないようにするのがポイントです。
深くかけすぎると、周りの音との調和が難しくなり、かえってバランスを崩してしまうことになります。
『マスターエフェクト』をタップすると、エコーとリバーブのテンプレート(タイプ)を開くことができます。
このテンプレートには、あらかじめ空間に合った感じにリバーブやエコーを追加することができ、リバーブでは空間の広さなどが変わってきます。
エコーやリバーブのタイプを選び、前の画面のバーを変更することで、エコーとリバーブのかかり具合を調整できます。
エフェクトプラグインのまとめ
いかがでしたか?エフェクトはなんとなく使えそうでしょうか?GarageBandのエフェクトプラグインでは、操作が簡単なのと、スライドバーの意味が分からなくても、直感的に操作ができ、バランスも崩れにくいイメージです。
ただ、エフェクトプラグインのパラメータの意味を理解して使った方が、楽曲を作成する上では、必ず役に立ちますので、覚えてみてもいいのではないでしょうか?
それでは、また。