はじめに

Logic Proを触るときに、音がどこから出ているのかを把握することはとても重要なことになります。
初めて触る方は、「音が出ない!」とあせってしまい、ソフトが壊れているのでは無いのか、PCが壊れてしまっとのか?と疑ったりしてしまいます。
オーディオインターフェイスにギターやベースを接続している場合には、機材が壊れている?とも思ってしまうものです。
しかし、音が出ないのは、設定の方法や、操作の仕方が間違っていることがほとんどです。
今回は、そんな音が出ないときに確認する箇所や、設定の方法などを解説していきます。
音が出ないときの確認箇所をチェック
それでは、音が出ないときに、まず最初に確認する箇所をみていきます。
外部要因の設定をみていきます。

Macの設定が正しいか
Mac本体の設定が正しくできているのかを確認してください。

画面上のりんごマークから『システム環境設定』を選びます。

サウンドを選択してください。
その中にある、『出力』と『入力』を変更していきます。

『出力』では、外部に音を出す方法を選択します。
何もつないでいないときには、Macのスピーカーが選択できますので、それを選ぶとMac本体から音声が聞こえるようになります。

『入力』は、Mac本体に音声やオーディオ信号を入力することができます。
用途に応じて設定してください。
この選択する項目が、接続されていない物に設定されている場合は、GarageBandないしはMacから音が出ないときがあるので、注意してください。
オーディオインターフェイスの音量が上がっているか
オーディオインターフェイスの音量を上げているか確認してください。

オーディオインターフェイスの音量は、機械側でボリュームを調整するタイプと、ドライバ側(パソコン側)でボリュームをあげる方法があります。
GAINが上がっているか、アウトプットが上がっているかを確認しましょう。
ここまでは、Mac側の設定や外部の設定になります。
まだ音が出ない場合は、今度はLogic側の設定になるので、Logic Proの設定を確認してみて下さい。
オーディオインターフェイスの入力とLogicの設定があっているか確認

オーディオインターフェイスの入力(インプット)番号とLogic側で設定するインプット番号があっていない場合には、音が出ません。
入力端子1にギターなどを接続した場合には、Logic側のインプットも番号1に設定しましょう。
楽器側のボリュームが上がっているか確認
つないでいる楽器によっては、楽器本体にボリュームツマミがあります。

その楽器のボリュームがゼロになっていないか確認しましょう。
ギターやベースなどのボリュームツマミはMAXまであげておきましょう。
ケーブル類の断線はしていないか確認
ケーブルが断線していたらもちろん接続自体ができません。
一度ケーブルを変更してみて、それでも音が出ない場合には設定の可能性が考えられます。
ケーブルの保管にも気をつけて、断線を防ぐようにしましょう。
ヘッドホンの音量は大丈夫か確認

ヘッドホンをつなげている場合には、ヘッドホンの音量が正しく設定されているか確認して下さい。
オーディオインターフェイス側で音量を調整するところがあるので、音量が上がっているか確認して下さい。
スピーカーの音量を確認

また、スピーカーも音量を調整する必要があります。
スピーカーは、オーディオインターフェイス側とスピーカー側にそれぞれ音量調整するツマミがあります。
両方のツマミが適切な位置にあるか確認しましょう。
パソコンの音量は上がっているか
次にパソコン側の音量が上がっているか確認して下さい。
パソコン側の音量は、Macなら画面右上のメニューの中にあります。

この中にあるサウンドのボリュームを確認しましょう。

ゼロになっている場合は、音が出ないので注意して下さい。
Logic Pro環境設定
次にLogic Proの環境設定を確認していきます。
画面上のLogic Proから、環境設定を選択します。

その中の『オーディオ』を選択して、出力デバイス、入力デバイスをそれぞれ確認します。
この入力デバイスと出力デバイスが、お使いのオーディオインターフェイスになっているか、もしくは、Macから音を出すようになっているか確認します。

出力デバイスはどこから音を出すのかを決めるところになります。
入力デバイスは、どこから音を入れるのかの設定になります。
なので、入力がオーディオインターフェイスで出力がMac本体なら、オーディオインターフェイスから音を入れて、Mac本体で音を鳴らす設定になります。
この項目にお使いのオーディオインターフェイスが出てこない場合には、Macが認識していないか、使えない状態ですので、メーカーに問い合わせしましょう。

ミキサーの音量は上がっているか確認
ミキサー画面で、画面上のミキサーボタンを押してミキサー画面を出します。

ミキサーを確認してフェーダーが下がっていないか確認しましょう。
フェーダーが一番下になっている場合には、音量が出ないようになっています。
一度確認してみましょう。
Logic Proで、エフェクトの音量は上がっているか
Logic Proでエフェクトを挿入しているときには、エフェクトの音量を下げていないか確認しましょう。
プラグインを挿していると、そのプラグインの音量を下げている場合には全く音が出なくなります。
プラグインエフェクトを一度のぞいてみて、音量が下がっていないか確認しましょう。
インプットが合っているか(これ重要)
オーディオインターフェイスを使うときに、オーディオインターフェイス側のインプットとLogic側のインプットを合わせる必要が出てきます。

オーディオインターフェイスの入力が1になっているのに、Logic側の入力が2などになっている場合には入力の数値を合わせるようにしましょう。
また、例外もあります。

Ui24Rなどのミキサー型オーディオインターフェイスで入力端子が多い機種の場合ですが、まれにインプット1に入力したとしても、Logic側のインプットを『11』にしないと音が出ない場合があります。
インプットを合わせているのに音が出ない場合には、一度インプットを見直して試してみてください。
トラックがミュートになっていないか確認

トラック自体のソロとミュートボタンが点灯している状態だと、そのトラックをソロにしたりミュートにしたりすることができます。
ミュートボタンが点灯していると、トラックの音量は全然出なくなるので、ミュートボタンがONになっていないか確認してみて下さい。
オートメーションの音量を確認しよう

音量のオートメーションが設定されている場合には、ボリュームオートメーションが下がりきっていないか確認しましょう。
オートメーションボタンを押して、ボリュームオートメーションがマイナス無限(-∞)になっていないことを確認しましょう。
オートメーションが下がりきっていると、波形が存在していても音が出ません。
トラックのアウトの設定は正しいか
トラックに音量が入ってきているのに音が鳴らない場合は、トラックの出力側の設定が正しいか確認する必要があります。

ミキサー画面を開くと、トラックの横にOutputという項目がありますが、そこの項目がST Outになっているか確認してください。
このSt Outというのは、ステレオアウトのことで、出力がステレオアウト側に音を流す指示を出しているわけです。

ここがBus(センドトラックに音を流す)とかNo Out(音を出さない)設定になっていると音は出ないので注意してください。
トラックの有効化ボタンが押されていない
Live Loopsを使っているときによくあることですが、全体がミュートのようにグレーアウトしてしまう現象があります。
再生できるように『トラックの有効化』ボタンを押し、再生できるようにする必要があります。

全体がグレーに消灯するため、ミュートと勘違いしてしまいますが、ミュート解除できないので、初心者には戸惑う人もいるでしょう。

これで再生ができ音が出るようになります。
上記以外でもなおらない場合には
すべてのことを試したけど音が鳴らない!!という方は、最終手段として『Logic Proをインストールし直す』ということをやってみましょう。
わずかの可能性として、バグが発生しているのかもしれません。
どうしても音が出ない場合に一度試してみてください。
Logic Proで音が出ないときのチェックポイントまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、Logic Proで音が出ないときにどのようなことに気をつければ良いかをみてきました。
この他にも様々な要因が考えられるかもしれませんが、音が出なくなったときには、一度上で説明した対処方法を確認してみて下さい。
また、他にも音が出なくなる要素があった場合には、都度アップしていきますので、すべて解決できたら幸いです。
それでは、また。