マスキング現象とは

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マスキング現象とは?

 

夏の暑い日に、扇風機をつけているときにはまったく聞こえなかった音。

扇風機を切った瞬間に聞こえてくるセミの鳴き声や風で揺れる木々の音。

そんな時に疑問がわいてきて、気になって昼眠ができなくなった!

そんな経験がある人は、少し変わった変人でしょう。多分いないと思いますが^_^

前置きが長くなりましたが、このように、ある音が、別の音によってかき消される現象があります。

これを、音楽の世界?では、マスキング現象と呼びます。

一般的に高い音の方が低い音よりマスキングされやすいという特徴があります。

また、あとから鳴った音が先に鳴った音をマスキングすることもあります。

マスキングの例をあげると、高層ビルのエレベーターで、BGMが流れているのも、このマスキングという性質を利用したものです。

高層ビルのエレベーターは速度が速く風切り音が非常に大きいため、それをBGMによって気にならないようにしているのです。

ギターのノイズでもマスキング効果はあります。

アンプから出ているノイズが弾いている時は気にならないですが、弾き終わるとノイズがものすごくきになる。など。

また、喫茶店でBGMがかかっていますが、これは周りの話し声を少しでも聞きとりにくくするためにかけていたり、広場の噴水なども、他人の話し声や様々な雑音をやわらげる効果があります。

マスキングには、こういったさまざまな効果があるのです。

身近な所にマスキングを利用して対策したりしているものがあるので、気にして聞いてみると、面白い発見があるかもしれませんね。

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圧縮技術でもマスキング現象

マスキング現象はBGMだけではありません。

DVDやデジタルテレビ放送用などで採用されている圧縮方法に、MPEGというデータ圧縮方式があります。

これは、聴覚のマスキングを利用している圧縮方法になっています。

この圧縮方法の原理は、例えば、ある音が別の音によってマスキングされてかき消されている場合があります。

かき消された音は、聞こえないだけで、データとしては存在しているので、『聞こえないデータ』としてデータの中に存在します。

この部分はカットしても、音自体は同じ聞こえ方なので大丈夫なんです。

聞こえない音をカットすることで、データ量を小さくして全体のデータ量を大幅に圧縮します。

これがMPEG方式で圧縮できる原理となります。

データ量は10分の1以下にできるので圧縮技術はたいしたものですね。

マスキング現象は、私たちの身の周りでも大変役に立っています。

ミックスでのマスキング処理

ミックスでマスキングを処理する場合には、KickとBass、GuitarとVocalなど、同じ周波数帯域を持っている楽器を上手く処理することがポイントとなってきます。

ポイント1.アレンジを考える

マスキングが起こった場合に、EQやパンをいじり回避しようと考えがちですが、まずはアレンジを見直しましょう。

同じ周波数帯域がある楽器同士が、同じタイミングで鳴っていないか、ずらして鳴らすことができるのであれば、そういったアレンジも考えてみましょう。

基本的に、1つの周波数帯域には1つの楽器にしぼって配置するように心がけましょう。

ポイント2.聴かせたい音を決める

どうしても帯域ごとで重なってしまう場合は、聴かせたい音を決めることです。

1つの帯域に1つの楽器とは言いましたが、どうしても被ってしまうこともあるでしょう。

そんな時は、聴かせたい音を決め、もう一方の聴かせなくて良い音を削りましょう。

こうすることで、マスキングを解消することができます。

 

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ポイント3.パンを振る

パンを微妙にズラすことで、マスキングを回避する方法もあります。

センターに置いておきたいスネアやヴォーカルなどの音を、センターから少しズラすことで、マスキングを回避することもできます。

効果は薄いかもしれませんがやる価値は十分にあるでしょう。

ポイント4.音量に差をつける

聴かせたい音がある場合は、単純に音量差をつけることで、マスキングを回避します。

音量を上げても聴こえにくい場合には、ポイント5.に進みましょう。

ポイント5.EQで処理する

EQを使い、周波数をカットすることでマスキングを処理することができます。

でも、何処でマスキングが起こっているかわからない!と言う人も出てくることでしょう。

こういった場合には、プラグインエフェクトを使いましょう。

アイゾトープから出ているオゾンシリーズでは、マスキングを探し出してくれる機能があり、自動で処理してくれる優れものです。

こういったプラグインエフェクトを使うことで、時間の短縮にもなり初心者にも安心の機能です。

マスキング効果のまとめ

マスキング効果について解説してきましたが、少しはマスキングについて理解できたのではないでしょうか。

身近な所にも、マスキング効果を使って、話し声を軽減したり、気にならないような対策をしていたのも驚きだったことでしょう。

これから音楽をやっていく中では、マスキング現象は頻繁に起こります。

今まで聴こえていたギターの音が聴こえなくなった!などの場合には、だいたい音がマスキングされています。

マスキングを解消するポイントなどを活用して、マスキングを解消していきましょう。

それではまた。