ゴリラスタジオ監修の本が、Kindleにて好評発売中!
これでLogic Proの全てがわかる!アップデートにも対応!ゴリラシリーズです。
はじめに
はじめに、MIDI音源を鳴らした時にLogic Pro では変なきょどう(動き)をする時があります。
MIDIノートが入っているのに音が鳴らないのはなぜ?
MIDIノートの音をスパッと切りたい!
MIDIをループすると、はみ出した音が鳴らない!など。
これから、MIDI音源を使うときに不便と思うことを少し解説いたします。
また、用語が少し難しいかもしれないので、カンタンに解説しておきますね。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/2750d7304cad65ef78889f7c21badbcd-1.png)
外側のオレンジで囲っているのがMIDIリージョン(箱にMIDIノートを入れるイメージです)その中に入っているのがMIDIノートになります。
チェイスイベント機能を使う
MIDI録音をした場合に、Logic Pro は少し困ったことが起こってしまいます。
それは何かと申しますと、録音したはずの音が再生されないではないか!!ってなことになります。
その原因は、リージョンからMIDIデータがちょっとだけ出ているためです。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2022/07/712fc4f26d0603192cbbede9a3571ac6.jpg)
この出ている部分が発音されないんです。
これをいちいち直していると、時間だけが過ぎていく。
そんなあなたに良いニュースがあります。
そんなことをしなくても、チェイスイベント機能を使うことで、この出ている部分の発音がされるのです。
本日はこのお話。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/10/4cadb39c6f57ba6c2342afa1ae57ca9c-e1635288196155.png)
『効果音』を販売中!クリックしてね!!
チェイスイベント機能の設定
画面上のメニューバーから、①ファイルを選択し、②プロジェクト設定→③MIDIと選択します。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/fa9e97142c7f0728f7a2b3d7611036ea.jpg)
すると、プロジェクト設定ダイアログが開きますので、①のMIDIの中の『②チェイス』を選びます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/011dac64646d7bf174952b518291f07a.jpg)
③のノートにチェックが入っているのか確認します。
チェイスイベントの使い方
それでは、チェイス機能を使ってみましょう。
まず先ほどの画面左上の③『ノート』にチェックを入れます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/011dac64646d7bf174952b518291f07a.png)
すると、リージョンからはみ出した音を発音してくれるようになりました。
その下のサスティンにチェックを入れると、ピアノ音源などのサスティンがある楽器で、途中から再生しても音が流れるようになります。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/3a54fe1e4afe201e0f1c0bfa9e6ceb4e.jpg)
①の場所から再生しても、②のサスティンが発音される。
チェイスイベントを使うときの注意点と対策
ノートイベントをチェイスする時に、気をつけなければいけないことがあります。
それは何かと言うと、ドラムなどのリズムが決まっている楽器の場合、次の小節にまたがってスネアの音ノートが伸びている場合、①の3小節頭から再生すると②の出ているノートの音が発音されることになります。
そうなると、再生した時にリズムが変になることがあるのです。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/4cb53d0acb11fd2feef530bc46e6b948.jpg)
そんな時は、チェイスパネルで『トランスポーズなし』の音源チャンネルストリップ内のチェックを外します。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/e4d6d49c969e31f93e78a70b82271f31.png)
また、その対象となる①トラックの、②トランスポーズなしのチェックを入れます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/a764f65d6ec81722c5e6f01948e5bbd6.jpg)
これで、先ほどの音は発音されないため、ドラムのループでも変にならなくなります。
表現が難しいですが。
サイクルジャンプにチェイス
サイクルジャンプにチェイスのノートにチェックを入れることでループしているMIDI素材のノートがはみ出した音を発音してくれます。
繰り返し再生しているMIDIで最初の小節のMIDIノートがはみ出しているときに使います。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/b2cc6d5ab5f7c32e41ac3d609be9ea3d.jpg)
ループしているMIDIノートは、小節からはみ出してしまうと発音されなくなってしまいます。
そこで、『サイクルジャンプにチェイス』にチェックを入れることで、下の『ノート』にチェックを入れれるようになります。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/82fed9102fa0d77aa7805ea4f1929799-1.jpg)
これで、MIDIノートがはみ出したリージョンも、ループ再生で音が流れるようになります。
MIDIリージョンのゲートタイムを変更する
MIDIリージョンのゲートタイムとは、そのリージョンに入っているノートイベントの音の長さを設定することができます。
例えば、①のゲートタイムを25%にすると②のMIDIノートが25%の位置で音が切れるようになります。MIDIノートの長さで決まるため、短いノートはさらに短く、長いノートも25%の位置で音が切れます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/26dd5882440961b68a86cc902a081a24.jpg)
もう少し例を上げます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/2d78cc16d80e97fa7c126e5d12e92fb5.jpg)
①のゲートタイムを50%にすると、②のMIDIリージョンは半分で音が切れるようになります。これもMIDIノートの長さと比例します。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/7be6d42dd51557321dc6e052c104ca72.jpg)
逆に①のゲートタイムを400%に設定すると、②のMIDIノートの4倍の音が流れます。
このゲートタイムの項目が出ていない場合は、インスペクタボタンを押すことで項目を出すことができます。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/d4c430faf39cfb34490e4a29d5976d8f.jpg)
また、ゲートタイムは固定、25%〜400%、レガートから選択できます。レガートとは、音と音との間に切れ目を感じさせないように、スムーズ(なめらか)に音をつないで演奏することを言います。
![](https://finalappl.com/wp-content/uploads/2021/04/1f726466d780037fb614c5e6a6751385.jpg)
チェイスイベント機能のまとめ
今回は、MIDI音源を使っていると必ずと言っていいほど、ぶち当たる壁の話をして来ました。
使い方がわからない時は、思うように行かずに、すごく腹が立ちますが、色々調べて使えるようになって下さい。このチェイスイベント機能は、マイナー機能になりますので、知らなければ使うことができません。
なので、日頃から色々なメニューをいじって覚えていくしかないですね。
それではまた。
Recent Posts