Logic Pro チェイスイベント機能を使う

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はじめに

はじめに、MIDI音源を鳴らした時にLogic Pro では変なきょどう(動き)をする時があります。

MIDIノートが入っているのに音が鳴らないのはなぜ?

MIDIノートの音をスパッと切りたい!

MIDIをループすると、はみ出した音が鳴らない!など。

これから、MIDI音源を使うときに不便と思うことを少し解説いたします。

また、用語が少し難しいかもしれないので、カンタンに解説しておきますね。

外側のオレンジで囲っているのがMIDIリージョン(箱にMIDIノートを入れるイメージです)その中に入っているのがMIDIノートになります。

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チェイスイベント機能を使う

MIDI録音をした場合に、Logic Pro は少し困ったことが起こってしまいます。

それは何かと申しますと、録音したはずの音が再生されないではないか!!ってなことになります。

その原因は、リージョンからMIDIデータがちょっとだけ出ているためです。

この出ている部分が発音されないんです。

これをいちいち直していると、時間だけが過ぎていく。

そんなあなたに良いニュースがあります。

そんなことをしなくても、チェイスイベント機能を使うことで、この出ている部分の発音がされるのです。

本日はこのお話。

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チェイスイベント機能の設定

画面上のメニューバーから、①ファイルを選択し、②プロジェクト設定→③MIDIと選択します。

すると、プロジェクト設定ダイアログが開きますので、①のMIDIの中の『②チェイス』を選びます。

③のノートにチェックが入っているのか確認します。

チェイスイベントの使い方

それでは、チェイス機能を使ってみましょう。

まず先ほどの画面左上の③『ノート』にチェックを入れます。

すると、リージョンからはみ出した音を発音してくれるようになりました。

その下のサスティンにチェックを入れると、ピアノ音源などのサスティンがある楽器で、途中から再生しても音が流れるようになります。

①の場所から再生しても、②のサスティンが発音される。

チェイスイベントを使うときの注意点と対策

ノートイベントをチェイスする時に、気をつけなければいけないことがあります。

それは何かと言うと、ドラムなどのリズムが決まっている楽器の場合、次の小節にまたがってスネアの音ノートが伸びている場合、①の3小節頭から再生すると②の出ているノートの音が発音されることになります。

そうなると、再生した時にリズムが変になることがあるのです。

そんな時は、チェイスパネルで『トランスポーズなし』の音源チャンネルストリップ内のチェックを外します。

また、その対象となる①トラックの、②トランスポーズなしのチェックを入れます。

これで、先ほどの音は発音されないため、ドラムのループでも変にならなくなります。

表現が難しいですが。

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サイクルジャンプにチェイス

サイクルジャンプにチェイスのノートにチェックを入れることでループしているMIDI素材のノートがはみ出した音を発音してくれます。

繰り返し再生しているMIDIで最初の小節のMIDIノートがはみ出しているときに使います。

ループしているMIDIノートは、小節からはみ出してしまうと発音されなくなってしまいます。

そこで、『サイクルジャンプにチェイス』にチェックを入れることで、下の『ノート』にチェックを入れれるようになります。

これで、MIDIノートがはみ出したリージョンも、ループ再生で音が流れるようになります。

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MIDIリージョンのゲートタイムを変更する

MIDIリージョンのゲートタイムとは、そのリージョンに入っているノートイベントの音の長さを設定することができます。

例えば、①のゲートタイムを25%にすると②のMIDIノートが25%の位置で音が切れるようになります。MIDIノートの長さで決まるため、短いノートはさらに短く、長いノートも25%の位置で音が切れます。

もう少し例を上げます。

①のゲートタイムを50%にすると、②のMIDIリージョンは半分で音が切れるようになります。これもMIDIノートの長さと比例します。

逆に①のゲートタイムを400%に設定すると、②のMIDIノートの4倍の音が流れます。

このゲートタイムの項目が出ていない場合は、インスペクタボタンを押すことで項目を出すことができます。

また、ゲートタイムは固定、25%〜400%、レガートから選択できます。レガートとは、音と音との間に切れ目を感じさせないように、スムーズ(なめらか)に音をつないで演奏することを言います。

チェイスイベント機能のまとめ

今回は、MIDI音源を使っていると必ずと言っていいほど、ぶち当たる壁の話をして来ました。

使い方がわからない時は、思うように行かずに、すごく腹が立ちますが、色々調べて使えるようになって下さい。このチェイスイベント機能は、マイナー機能になりますので、知らなければ使うことができません。

なので、日頃から色々なメニューをいじって覚えていくしかないですね。

それではまた。