Logic Pro エフェクト EnVerb(エンバーブ)の使い方

EnVerb(エンバーブ)とは

EnVerb(エンバーブ)は、Logic Proで無料で使用できる独自の機能を持つ、はんよう性の高い機能を備えたリバーブ・プラグイン・エフェクトになります。

特徴としては、拡散したリバーブテイルのエンベロープ(形状)を調整することができます。

そもそもリバーブとは何か?が知りたい場合は、『Logic Proリバーブの基礎知識』を確認してください。

ここからは、EnVerb(エンベローブリバーブ)の使い方や設定方法などを見ていきましょう。

Logic Proのリバーブエフェクトでは、EnVerb(エンベローブリバーブ)の他にも下記の種類があります。

それぞれ個性豊かなリバーブエフェクトになるので使い方を確認してみましょう。

  1. ChromaVerb(クロマバーブ)

  2. SilverVerb(シルバーバーブ)

  3. Space Designer(スペースデザイナー)

Electro Harmonix ( エレクトロハーモニクス ) Q-TRON+【EH8510 】 ◆ コンパクトエフェクター エンベロープフィルター エフェクトループ付

EnVerb(エンバーブ)の使い方

EnVerb(エンバーブ)の開き方は、『ReVerb』→『EnVerb』で選択しプラグイン・エフェクトをセットします。

これでリバーブのEnVerb(エンバーブ)を設定できるようになります。

それではEnVerb(エンバーブ)の各パラメーターを一緒に確認していきます。

Logic Proでのエフェクト画面では、共通のパラメータがついています。

どのエフェクトでも使い方は同じですので、エフェクトを使う時の共通のパラメータを参照してください。

EnVerb(エバーブ)は次の3つのセクションからなります。

①タイムディスプレイ領域

②サウンドパラメータ領域

③ミックス領域

それぞれ説明していきます。

タイムディスプレイ領域

タイムディスプレイ領域では、時系列でリバーブのレベルが表示されるため、視覚的に各タイムを調整することができます。

Attack(アタック)の設定

Attack(アタック)は、リバーブがピークレベルに達するまでのタイムを調整します。

例えば、50ms(ミリセカンド)に設定すると、左から右に時間が流れ、50msの所でリバーブが最大レベルに達します。

Decay(ディケイ)

Decay(ディケイ)は、リバーブがピークレベルからサスティンレベルに下がるまでの時間を設定します。

Sustain(サスティン)

サスティンは、アタックに対するパーセンテージで決め、次に紹介するパラメーターHold(ホールド)と一緒に使います。

サスティンは0%〜100%の値で設定します。

例えば、先ほどの左からリバーブが入ってきてアタックタイムを通過後に、音量が下り、サスティンに入ります。

Hold(ホールド)で音をどれだけ伸ばすかを設定します。

Hold(ホールド)

サスティンの継続時間を調整します。

Release(リリース)

Release(リリース)はリバーブがサスティンフェーズの終了時から完全に消えるまでの時間を設定します。

Dry Signal Delay(ドライ・シグナル・ディレイ)

Dry Signal Delay(ドライ・シグナル・ディレイ)は原音信号のディレイを設定します。

『Mix』領域の『Dry(ドライ)』スライダで適切なレベルに設定します。

Predelay(プリディレイ)

Predelay(プリディレイ)は原音信号とリバーブの初期反射音との時間間隔を設定します。

サウンドパラメータ領域

サウンドパラメータ領域では、フィルタでのカットやリバーブの密度などを調整する領域になります。

Density(デンシティー)

Density(デンシティー)とは、リバーブの密度を設定するパラメーターになります。

このパラメーターも0%〜100%で設定します。

Spread(スプレッド)

Spread(スプレッド)は、リバーブの広がりを調整します。

0%ではモノラルのリバーブが生成され、200%では、ステレオベースが最大限広がります。

High Cut(ハイカット)

High Cut(ハイカット)は、リバーブから高音域の周波数をカットします。このフィルタ除去するしきい値よりも高い周波数が除去されます。

Crossover(クロスオーバー)

Crossover(クロスオーバー)は、入力信号を2つの周波数帯域に分ける境界となる周波数を設定します。

これらの周波数帯域は別々に処理されることになります。

Low Freq Level(ロー・フリクエンシー・レベル)

Low Freq Level(ロー・フリクエンシー・レベル)は、上のクロスオーバー周波数よりも低い周波数に対して機能します。

負の値にすることで、最良の結果が得られます。

ミックス領域

ミックス領域では、原音とリバーブ音をどのくらいの割合で混ぜるかを調整するセクションになります。

Dry(ドライ)

ドライとウェットは、原音をどれだけリバーブと混ぜるかを設定するパラメーターになります。

ドライが原音そのものになります。

Wet(ウェット

ウェットがリバーブ音になります。

どちらもパーセンテージで割合を決め、『ドライ100%、ウェット0%』なら原音のみが鳴り、『ドライ0%、ウェット100%』ならエフェクト音のみが鳴るようになります。

お好みで設定してください。

EnVerb(エンバーブ)のまとめ

リバーブの一種であるEnVerb(エンバーブ)は、リバーブのアタックを決め、そこからサスティンに入り、ホールドで持続時間を設定します。

原音にどのくらいリバーブ音を混ぜるかをドライ、ウェットで調整し、デンシティーで密度を調整します。

視覚的にもわかりやすいディスプレイを確認しながら作業ができるので、大変便利なリバーブプラグインとなっています。

目で確認し、音を聴きながら、ちょうどいいところで使用するようにしてください。

それではまた。