USBケーブルを使いはじめる前に
USB(ユニバーサル・シリアル・バス)はiPhoneやiPad、HDD、SSDやUSBメモリなどさまざまなデバイスに対応している入出力端子になります。
USBはユニバーサル=世界共通の シリアル=連続した バス=データ転送という意味があります。
このUSBには、さまざまな種類の形状や規格があり、どれを選べば良いのかわからなくなってしまいます。
これから購入しようと検討しているデバイス(PCやiPhoneなど)にどのような形状や種類のUSBが接続できるかを必ず確認し検討する必要があります。
今回は、USBを使う上で必要になってくるUSB規格や形状、種類の選び方についてみていきます。
それでは見ていきましょう!!
USBの種類
一般的なUSBコネクタの種類は大きく分けて以下の10種類になります。
しかし、この中には現在はあまり使用されていないタイプもあるので、実際には8種類になります。
・USBタイプA(2.0/3.0)
・USBタイプB(2.0/3.0)
・USBタイプC(3.1)
・mini USBタイプA(2.0)
・mini USBタイプB(2.0)
・Micro USBタイプA(2.0)
・Micro USBタイプB(2.0)
・Micro USBタイプB Super Speed(3.0)
・Lightning(ライトニング)
・Thunderbolt(サンダーボルト)
それでは一つずつみていきましょう。
USBタイプA(2.0,3.0)
USB2.0は2000年に策定され3.0はその8年後の2008年に策定されました。USB2.0の転送速度は最大480Mbpsになります。3.0になると、2.0の10倍の5Gbpsに。
絶縁体の中が水色のものが3.0になります。
2.0は絶縁体の中が白色(黒色もあります)になり、ここで見分けをつけます。
用途はパソコンやマウス、キーボードなど結構いろんな所で使われてますね。
最近では、裏表を気にせず使用できるUSBコネクタも販売されています。
どちらの向きで挿したらいいかわからないのがストレスになるので、裏表気にせず挿せるのは良いですね。
USBタイプB(2.0,3.0)
タイプBは3.0になり形が変わってしまいました。
絶縁体の中が白色は2.0、水色は3.0になります。
用途はプリンターなどの比較的大きめのもので使用されます。
USBタイプC
2013年に策定され、USBタイプCはUSB3.1以降から使われる最新のUSBコネクタとなっています。
後で紹介するライトニングと同じく向きがないため、裏表どちらに挿しても使える仕様になっています。
ただ、Thunderboltケーブルと同じ形状のため間違わないように注意するようにしましょう。
mini USBタイプA(2.0)
普通のUSBに比べるとmini USBの方が小さくなります。
このUSBですが、何度も抜き差ししていると先端が潰れるという欠陥が見つかったため、今はUSBタイプBに変更になりました。
今、市場でminiタイプAのUSBを見ることはほとんどありません。
mini USBタイプB(2.0)
現在はこちらのmini USBタイプBが使われています。
用途としてはデジタルカメラやモバイルバッテリーなど比較的持ち運びができやすいものに使われています。
Micro USBタイプA(2.0)
mini USBよりも抜き差しに耐えられるMicro USBが開発されました。
このMicro USBの登場で、mini USBも市場から姿を消すようになりました。
Micro USBタイプB(2.0)
現在はこちらのMicro USBタイプBが使われています。
Micro USBタイプB Super Speed(3.0)
USB3.0からは形が変わりました。
用途としては外付けHDDやSSDに使用されています。
差し込み口が特殊な形状をしているので、間違うことはないでしょう。
Lightning(ライトニング)
ライトニングの使用できるデバイスは、iPhoneやiPad、アップルペンシルなどアップル製品で使用されるケーブルになります。
ライトニングは、向きが無く裏表どちらに挿しても使える仕様になっています。
Apple社が独自に開発したケーブルの規格となります。
ライトニングの変換ケーブル
WCLCAN100SV
Wantobe(ワントゥービー)のWCLCAN100SVケーブルは、1.0mのLightning/USB タイプCの変換ケーブルになります。
強化ナイロンメッシュケーブルで、絡みにくく断線に強い作りになっているので、耐久性に優れています。
色はシルバーでiPhoneなどでも使用することができます。
AMP-IT08 BK
AXES(アクセス)のLightning/タイプCの変換ケーブルになります。
このケーブルも配線保護で断線に強いです。
色はブラックで重量も軽く78gとなっています。
Thunderbolt(サンダーボルト)
Thunderboltは、2011年に登場し、外付けドライブやディスプレイとの接続に用いる規格になります。USBよりは性能が良く、転送速度も早いという特徴があります。
まだまだ使える製品が少ないのが現状ですが、最新のThunderboltが発売されたことから、これから普及してくることでしょう。
USBタイプCと見た目が同じなため、間違って購入する人も多いのではないでしょうか。USBタイプCと互換性は無いので、十分注意して購入しましょう。
Thunderboltはコストが高いため、自分の財布と相談する必要も出てきますが。
USBの転送速度
転送速度は、一定時間内に転送することができるデータの量のことをいいます。1秒間に送ることができるデータ量を表す単位『bps』(ビット パー セコンド)を使用します。
1秒間に1ビット=1bps
1秒間に1000ビット=1kbps
USBの転送速度が遅い時
USB3.0を使用しているのに転送速度が遅いと感じる時があります。
そんな時は、接続しているポート(差し込み口)を確認してみましょう。
転送側のケーブルがUSB3.0の青色になっていたとしても、受け側のUSBが2.0の白色だった場合、転送速度は2.0の転送速度になってしまいます。
また、USB3.0をポートに挿した時には、通常SSモード(Super-Speed)になります。
しかし、挿し方が悪かったりすると低速モードのHSモード(High-Speed)になることがまれにあります。
そんな時は、抜き差しをして正常に機能するようにしてください。
このようにUSB3.0ケーブルはUSB3.0ポートに挿し使用することで、正常な転送速度で使うことができます。
USBケーブルの選び方
USBケーブルの長さは一般的に約15cm〜500cmほどです。
さまざまな長さの種類があるため、使用環境やデバイスに合わせて選ぶことをおすすめします。
巻き取り式のモデルはケーブルを巻き取って収納できるため、携帯する時には持ち運びが便利で重宝します。
USBハブ
USBの差し込み口がたりなくなった時は、『ハブ』を使うことをおすすめします。
この『ハブ』を置くことで、複数のUSBデバイスを接続することができるので、USBポート(差し込み口)を気にすることなく使用できます。
ELECOM(エレコム)/U3H-S 418BBK
USB2.0の約10倍の転送速度のUSB3.0に対応するUSBハブになります。
個別スイッチにより、使用しないUSBハブの電源は切ることができます。使っているUSBチャンネルがわかるようにランプにて知らせてくれます。
USB2.0や1.1も使用できるので、持っているUSBケーブルを考える必要もありません。
また、マグネットを装備しているのでスチール製のディスクにはがっちりと固定できます。マグネットがいらない方は、違うハブを選びましょう。
USBケーブルの規格や種類まとめ
・USBは現状『USBタイプA、B、C』『mini USBタイプB』『Micro USBタイプB』だけ覚えておけば大丈夫。
・USBは白色より青色の方が転送速度が速くなる。
・USBタイプCは転送速度がものすごく速く、映像出力も可能となる。
いかがでしたか?USBの世界は細かく、たくさんの種類がありますね。
自分が使用するUSBだけでも覚えておくと、迷うことは無くなるのではないでしょうか。
それではまた。
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