ダイナミックレンジとは
ダイナミックレンジは、最小音量と最大音量の比率のことをいいます。
単位はdBで表すことになります。
一般的に音が大きすぎると歪みが発生し、小さすぎるとノイズフロアにさらされます。
人の耳が感じ取れる音のダイナミックレンジは、人それぞれ違いますが0〜120dBほどとされています。
これは単純に120dBの大きな音が聞こえるというのではなく、小さい音と大きい音の比率を人間の耳は感じ取れるということです。
オーディオ解像度は、16bitは96dBになり、これは生演奏のオーケストラやクラッシック音楽でも十分対応可能なダイナミックレンジとなります。
また、24bitでは144dBとなり、人が感知できるダイナミックレンジを超えています。
ビット深度とデシベル(dB)の関係
ビット深度とデシベル値の関係は『1bit=6dB』になります。
S/N比とは
S/N比とは、Sがシグナル(信号)とNがノイズ(雑音)の比になります。これが大きいほどノイズが小さいことを表します。
S/N比は録音した音にノイズが結構入っていた場合に、音量を上げると雑音(ノイズ)まで音量が上がるため、雑音だらけの音になってしまいます。
逆にノイズがあまりない音を上げても、ノイズが少ししか増えないため、音自体は良い音に保つことができます。
S/N比が良いということですね。
レコーディングするときには、楽器の音をなるべく大きく録音し、ノイズを最小限に抑えることが重要になってきます。
ダイナミックレンジの重要性
では、ダイナミックレンジはミックス作業をするときに、どういった重要性があるのでしょうか?
まずはダイナミックレンジがない音楽から考えてみましょう。
皆さんも一度は聞いたことがあるノリ波形と言われる波形がありますが、これはダイナミックレンジを完全に潰して、音圧を上げて音がパツンパツンの状態にしたものです。
音楽的に、このパツンパツンの状態では、聞いていて非常に疲れることになりますし、音に変化が生まれないため、聞いているとすぐに飽きてしまいます。
次はダイナミックレンジがありすぎる場合ですが、これも音楽的に言えば聴きにくくなります。
ものすごく小さい音が聞こえないあまりに音量を上げると、大きい音になったときに、すごくびっくりしてしまいます。
このようにダイナミックレンジは大きすぎても小さすぎても良くないということです。
ダイナミックレンジのまとめ
今回はダイナミックレンジについてみてきましたが、ダイナミックレンジを無くしてもダメなんですが、ありすぎても聴きにくくなります。
波形で言うところのノリ波形はあまりおすすめしません。
適度なダイナミックレンジをつくることで、自身の音楽を聴きやすく、そして迫力のある音に仕上げてみてはいかがでしょうか?
ノイズについてもまた記事にあげようと思っていますので、そこで勉強してみてください。
それではまた!!

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