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楽譜の「感情」を読み解こう!演奏記号(テンポ・強弱・アーティキュレーション)

楽譜を開いたとき、オタマジャクシ(音符)の周りに散らばるアルファベットや謎の記号たちを見て、「うわっ、難しそう…」と感じたことはありませんか?
音符が「どの音を・どのくらいの長さで弾くか」という事実を伝えるものだとしたら、今回紹介する演奏記号は、曲の「感情」や「表情」を伝えるためのメッセージです。

この記事では、音楽の基礎知識である「テンポ」「強弱記号」「アーティキュレーション」の3つを、初心者向けにわかりやすく解説します!
1. テンポ(速さ記号):曲の「心拍数」を決めよう

テンポは、その名の通り曲のスピードを指定する記号です。
人間の心拍数と同じように、テンポが速ければドキドキとワクワクするような曲に、遅ければゆったりと落ち着いた曲になります。
テンポの表記には、大きく分けて「数字」と「言葉(主にイタリア語)」の2種類があります。
① 数字で表すテンポ(BPM)
ポップスやDTM(パソコンでの音楽制作)でよく使われるのが「BPM(Beats Per Minute)」です。
- 例:♩ = 120 これは「1分間に四分音符が120回鳴る速さ」という意味です。時計の秒針(1分間に60回)のちょうど2倍の速さですね。
② 言葉(イタリア語)で表すテンポ

クラシックの楽譜でよく見かけます。
厳密な数字ではなく、「ニュアンス」を含んでいるのが特徴です。
よく出てくる5つだけ覚えておきましょう!
- Largo(ラルゴ):幅広く、ゆったりと(とても遅い)
- Andante(アンダンテ):歩くような速さで
- Moderato(モデラート):中くらいの速さで
- Allegro(アレグロ):快活に、速く
- Presto(プレスト):とても速く
③ 途中でスピードを変える記号

- rit.(リタルダンド):だんだん遅く(曲の終わりによく使われます)
- accel.(アッチェレランド):だんだん速く(サビに向けて盛り上がるときなど)
2. 強弱記号(ダイナミクス):曲の「声のボリューム」

ずっと同じ音量で話す人のスピーチは眠くなってしまいますよね。
音楽も同じです。
音量にメリハリ(ダイナミクス)をつけることで、曲にドラマが生まれます。
基本となるのは「p(ピアノ)」と「f(フォルテ)」の2つだけ。
そこに「もっと(極端に)」や「少し(マイルドに)」という意味の文字がくっつきます。
基本のボリューム調整

(音が小さい順)
- pp(ピアニッシモ):とても弱く(内緒話のように)
- p(ピアノ):弱く
- mp(メゾピアノ):少し弱く
- mf(メゾフォルテ):少し強く
- f(フォルテ):強く
- ff(フォルティッシモ):とても強く(叫ぶように)
※「m(メゾ)」は「半分・少し」という意味です。
だんだんボリュームを変える記号

- cresc. / クレッシェンド( < ):だんだん強く
- decresc. / デクレッシェンド( > ):だんだん弱く(dim. / ディミヌエンド と書かれることもあります)
松葉杖のような「<」や「>」の記号は、開いている方が「音が大きい」と視覚的に覚えると簡単です!
3. アーティキュレーション:曲の「滑舌」と「アクセント」

「アーティキュレーション」という言葉、聞き慣れないかもしれませんね。
これは音符一つ一つの「発音のしかた(ニュアンス)」を指定する記号です。
同じ「ドレミ」でも、跳ねるように弾くか、なめらかに弾くかで全く違う曲に聞こえます。
代表的な4つを紹介します。


- スタッカート(音符の上下にある「・」)
- 意味:その音を短く切って演奏する。
- イメージ:熱いフライパンに水滴が落ちて「ジュッ!」と跳ねるような感じ。
- テヌート(音符の上下にある「-」)
- 意味:その音の長さを十分に保って演奏する。
- イメージ:ゴムをピンと張るように、音符の長さギリギリまで音を伸ばし切る感じ。
- アクセント(音符の上下にある「>」)
- 意味:その音を特に目立たせて(強く)演奏する。
- イメージ:文章の中で太字になっている重要なキーワード!
- スラー(違う高さの音符をまたぐ滑らかな曲線)
- 意味:音と音を途切れさせず、なめらかに繋いで演奏する(レガート)。
- イメージ:息継ぎをせずに、ひと息でフレーズを歌うような感覚。
まとめ:記号は「音楽を豊かにするスパイス」

いかがでしたか?
演奏記号がたくさん出てくると最初は戸惑うかもしれませんが、「一気に全部暗記する必要はない」ということを覚えておいてください。
楽譜を読んでいて分からない記号が出てきたら、その都度調べるだけで大丈夫です。
テンポ、強弱、アーティキュレーションを意識するだけで、あなたの演奏や打ち込み(DTM)は、ただの「音の羅列」から「感情豊かな音楽」へと劇的に変化します。
まずは今日練習する曲の楽譜に、どんな「感情のメッセージ」が隠されているか探してみましょう!
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