Mac用Logic Pro 11の新機能
巷で話題のLogic Proがメジャーアップデートしたため、どのように変化したか見ていきましょう。
このアップデートは、大変興味深い機能がたくさん使えるようになっています。
しかも無料です。
他社の同じような機能を使おうとすると何十万円もかかるのですが、Logicは無料という、我らがアップルにしかできない仕様となっています。
これから紹介する機能を使いこなして、音楽制作を楽しんでみて下さい。
注意として、一部の機能はMチップ搭載のMacでしか動かすことができません。
私は、インテルとMチップ搭載のMacを2台持っていますが、インテルの方では使えないのは残念ですね。
それでは、本日は新機能の一つ、Session Playerを見ていきます。この機能は、簡単に音楽製作ができるように設計されているものになります。今回はその大まかな概要を見ていきます。次回以降から細かな機能を解説していくので、よろしくお願いしますね。
Mac用Logic ProのSession Playerの概要
Logic ProのSession Playerについてご紹介します。
Session Playerを使えば、リアルなベース、ピアノ、ドラムの演奏をプロジェクトに追加できます。まるでプロのバックバンドが演奏しているかのように、Session Playerはすばやく演奏を作り出し、あなたの指示や入力に瞬時に対応します。
Logic ProのSession Playerには、Bass Player、Keyboard Player、Drummerの3種類があります。これらのプレイヤーは、ポップロックからR&Bまで、さまざまな音楽スタイルに対応しています。
各Session Playerには固有のパッチ(特定のサウンド設定)があり、それぞれ異なる演奏スタイルを持っています。
パッチは、楽器アイコンの上にある項目をクリックすることで出てきます。
ベースプレイヤーとキーボードプレイヤーが演奏するハーモニーは、グローバルコードトラックやリージョンコードに従います。
コードトラックを使うと、複数のセッションプレイヤーが同じコードに合わせて演奏を同期できます。
リージョンコードを使うことで、特定のセッションプレイヤーに異なるコードを演奏させることも可能です。
セッションプレイヤーの演奏は、ソフトウェア音源トラックのセッションプレイヤーリージョンに含まれます。
トラックには複数のセッションプレイヤーリージョンを作成でき、それぞれに異なる演奏スタイルを設定することで、曲の各部分に特有の雰囲気を持たせることができます。
セッションプレイヤーエディタでは、演奏スタイルの変更、プリセットの選択、既存のリズムパターンの選択、ゼロからパターンを作成するなど、さまざまな設定で演奏を調整できます。
リージョンコードの編集も可能で、他のトラックのリズムをセッションプレイヤーリージョンに取り込むこともできます。
ベースプレイヤーとキーボードプレイヤーには、それぞれStudio BassとStudio Pianoという音源コントロール用のプラグインが付属しています。
このプラグインはサンプルベースの音源と設定があり、ベースやピアノの音を忠実に再現します。
Drummerでは、エレクトロニックとアコースティックの両方のドラムキットを演奏できます。
アコースティックドラムはDrum Kit Designerを、エレクトロニックドラムはDrum Machine Designerを使用します。
さらに、ライブラリからパッチを選んでプラグインを追加し、プラグインパラメータを調整することで、セッションプレイヤーの音を変えることができます。
Drummerでは、各ドラムパーツを交換し、Drum Kit DesignerやDrum Machine Designerで設定を変更できます。
ループブラウザには、プロジェクトに追加できるセッションプレイヤーループがあり、簡単に曲を作ったりアイデアを得たりするのに役立ちます。
セッションプレイヤーリージョンはMIDIリージョンやパターンリージョンに変換して、他のエディタで編集することができます。
Session Playerリージョントラックを追加する
Logic Proで新しいトラックを追加する手順は以下の通りです。
1、トラックヘッダーの上にある「トラックを追加」ボタンをクリックします。
2、メニューから「トラック」>「新規トラック」を選択するか、3、キーボードのOption+Command+Nキーを押します。
Option+Command+Uキーで「新規Session Playerトラック」キーコマンドを使っても追加できます。この方法を使うと、上記の手順2と3を省略できます。
次に、「新規トラック」ダイアログが表示されるので、「Drummer」、「Bass Player」、または「Keyboard Player」のいずれかを選択します。
詳細設定を行う場合は、「新規トラック」ダイアログの「詳細」領域が閉じている場合、開閉用の矢印ボタンをクリックして開きます。
そこで「スタイル」ポップアップメニューから好みのスタイルを選択します。
新しいトラックのSession Playerリージョン、トラック上の音楽データの単位でデフォルトのコード進行を使用しないようにするには、「新規リージョンにデフォルトのコード進行を使用」チェックボックスの選択を解除します。
最後に「作成」ボタンをクリックします。
もしプロジェクトにアレンジメントマーカー(曲の構成を示すマーカー)が含まれていない場合、8小節のSession Playerリージョンを含むソフトウェア音源トラックが作成されます。
プロジェクトにアレンジメントマーカーが含まれている場合、その数に応じたSession Playerリージョンを含むソフトウェア音源トラックが作成されます。
リージョンの長さと名前は既存のアレンジメントマーカーに対応します。
注意点として、コードトラック(コード進行を示すトラック)にコードがない場合、「新規リージョンにデフォルトのコード進行を使用」チェックボックスの選択を解除していない限り、デフォルトの8小節のコード進行が追加されます。
Session Playerループがあるトラックを作成するには
ループブラウザを使うと、すべてのセッションプレイヤーのループを見つけることができます。
ベースプレイヤーとキーボードプレイヤーのループには、コードの説明が付いています。
以下の手順で操作してください。
コントロールバーにある「ループブラウザ」ボタンをクリックします。
ループブラウザで「ループタイプ」ボタンをクリックします。
「セッションプレイヤーループタイプ」を選択します。
これで、ループブラウザで「セッションプレイヤーループ」が選ばれます。
次に、トラックエリアの空いている場所やセッションプレーヤーリージョンにセッションプレイヤーループをドラッグします。
すると、新しいソフトウェア音源トラックが作成され、そのトラックにループが追加されます。
また、既存のリージョンにドラッグすることで、演奏パターンを変更することもできます。
もし、コード付きのループをトラックエリアに追加する場合は、そのコードをコードトラックにコピーして、プロジェクト内のセッションプレイヤーがそのコードに従うように設定することもできます。こうすることで、リージョンのコードがコードトラックに反映されます。
トラックに追加のSession Playerリージョンを作成するには
Logic Proで以下の操作を行います。
Controlキーを押しながら、ソフトウェア音源トラックの空いている部分をクリックします。
ショートカットメニューが表示されるので、そこから「Session Playerリージョンを作成」を選びます。
ポインタを最後のSession Playerリージョン(音楽の一部分)の後ろまで動かし、表示される追加ボタン(+)をクリックします。
Session Playerエディタ
Session Playerエディタでは、キーボード、ベース、ドラムなどのプレーヤーを選択したり、その演奏を編集したりできるので、自分の好きなように音源をいじったり、演奏させることができるのです。
編集は、演奏の強さや複雑さ、フィル(間奏のような部分)などに影響します。
プリセットを使って、よく使う設定を保存したり、すぐに呼び出すこともできます。
Session Playerエディタは、Session Playerリージョンをダブルクリックするか、「エディタ」ボタンを押すことで開きます。
タイプやスタイルを変更するには?
Logic Proを使って音楽を作るとき、Session Playerという便利な機能があります。
Session Playerでは、Drummer(ドラム奏者)、Bass Player(ベース奏者)、Keyboard Player(キーボード奏者)といったプレーヤーのタイプを選ぶことができ、それぞれに異なる演奏スタイルが用意されています。
Session Playerダイアログを開くと、これらのタイプやスタイルを簡単に選ぶことができます。
各トラックにはSession Playerリージョンがあり、そのリージョンごとに違ったスタイルを設定することが可能です。
たとえば、曲のある部分ではジャズ風に、別の部分ではロック風に、といった感じで演奏スタイルを変えることができるんです。
ただし、注意したいのは、新しいスタイルを選択すると、それに関連した音源パッチ(楽器の音色)が自動的に読み込まれるという点です。これによって、トラック全体の音が変わってしまうことがあります。
でも、心配しなくても大丈夫です。
この動作は設定で変更できるので、スタイルを変えても音色が変わらないようにすることも可能です。
また、新しいSession Playerを選ぶと、そのトラックの音源パッチも自動的に変わります。
ただし、同じトラックに他のリージョンがあっても、そのリージョンのノートや設定はそのまま残ります。
でも、新しい音源パッチで演奏すると、思ったような結果にならないことがあるかもしれません。
そのため、変更を加えるときは、全体のバランスを考えて調整するのがポイントです。
別のSession Playerスタイルを選ぶ
まず、トラック領域で使いたいSession Playerリージョンをクリックして選びます。
次に、Session Playerエディタを開いたら、「Session Player」ボタンを押して、新しく使いたいスタイルを選びます。
別のSession Playerを選ぶ
同じく、トラック領域で使いたいSession Playerリージョンを選んで、Session Playerエディタを開きます。
そして、「Session Player」ボタンをクリックした後に、「タイプ」というポップアップメニューが出てくるので、そこから新しいSession Playerを選びます。
新しいスタイルを選ぶときに音源を変えたくない場合
Session Playerエディタで、「Session Player」ボタンをクリックして、「パッチを変更」ボタンがオンになっているかを確認します。
これで、スタイルを変えても音源パッチはそのまま維持されます。
グローバルトラックコードとリージョンコード
Logic Proで音楽を作るときに、ハーモニーをしっかり作りたい場合、Keyboard PlayerやBass Playerがどのコードに従って演奏するかを指定できます。
コードは「グローバルトラック」の「コードトラック」に追加できますし、各プレイヤーの「Session Playerリージョン」にも入れられます。
このコードに従って、楽器が決まったコード進行を演奏するわけです。
コードは自分で追加することもできますし、あらかじめ用意されたコード進行から選ぶこともできます。
これによって、Session Playerが特定のコード進行やリズムに合わせて演奏してくれます。
もしコードトラックやSession Playerリージョンにコードが設定されていない場合、プレイヤーはプロジェクトのキーのトニック(基本の音)に基づいたコードを演奏します。
つまり、何も指定しないと、デフォルトでプロジェクトのキーに合ったコードを演奏してくれるわけです。
複数のSession Playerを同じコードに従わせたい場合は、コードトラックを使うのが便利です。
コードトラックに追加したり編集したりしたコードは、すぐにSession Playerに反映されます。
さらに、コードトラックのコードをグループ化して、もっとまとまりのある演奏をさせることもできます。
一方、リージョンコードは特定のSession Playerリージョンにのみ影響します。
リージョンにコードを設定していない場合、Session Playerは自動的にコードトラックに従います。
リージョンコードの編集は、Session Playerエディタで行います。
例えば、新しいスタイルを選んだときに、元の音源パッチ(音色や設定)をそのまま保つことも可能です。
Session Playerエディタで「Session Player」ボタンをクリックし、「パッチを変更」ボタンがオンになっていることを確認してみてください。
プリセットを見てみよう
Session Playerのタイプやスタイルを選ぶと、Session Playerエディタにあるたくさんのプリセットから選ぶことができます。
プリセットを使うことで、パターンやフィル、スウィングの設定など、定義されたセッティングを簡単に試すことができるんです。
デフォルトの設定をそのまま使っても良いし、自分だけのオリジナルプリセットを作って保存することもできますよ!
ユーザーが作ったプリセットは削除できるけれど、最初から付属しているプリセットは削除できません。
新しいプリセットを選んだり、現在の設定を編集したりするときは、選んだリージョンを再生して変化を確認できます。
また、Session Playerエディタの設定を大きく変えずに、少しだけ違う演奏を作るのも楽しいですね!
別のプリセットを選ぶ
Logic ProのSession Playerエディタで、「プリセット」メニューをポチッとクリックして、新しいプリセットを選びましょう。すると、エディタの右側にある設定が更新され、選んだプリセットがすぐに反映されます。選択したSession Playerのリージョンも自動で再生成されますよ。
プリセットのプレビュー
Session Playerエディタで、上のルーラ部分にある「再生」ボタンを押すと、選んだリージョンが再生されます。この時、サイクル範囲がそのリージョンに合わせて設定され、リージョンはソロで鳴らされます。
演奏のバリエーションを作成する
Logic Proで演奏のバリエーションを作りたい時は、以下のどちらかの方法で操作してみてください。
Session Playerエディタで、「再度実行」ボタンをクリック。
トラック領域で、Controlキーを押しながらSession Playerリージョンをクリックし、メニューから「編集」>「再度実行」を選択。
自分で作ったプリセットを保存する
自分のオリジナルプリセットを保存したい時は、Session Playerエディタの「プリセット」メニューから「保存」を選んで、名前を付けて保存しましょう!
プリセットの削除
不要なプリセットは、Session Playerエディタの「プリセット」メニューから「削除」を選べば簡単に取り除けます。
デフォルトのプリセットを呼び出す
もし、選択したスタイルのデフォルトプリセットを呼び出したい場合は、「プリセット」メニューから「デフォルトを呼び出す」を選んでくださいね。
Session Playerを編集する
Logic ProのSession Playerエディタでは、さまざまな設定を使って演奏をカスタマイズできます。
このエディタには「メイン」と「詳細」のボタンがあり、これを使って設定にアクセスできますよ。
Session PlayerにはBass Player、Keyboard Player、Drummerの3つのタイプがあって、共通の設定を編集することができます。
例えば、パターンの選び方や演奏の複雑さ、強さ、フィルの量や複雑さ、スイング設定などが調整できます。
これらの設定をいじることで、たくさんのユニークな演奏を作り出せるんです!
さて、パターンっていうのは何かというと、演奏のリズムの土台になるものです。
各パターンは16分音符(音符が小さな点のように見える)に分かれていて、どこにアクセントが置かれるかがわかります。
明るい点は、Session Playerが主にアクセントをつけるノートを示し、暗い点は複雑さが高いときにアクセントが置かれやすい位置を示しています。
既に用意されたパターンから選ぶことも、自分でゼロから新しいパターンを作ることもできるので、挑戦してみても良いのではないでしょうか。
演奏の複雑さを調整する
Session Playerエディタで「複雑さ」スライダや「強さ」スライダをドラッグして、演奏をお好みのレベルに調整できます。
スライダを上に動かすと、演奏がより複雑で強くなりますよ!
リズムパターンの選択
Session Playerエディタで「パターン」ボタンをクリックして、リズムパターンを選びましょう。
パターンダイアログが開くので、いろんなパターンから選べます。
注意点として、Drummerにはたくさんの「パターン」ボタンがあって、それぞれのキットピースに合わせたパターンが用意されています。
明るいドットは強いアクセント、暗いドットは弱いアクセントを示していますよ。
フィルの設定を編集する
フィルの設定も簡単にカスタマイズできます。
Session Playerエディタで、「フィルの量」ノブをドラッグしてフィルの数と長さを調整したり、「フィルの複雑さ」ノブでフィルの複雑さを調整したりできます。
さらに、「フィルの量」ノブの横にあるカギのアイコンをクリックすれば、プリセットやスタイルを変更してもフィルの設定が変わらないようにできます!
スイングの設定を編集する
スイングの感覚を調整するには、Session Playerエディタで「スウィング」ノブを上下にドラッグしましょう。また、スウィングを8分音符や16分音符にするには、「8th」ボタンまたは「16th」ボタンをクリックします。「スウィング」ノブの横にあるカギをクリックすれば、スタイルやプリセットを切り替えてもスイングの設定が保持されますよ。
その他の演奏設定を編集する
「詳細」ボタンをクリックすると、さらに演奏設定ができますよ。
例えば、「フィーリング」ノブでリズムが前のりか後のりかを調整したり、「ダイナミクス」ノブでボリュームの範囲を変えたりできます。
「ヒューマナイズ」ノブをドラッグすれば、リズムのバラつきを調整できるんです。
「テンポ」ポップアップメニューからはリズムの速さを変更できます。
「自動」を選べば、プロジェクトのテンポに合わせて演奏が変わりますよ。
リージョン設定をコピーする
Session Playerエディタで「プリセット」ポップアップメニューから「コピー」を選び、コピーしたいリージョンを選びます。
すると、そのリージョンの設定が表示されるので、「プリセット」ポップアップメニューから「ペースト」を選んで、設定をコピーできます。
スタイルを変更したときに設定を保持する
演奏の設定を変更した後でスタイルを切り替えても設定が変わらないようにするには、「プリセット」ポップアップメニューから「スタイル変更時に設定を保持」を選びましょう。
Keyboard Playerを編集する
Keyboard Playerを使えば、Macでピアノやキーボードの演奏を簡単に編集できちゃいます。
Keyboard Playerでは、ピアノやキーボード専用の設定がたくさん用意されていて、演奏スタイルやハーモニーの手の位置、ボイシング(和音の並べ方)など、細かい部分まで調整できますよ。
これらの設定は、Session PlayerエディタでKeyboard Playerが選ばれているときに見ることができるんです。
特定のスタイルのKeyboard Playerでは、一部の設定やメニューオプションだけが表示されることもあります。
これで、自分のスタイルにぴったりな演奏が作れるんです!
手のミュートやミュート解除
まるで実際のキーボードプレーヤーのように、左手と右手をうまく使って演奏を作り上げましょう!
たとえば、左手をミュート(消音)すると、右手の演奏スタイルが変わるんです。
Logic Proで、左手や右手のボタンをクリックして、選択状態(ミュート解除)にしたり、淡色表示(ミュート)にしたりできますよ。
手の位置を変更する
Session Playerエディタで、左手スライダや右手スライダをドラッグして、手の位置を簡単に設定できます。
スライダはキーボードの範囲を示していて、左側が低音、右側が高音です。
左手スライダと右手スライダの間のスペースをドラッグすると、両方のスライダを一緒に動かすことができますよ!
左手のボイシングとスタイルの変更
左手は主にコードのルートノートを演奏します。
もし「コードを編集」で別のベースノートが指定されていたら、そのノートを演奏します。
Session Playerエディタで、左手の演奏方法を次のようにカスタマイズできます:
ルートのみ: ルートノートだけを演奏。
ルートとオクターブ: ルートノートとそのオクターブを演奏。
ルートと5度: ルートノートとその5度を演奏。
ルート、5度、およびオクターブ: ルートノート、5度、およびオクターブを演奏。
また、左手の演奏スタイルも次のように変更できます。
サステインのみ: 長い音を持続させるだけ。
単純: 長いノートと時々短いノートを演奏。
中くらい: 中程度のリズムパターンを演奏。
複雑: より複雑なリズムパターンを演奏。
右手に従う: 右手と同期してアクセントを演奏。
8分音符を継続: ストレートな8分音符を演奏。
右手のボイシングと動きを変更
右手はコードの和音を演奏します。Session Playerエディタで、次の設定が可能です:
ボイシング数、コモントーン、コードテンション: 「右手のボイシング」メニューから選択。
右手の鍵盤範囲
「手を右に動かす」メニューから選択。
装飾音の調整
「詳細」ボタンをクリックしてから、「装飾音」ノブを上下にドラッグして、装飾音の調整ができます。
Simple Padでは、この「装飾音」ノブは使えませんので注意が必要です。
Keyboard Playerのスタイル
いくつかのスタイルには、追加の演奏設定があります。
Freely
Freely(フリーリー)は、音楽の演奏指示の一つで、「自由に」または「自在に」表現する演奏方法となります。
Broken Chords
Broken chords(ブロークン・コード)とは、コードの音を一度に弾くのではなく、個別に分けて演奏するスタイルのことです。
言い換えると、和音をバラバラに「壊して(broken)」一つずつ弾くので、「分散和音」とも呼ばれます。
例えば、Cメジャーコード(C、E、G)を使う場合、ブロークン・コードではこれらの音を順番に弾きますが、アルペジオとは違って、必ずしも規則的に上昇や下降しなくてもいいんです。
音の順序やリズムが自由で、メロディの一部としても使われたりします。
ブロークン・コードは、曲にリズムや動きを加えたり、和音の響きをより豊かにするためによく使われます。
ピアノやギターなどの楽器で頻繁に使用され、ポップスやクラシック、ロックなど幅広いジャンルで見られます。
Block Chords
Block chords(ブロックコード)とは、音楽でよく使われるコード進行の一つです。
簡単に言うと、コード(和音)を複数の音を同時に弾いて演奏するスタイルです。
これにより、コードが「ブロック」のように一緒に塊で鳴るので、強い和音感が生まれます。
例えば、ピアノでのブロックコードは、手を広げて複数の鍵盤を同時に押すことで作ります。
これにより、コードの全体を一気に聞かせることができ、曲にリズムやハーモニーの厚みを加えることができます。
このスタイルは、ジャズやポップス、ロックなど様々なジャンルで使われます。
コードの構成音を同時に鳴らすことで、より力強く、豊かな響きを作り出します。
パターンを8分音符で埋める: 「パターン」ボタンをクリックして、「8分音符を継続」スイッチをオン。
スタッカートノートや長いノートなど: 「詳細」ビューで「フレーズ」メニューから選択。
Arpeggiated
Arpeggiated(アルペジオ)というのは、和音の構成音を一度に弾くのではなく、一つずつ順番に弾く奏法を指します。
例えば、Cメジャーコード(C、E、Gの音)をアルペジオで演奏する場合、C、E、Gの音を順番に弾いていくという感じです。
アルペジオを使うと、コードの各音が個別に浮かび上がり、メロディックで流れるような響きが得られます。
これにより、曲に動きや広がりを加えることができます。
ピアノやギター、シンセサイザーなどでよく使われ、特にクラシック音楽やジャズ、ポップスなどで美しい装飾的な要素として活用されます。
アルペジオの方向やアクセントを変化させる: 「詳細」ビューで「アルペジオモード」メニューから選択。
Simple Pad
Simple Pad(シンプルパッド)は、音楽制作やシンセサイザーの中で使われる用語で、シンプルでわかりやすいサウンドのパッド音を指します。
パッド音は、背景やテクスチャを作り出すために使用される、持続的で和音のような音です。
シンプルパッドは、複雑な音の加工やエフェクトが少ない、ベーシックでクリーンなサウンドのパッドです。
これにより、曲の雰囲気やハーモニーを補強し、その他の楽器やメロディーと調和しやすくなります。
シンプルであるがゆえに、さまざまなジャンルや曲調に適応しやすいのが特徴です。
例えば、シンプルパッドは、シンセサイザーの音色設定で「シンプル」な音色を選んだり、プリセットとして用意されていることがあります。
音楽制作ソフトウェアやハードウェアシンセサイザーで、簡単に追加できるパッド音として使われることが多いです。
ノートをタイで結ぶ: 「ノートをタイで結ぶ」メニューから選択。
ノートの開始位置や長さを調整: 「ノート開始位置」や「ノートの長さ」ノブをドラッグして調整。
Keyboard Playerプリセット
各パッチにはさまざまなプリセットが用意されています。
お好みのスタイルを設定し、楽曲に取り入れて見ましょう。
プリセットごとに違う弾き方も収録されているので、自分の楽曲に合う演奏を探してみるのも良いかもしれませんね。
また、自分で作ったプリセットも保存して使ったりすることができます。
お気に入りのボイスや手の位置、奏法などを設定したら保存して次回も使えるようにしておくと便利ですね。
Big Chords
大きくて豊かな響きを持つコードになります。これらのコードは、通常、複数の音を同時に弾いて、ピアノ全体を鳴り響かせるような効果を出します。
Calm and Steady
曲の流れを安定したテンポで演奏し、落ち着いた雰囲気のプリセットとなります。
Fluid Chords
ピアノでのコードからコードへの移行をスムーズに行い、音楽に流れるような感覚を与えるプリセットです。
Gentle Ballad
ピアノで演奏される穏やかで感情的な楽曲プリセットの一つです。
このプリセットは、ゆっくりとしたテンポと柔らかなメロディーラインが特徴で、リラックスしたり、内省的な雰囲気を作り出すために使用されます
Keep Moving
このプリセットは、特にエレクトロニック、ポップ、またはダンスミュージックの制作に適した音色です。
また、リズミックでエネルギッシュなサウンドを提供し、曲のテンポやグルーヴを強調するのに役立ちます。
On the Big Stage
ライブ演奏や大きな会場でのパフォーマンスに適したパワフルでリッチな音色が特徴です。
So Many Questions
特に感情豊かな演奏を引き出すためにデザインされたプリセットです。
このプリセットは、モダンなポップスやR&Bなどのジャンルで多用される傾向があり、独特なエモーショナルな響きを持っています。
Sudden Revelations
エモーショナルでダイナミックなサウンドを持つシンセパッド系のプリセットです。
特に、ドラマチックな曲のクライマックスや、感情的な展開を盛り上げるシーンで効果的に使うことができます。
このプリセットは、豊かなテクスチャと深みのあるサウンドを提供し、楽曲にインパクトを与える役割を果たします。
Sweet Memories
心地よくメロウなサウンドを特徴とする音色で、特にバラードや感傷的な曲にぴったりのキーボードサウンドです。
このプリセットは、ソフトなアタックと温かみのあるトーンが魅力で、心に残るメロディーを奏でるのに適しています。
Bass Playerでベースラインをカスタマイズしよう!
Bass Playerを使えば、プロジェクトに素晴らしいベースラインを素早く追加できますよ。
初心者がベースを楽曲に追加しようとすると、どうしても単調になったりします。挙げ句の果てには、どの音をベースの音にしたら良いのかわからないため、楽曲制作を諦めてしまうことだってあります。
しかし安心して下さい。
ベースプレーヤーがあれば、あなたの楽曲制作が1ランクアップすること間違い無いでしょう。
それでは、ベースラインの演奏を自由自在に編集するための設定方法を説明します。
メロディノートの選び方
ベースが演奏するノートを変えてみましょう。
例えば、基本的なルートノートだけでなく、もっと複雑なコードトーンを使った演奏も可能です。
Bass Playerのスタイルによって使えるオプションが異なりますが、例えばRetro Rockスタイルでは、ロックらしいグルーヴを選べます。
メロディを変更するには、Logic ProのSession Playerエディタで「メロディ」ポップアップメニューからオプションを選んでください。
メロディは「ルートのみ」から「グルーブ1、2、3、4」と様々なバリエーションがあります。
オクターブの調整
ベースがオクターブのジャンプをどれくらい頻繁に演奏するかを設定できます。
Session Playerエディタで、「オクターブ」ポップアップメニューを使って、オクターブの頻度や確率を調整しましょう。
「ない」「中くらい」「多い」から選択しましょう。
フレーズのカスタマイズ
演奏のフレーズを変えたい時は、ノートの長さを調整するだけでOKです。
「フレーズ」ポップアップメニューからオプションを選んで、自分好みのフレーズにしてみましょう!
短くしたり長くしたり、自由に設定できます。
最低音の設定
Bass Playerが演奏する最低のノートを設定できます。
例えば、コードトーンがE3より低い場合にそのノートを含めたいときに便利です。
「最低音」スライダをドラッグして調整してみてください。
ちなみに、最低音をB0に設定すると、5弦ベースの演奏が再現できますよ!
ミュートの調整
ノートのミュートを調整するには、「詳細」ボタンをクリックしてから、以下の操作を試してみてください。
「ミュートオフセット」値をドラッグして、ミュートの強さを変更。
「ダイナミックミュート」ボタンをオンにして、周囲のノートに基づいてミュートを発生させる。
パーカッシブな要素の変更
ベースの演奏にパーカッシブな要素を追加したい時は、「詳細」ボタンをクリックしてから、以下の操作を行ってください。
「デッドノート」ノブでピッチのないノートの数を調整。
「ピックアップヒット」ボタンをオンにして、2拍目と4拍目で弦を叩く音を追加。
スライドの調整
ノート間やノートの前でのスライドを調整するには、Logic ProのSession Playerエディタで「詳細」ボタンをクリックし、「スライド」ノブを上下にドラッグしてみましょう。
ルートノートに合わせたノート選び
コード進行の移動時に、ルートノートに近い音を選ばせたいときは、「詳細」ボタンをクリックしてから、「ルートを揃える」ボタンをオンにしてください。
スタイル別の演奏設定
一部のスタイルでは、演奏スタイルに合った追加の設定ができます。
Modern R&B
拍の最後の8分音符を後ろにずらして、リラックスした感じを作るには、「レイドバック」値を調整。
Retro Rock
メジャーコードと4分音スライドの際に、短三度から長三度にベンドする確率を調整するには、「ブルーノート」値をドラッグ。
Roots Upright
スラップの確率を調整するには、「スラップ」ボタンをオンに。
これで、パーカッシブなスラップが追加されます!
Drummerの演奏をカスタマイズする方法
Session Playerエディタには、Drummerの演奏スタイルを変えるための設定がたくさん揃っています。
共通の設定に加えて、Drummerには専用の設定もあるんです。
たとえば、タムやシンバル、ハイハット、またはパーカッションで演奏するパターンを選んだり、楽器をオンにしたりできます。
いろいろなドラムやパーカッションのパターンから選んで、演奏スタイルを調整できるんですよ。
Drummerの設定は、選んだSession PlayerのリージョンがDrummerのときに、Session Playerエディタに表示されます。
Drummerはアコースティックキットやエレクトロニックキットを使って演奏することができ、アコースティックキットのパッチはDrum Kit Designerを使い、エレクトロニックキットのパッチはDrum Machine Designerを使います。
どちらも楽しいサウンドが作れるので、お好みに合わせて選んでみてくださいね!
ミュートとミュート解除
キットピースを演奏に含めるには、Logic Proの「Session Player」エディタで、演奏したいキットピースをクリックして選びましょう。
これで、そのキットピースのミュートが解除されますよ!
キットピースを演奏から除外するには、「Session Player」エディタで、除外したいキットピースをクリックして、淡い色にしましょう。
これで、そのキットピースがミュートされます。
スネアブラシ奏法の調整
スネアブラシで演奏するDrummer(Pop BrushやRoots Brushなど)を選ぶと、キックとスネアの「パターン」ダイアログに「ブラシスイープ」や「ブラシタップ」スイッチが表示されますよ。
ブラシスイープ
パーカッションフィル風で、ブラシで表面を擦る奏法です。
ブラシタップ
ブラシでスネアを軽く叩くタップ奏法です。
「Session Player」エディタでキックとスネアの「パターン」ボタンをクリックして、「パターン」ダイアログを開き、スイッチをクリックして「ブラシスイープ」や「ブラシタップ」をオンにするだけです!
アコースティックドラム
「Session Player」エディタの「詳細」ボタンをクリックしてから、次の操作を行ってみてください。
スネアヒットの調整
「スネア」ポップアップメニューからお好みのオプションを選んでください。
タンバリン、シェーカー、クラップなどのパーカッション追加
「パーカッション」ポップアップメニューから選んで追加しましょう。
ドラム演奏中のハイハットのオープン/クローズ度合い
「ハイハット」ポップアップメニューで調整できます。
シンバルサウンドの設定
「シンバル」ポップアップメニューから設定しましょう。
タムの制御
「タム」ポップアップメニューから調整可能です。
注意としては、ハイハット、シンバル、タムのポップアップメニューは、「メイン」ビューでそれぞれのキットピースを選んだときにだけ表示されますので覚えておいて下さいね。
エレクトロニックドラム
Logic Proで「Session Player」エディタの「詳細」ボタンをクリックした後は、次の操作を試してみてください。
キットピースの複雑さ調整
キットピースのスライダをドラッグして調整できます。
リズム変化の量指定
「バリエーション」スライダをドラッグして、リージョン内の複数の小節にわたるリズムの変化を指定できます。
カスタムのセッションプレイヤーパターンを作ってみよう!
「セッションプレイヤー」エディタの「手動」ビューを使って、自分だけのパターンを作成できますよ。
ここでは、連続するステップのオンとオフを切り替えることで、リズムやメロディーをデザインできます。
Keyboard PlayerやBass Playerのパターンを作るときは、1行だけで十分です。
でも、Drummerのパターンを作るときは、ドラムの各パーツごとに複数の行を使います。
各行のステップは16分音符を表していて、16ステップで1小節になるんです。
パターンの長さをもっと長くすることもできるし、小節単位でもステップ単位でも長さを調整できますよ。
楽しいカスタムパターンを作成して、あなたの音楽に個性を加えましょう!
カスタムパターンの作成
まずは、Session Playerエディタで「手動」ボタンをクリックして「手動」ビューに切り替えましょう。次に、ステップをクリックしてパターンをオンにします。もう一度クリックすると、オンとオフを切り替えられますよ。カスタムパターンを作成すると、そのパターンがオンになります。もしオフにしたい場合は、「パターン」ダイアログで選んでみてください。
ミュートやミュート解除
「手動」ビューで、行の先頭にある「キットピース」ボタンをクリックするだけで、選択状態(ミュート解除)や淡色表示(ミュート)に切り替えられます。簡単ですね!
長さの変更
「手動」ビューで「長さ」ポップアップメニューを使って、小節やステップの値を選びましょう。パターンが16ステップを超えると、自動的にセクションに分かれて、それぞれがパターンの一部を表します。最初の行に各セクションのオーバービューが表示されるので、そこをクリックして部ごとに切り替えることができます。
コピーとペースト
「手動」ビューで右上隅の「アクション」ポップアップメニューをクリックし、「コピー」を選択します。次に、コピー先のSession Playerリージョンを選び、そのエディタで同じく「アクション」ポップアップメニューから「ペースト」を選べば、コピーが完了です!
消去
「手動」ビューで右上隅の「アクション」ポップアップメニューをクリックして、「リセット」を選ぶと、全てがスッキリしますよ!
コードや他のトラックのリズムに合わせる
Session Playerリージョンを使うと、コードの変化に合わせてリズムを強調したり、他のトラックのリズムに合わせたりできるんです。
これって、曲のいろんな部分で面白いリズムのバリエーションを作るのにすごく便利なんですよ!
たとえば、コーラスの部分ではDrummerとBass Playerがギタートラックのリズムに合わせると、音楽全体がもっと引き締まるかもしれません。
または、イントロではKeyboard Playerがコードの変更を強調し、ヴァースでは少し控えめにすると、サウンドがより豊かになるかも。
コードのリズムに合わせるオプションは、デフォルトでオンになっているので、Session Playerリージョンはグローバルコードトラックのコード、または個別のリージョンコードに従います。
どのコードに合わせるかは簡単に選べますよ!
別トラックのリズムに合わせるには
トラック領域でSession Playerリージョンを選びます。
Session Playerエディタで、選んだSession Playerのタイプに応じて以下の操作をします。
Bass PlayerやKeyboard Playerの場合
「パターン」ボタンをクリックします。
Drummerの場合
キックとスネアのキットピースの「パターン」ボタンをクリックします。
「リズムをフォロー」で、「トラック」ポップアップメニューから合わせたいトラックを選びます。
注意としては、「Percussion」ジャンルのDrummerでは、「トラック」ポップアップメニューが使えないのでおさえておきましょう。
コードのリズムに合わせるには
トラック領域でSession Playerリージョンを選びます。
Session Playerエディタで、選んだSession Playerのタイプに応じて以下の操作をします。
Bass PlayerやKeyboard Playerの場合
「パターン」ボタンをクリックします。
Drummerの場合
キックとスネアのキットピースの「パターン」ボタンをクリックします。
「リズムをフォロー」で、「コード」スイッチがオンになっているか確認します。
先ほど同様に「Percussion」ジャンルのDrummerでは、「コード」スイッチが使えないので気をつけてくださいね!
Drummerマルチチャンネルキットを操作する
ドラマーのマルチチャンネルキットを使うときは、いろんな音を使いこなせて楽しいですよ!
アコースティックドラマーを選ぶと、そのデフォルトのパッチは、複数のマイクで録音したフルドラムキットやパーカッションのミックスがステレオでまとめられたものです。
これが演奏にはピッタリなんです。
でも、オリジナルのマルチチャンネルキットを使うと、もっと細かいミックスができるんですよ!
ただし、マルチチャンネルキットを使う前に、設定を確認しておきましょう。
「オーディオ」の「一般」設定で「プラグインのレイテンシ」の「補正」が「すべて」に設定されていることを確認してください。
これをやることで、ドラムのリズムがバッチリそろって演奏できますよ。
ライブ演奏の場合は、ステレオミックスダウンのパッチを使うのがおすすめです。
一部のパッチにはレイテンシ(音の遅れ)を引き起こすプラグインが入っていることがありますが、「低レイテンシモード」をオンにすれば心配無用です。
コントロールバーの「低レイテンシモニタリング」ボタンをクリックするか、「オーディオ」の「一般」設定で「低レイテンシモード」のチェックボックスを選んでくださいね。
最後に、マルチチャンネルキットを使うには追加のコンテンツをダウンロードする必要があるので、お忘れなく!マルチチャンネルキットにアクセスするには、Logic Proのコントロールバーで「ライブラリ」ボタンをクリックしてから、パッチカテゴリの中からマルチチャンネルキットを選んでください。
ライブラリ内でマルチチャンネルキットはパッチ名の末尾に「+」が付いていますよ。
このマルチチャンネルキットを選ぶと、15種類のドラムマイクチャンネルストリップやエフェクトプラグイン、ルーティングが全部見られます。
さらに、追加のマイクや音響空間の設定、ドラムの置き換えピースにもアクセスできるので、音作りがもっと楽しくなりますよ!
Session PlayerリージョンをMIDIリージョンまたはパターンリージョンに変換する
Session Playerエディタでは、Session Playerリージョンを編集することができますが、ノートを個別に編集するのは難しいんです。
もし特定のノートを細かく調整したいなら、ピアノロールエディタやイベントリスト、またはStep Sequencerを使う必要があります。
まずは、Session PlayerリージョンをMIDIリージョンやパターンリージョンに変換することから始めましょう。
変換したMIDIリージョンやパターンリージョンは、いつでもSession Playerリージョンに戻せますが、その際に編集内容は失われるのでご注意を!
ちなみに、Session Playerリージョンは、重なりがない場合にはMIDIリージョンを編集するのとほぼ同じ方法でトラック領域で編集できます。
ただし、リージョンが重なっているときは、「オーバーラップなし」のドラッグモードが自動で使われるので、気をつけてくださいね!
Session Playerリージョンをパターンリージョンに変換してみよう!
4小節以内のSession Playerリージョンをパターンリージョンに変換して、Step Sequencer(ステップシーケンサー)で楽しく編集できます!
変換するには、Session PlayerリージョンをControlキーを押しながらクリックして、表示されるメニューから「変換」>「パターンリージョンに変換」を選んでね。
変換が完了すると、パターンリージョンは他のパターンリージョンと同じように動作し、Step Sequencerで簡単に編集できるようになります。
Session Playerリージョンに戻す
Logic Proで、Controlキーを押しながらMIDIリージョンをクリックして、出てきたメニューから「変換」>「Session Playerリージョンに変換」を選んでください。
そうすると、変換されたSession Playerリージョンには、元のMIDIデータの編集内容が残らないんです。
これで新しいセッションプレイヤーのリージョンに切り替えられますよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これが最新のLogic Proで使える機能のSession Playerです。
音楽の知識がない方や、初心者でも簡単に音楽が作成できるように、Logic Proは操作を簡単にしてくれています。
ただ、機能が多いので、扱いにくいソフトでもあります。
GarageBandからステップアップとして使って行くことをお勧めします。
このSession Playerを使って素晴らしい音楽を制作して見て下さい。
それではまた。
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