音楽理論を学習する

音楽理論をはじめる前に

どうもこんにちは。 これからみなさんが避けてきた音楽理論を一緒に見ていきたいと思います。 ものすごくむずかしそうな音楽理論。理論と聞くと、それだけで読む気がしなくなる人も多いはず。 なるべく初心者でも理解できるよに解説していくので、よかったら読んでみて、音楽理論を好きになりましょう。 それではレッツゴリラ!!

音楽理論とは

音楽理論(music theory)とは、音楽の構造などを理論立てて説明したものになります。 理解するのが少しむずかしいのと、とっつきにくいため、けぎらいしてしまう人が多いです。 ただ、音楽理論を理解していると、楽器を練習するときや、作曲、編曲をする時にはものすごく役にたちます。 自分たちが良く耳にする音楽理論には、音楽通論や楽典などがあります。 音楽通論とは、西洋音楽のうち一般的なことがらを集めたものです。 楽典は、楽譜を読んだり書いたりするときに使用する理論になります。 また、音楽理論のなかには、コード理論や声楽理論が存在し、幅広い知識が必要になってきます。 ここでは、さまざまな理論を学び、音楽をもっと楽しくできるように、ひとつずつ見ていきましょう!

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何から学べばいいのか?

音楽をはじめに習うとするなら、『コードに関する理論』『スケールに関する理論』が重要になってきます。 これらをまずは覚えて、つかえるようになることで、音楽の幅が広がります。 それと、五線譜も一緒に覚えて行きましょう。 五線譜は音楽の授業で誰でも一度は見たことがあると思います。 五線譜は基本中の基本になってくるので、一つ一つ見て行きましょう!

音名について

音にはそれぞれ名前が決まっています。 ドレミファソラシで呼んでいる人も多いはず。 これは、イタリア語になります。 音楽理論をまなぶのなら、英語表記で覚えるのがいいかと。 音の名前を覚えることで、コードを弾けたり作れたりすることもできます。 それに、これから出てくるコード進行やあらゆるテクニックをくしして、単調な楽曲をドラマチックに変えることもできるようになります。

五線譜について

通常、どの楽器(歌も含みます)も、五線譜を使って表すことができます。 五線譜は上の方に行くほど高い音になり、左から右に向かって進んでいきますので、逆から読まないように注意しましょう。 ピアノでは、五線譜が一般的に使われますが、ギターやベースではタブ譜(タブラチュア譜)、ドラムではドラム譜が使われます。

階名について

階名は、主音がどこから始まるかで、音の構成音が違ってくるのですが、聞こえ方はドレミファソラシドに聴こえるため、大変不思議な理論になります。 カンタンにいえば、曲のキーを変えると言う事です。

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異名同音

異名同音(エンハーモニック)とは、ド♯とレ♭は音は同じでも名前がちがいます。 ではなぜ書き方がちがうのか? それは、旋律がおかしくなるからです。旋律とはカンタン言えば、音の流れ(ストーリー)が大きく関わってきます。 音の流れ?と思われた方もいるかもしれませんが、例えば『ドレミファソファミレドミソミド♪』という歌があったとした場合全ての音に♯をつけると『ド♯ レ♯ ミ♯ ファ♯ ソ♯ ファ♯ ミ♯ レ♯ ド♯ ミ♯ ソ♯ ミ♯ ド♯』となります。 楽譜で見るととても滑らかに動いていますが、このミ♯をファに置き換えてしまうと、楽譜がとても見にくくなってしまいます。 異名同音はこのために使われているのですね。

音の3大要素

音には、音の大きさ、音程、音色があります。 音楽の3大要素は(リズム、メロディー、ハーモニー)になります。 これが音の3大要素となります。これが組み合わさることにより、いろいろな音となって私たちが音の違いを感じることになります。

音の大きさ

一般的に、音の大きさは振動で表され、音の高さは波長で表すことができます。 音の大きさをみていきましょう。 音の大きさの単位は、dB『デシベル』で表現されます。 このデシベルの数値が大きいほど、人はうるさく感じるのです。大きな音を長時間聴いていると、聴力が損失する可能性がありますので、聴きすぎには注意しましょう。 ロックのライブなどに頻繁にいく人は、難聴になる可能性がありますので、耳を休める時間もつくってあげてくださいね。

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音程

次に音程(音の高さ)とは、先程言った周波数になります。 人はこの周波数の高い低いで、音程を感じることになります。 音楽の世界で基本となる音はA=440Hzになります。 チューニングをする時もこのA=440Hzを基準にチューニングを行います。 ただ最近では、A=441Hzや442Hzでチューニングをする場合もありますが、ほとんどの基準は440Hzになっています。 話はそれましたが、音の高さを聞いたときに、ギターのA音(440Hz)とピアノのA音(440Hz)は同じ高さですが聞こえ方が違うと思います。 なぜでしょうか? それは、音色に秘密があるのですね。 それぞれの楽器で音色が違うために、同じ音でも聞こえ方が変わってくるんです。

音色

最後に音色ですが、音色は波の形状によって人は音の違いを感じ取れるのです。 このことを理解するためには、先ほどのサイン波が関係してきます。サイン波は自然界には存在しない音になります。 人工的に作られた音ってことですね。 つまりは、40Hzのサイン波は40Hzの音しか持っていないのです。 これを『純音』といいます。 一方で、自然界に存在する音はいろんな周波数の音を含んでいます。 その音の中で、基準となる音が(基音)といい、それ以外の構成音が(倍音)となり、この基音と倍音が合わさることで楽器特有の音が出ているわけです。 ギターの音も、ピアノの音もこの構成音(倍音)が違うため、楽器特有の音色が味わえるわけなんですね。 一般的に言われているのが、基音の2倍、4倍などの偶数倍音はやわらかく、やさしく聞こえるのに対し、3倍や5倍などの奇数倍音はうるさく聞こえます。 なので偶数の倍音が多いか、奇数の倍音が多いかで大体の音色が変わってくるということです。 ところで、A(ラ)440Hzの音を2倍の880Hzにすると、この音は何の音になるでしょうか? 答えは1オクターブ高いA(ラ)の音になります。ちなみに1オクターブ低い音は440Hzの半分の220Hzになります。

インターバルとは

インターバルは、二つの音階の決まった距離をいいます。 カンタンに言えば『音と音がどれくらい離れているか』ってことになります。 このインターバルを理解することで、コードも理解できるようになるので、ぜひ覚えていきましょう。 例えば、ドからレは白鍵で隣どうしですが、インターバルで考えた場合、全音の間隔で離れていることになります。 

 インターバルは、一番下の音を基準として、音を積み上げます。 音の積み上げ方で、音の響き方が変わってきます。 次は音と音の間隔『度数』についてです。

度数とは

コードを理解することは、この『度数』を理解しないとすすむことができません。 コードは、ルート音を基準にし、異なる音を3つ4つ(またはそれ以上)積み上げてハーモニーを作っていきます。 音の積み上げ方で、聞いた感じの音が違ってきます。 この度数には♯や♭が付いたとしても数字は変わりません。 ではどこで違いを見きわめるのかというと、各度数に『完全』『長』『短』『増』『減』を付けて表します。1度、4度、5度、8度には『完全』をつけます。 2度、3度、6度、7度は半音高いか低いかで『長』『短』をつけます。 では、『増』音程、『減』音程はどこで使うのでしょうか? これは先ほど説明した『完全』音程と『長』音程から半音上がった場合は『増』音程になります。 また、その逆で『完全』音程と『短』音程から半音下がった場合は『減』音程になります。

ダイアトニック

ダイアトニック(ダイアトニックコード)とは、『全音階の』という意味で、基準となるキーで曲を作る場合に、全音階(ドレミファソラシ)の7つのダイアトニックスケール上に構成されている7通りのコードのことをいいます。 ここではダイアトニックについてみていきましょう。

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五度圏(サークル•オブ•フィフス)

5度圏ってなんだろう?これを知ることで何ができるのか? 5度圏は音楽をする方に取っては大変重要な役割があります。 曲のキーがすぐにわかったり、瞬時にコードの関係性がわかったりと、音楽をする上では大変重要なことがぎっしりと詰まっているミステリーサークル?になります。

平行調とは

平行調とはなんだろうか?この平行調は必要なのか? 平行調とは、主音(トニック)が異なりますが、同じ音で構成される長調と短調の関係をいいます。 例えば、Cキーの平行調は6度上(または3度下の音)のナチュラルマイナースケールでAmになります。 これが何を意味するかというと、CとAmでしようしているコードは同じですが、Cのキーで演奏するときと、Amのキーで演奏するときでは、楽曲の聞こえ方が変わってきます。 キーCで演奏するときはメジャーキーになるので明るい感じの曲になります。 しかし、Amキーで演奏するときは、マイナーキーになりますので、暗い感じの曲になるんです。 そう、同じ曲でも違った曲のように、バリエーションを増やすことができるんです!

コードとは

コードとは、ルート音(元となる音)の上に重ねられた音が同時に鳴ったときに、聞こえてくる『響き』『和音』のことです。 コードの種類によって、全然響き方が違うため、使い方によっては同じ曲でも別の聞こえ方になったりします。 

曲の構成

コード進行を考える前に、曲の構成を考えましょう。 曲の構成は、その曲のストーリーみたいなもので、ドラマチックに展開していくように組み立てていきます。 それでは、曲の構成にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

リハーモナイズ を学ぶ

リハーモナイズとは何なのでしょうか? 皆さんはメロディーにコード(和音)をつけて楽器を演奏している方もいると思います。 ハーモナイズ(harmonize)はメロディーにコードをつけることをいいます。 そのメロディーはそのままに、別のコードに置き換えることをリハーモナイズっていうんです。 一般的に、みんな略して呼ぶため『リハも』などと呼ばれています。

音楽理論を学習 まとめ

音楽理論を勉強することで、今まで知らなかった音と音のつながりや、作曲、編曲の際にどういった音符をどこに配置したらいいのかなどがわかってきます。 また、スケールや和音を勉強することで、音と音の重なりや、曲中に使っても大丈夫な音などもわかってくるので、作曲の幅が広がります。 ただ、音楽理論を勉強しても、 Logic Proでのミキシングテクニックとは全く関係がないため、ミキシングの知識も重要になってきます。 音楽理論がわかっているからミキシングが上手い!なんてことはありませんので。 音楽理論は、所詮は理論になりますので、自分が曲を聞いたり弾いたりした中で好きな音楽であれば、理論を知らなくてもいいのではないでしょうか。 音楽理論は、ガチガチに勉強するのでは無く、音楽を作曲・編曲する上でのアイデアとして取り入れてみてはいかがでしょうか。 それでは、また。

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