Logic Proの使い方の本が、Amazon Kindleにて好評発売中です。
Logic Proの操作やMIDI操作などを知りたい方やエフェクトの使い方がわからない、ミックスやマスタリングを勉強したいという方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
また、アップデートにも対応しているため、最新の情報が手に入ります。
gorilla studio監修のLogic Proシリーズを楽しんでいただけたら幸いです。
メータリングツールとは
メータリングツールを使うと、さまざまな方法でオーディオを解析し分析することが可能になります。
メータリングツールは、そのトラックが出力する信号の情報を表示し、我々に視覚的に教えていただけます。
これによって、そのオーディオ信号のどこに問題があるのか?または、どのように調整すれば良いのかが見えてきます。
これからメータリングツールを使って、さまざまな調整方法を確認して行こうと思います。
Logic Proでのエフェクト画面では、共通のパラメータがついています。
どのエフェクトでも使い方は同じですので、『エフェクトを使う時の共通のパラメータ』を参照してください。
Waves社が出しているWLM Plus Loudness Meterプラグインは、放送やYouTube、音楽配信などのすべてのラウドネス調整に使用できます。
また、映画の予告編の作成時、DVDの作成時やブルーレイなどのパッケージ・メディアなどのコンテンツ制作時にも活躍し、正確なラウドネス計測とメーター表示を行なうプラグインになります。
このプラグイン1台持っているだけで、あらゆる計測ができることでしょう。
Loudness Meterを立ち上げる
Loudness Meterのプラグインを立ち上げます。プラグインの中の『Metering』から『Loudness Meter』を立ち上げ使います。
これでLoudness Meterがセットできました。
プラグインを整理したい方や、他社のプラグインが読み込まないという方は『Logic Pro プラグインマネージャの使い方』を参照してください。
Loudness Meterとは
Loudness Meterには、瞬間的、短期間、および統合ラウドネスレベルが表示されます。
ラウドネスとは、聴感上の信号レベルのことで、音量とは別物になります。
ラウドネスのことを知っていれば、曲をマスタリングするときなどに音量の超過を防ぐことができると共に、正しい基準で書き出すことができます。
詳しく知りたい方は『等ラウドネス曲線』を参照してください。
ラウドネスは、ラウドネス単位(LUFS)で測定されます。
Loudness Meterのパラメータ
ラウドネスメータのパラメータを見ていきます。
M/S/Iフィールドメーター
M/S/Iフィールドメーターでは、入力信号に対する瞬間的、短期的、および統合された信号レベルを表示します。
各チャンネルでは信号のレベルが青いバーで表示され、0dBに近づくと黄色のバーで表示されます。
入力信号が0dBを超えるとバーが赤色に変わります。(ここまで音量を上げたら音楽が破綻してしまいますが)
Mメータが入力信号に対する瞬間的なラウドネス値になります。
Sメータが短期的なラウドネス値。
Iメータが統合された総合レベルになります。
ターゲットレベルの線
中央にあるターゲットレベルの線をドラッグすることで、ターゲットレベルを決めることができます。
上下に動かすことでねらった箇所にターゲット線を置くことができ、大体の目安を決めることができます。
LU Range
LU Rangeでは、Start/Pauseボタンを押すことで『Iメータ』を固定させたり解析したりすることができます。
その時の値を保持したい場合にはStartボタンを押してPauseに切り替えることでレベルが保持されます。
Integrated
Integratedは、『I』の測定結果を数値で表します。
Reset
Resetは、すべての値を消去します。
表示ポップアップメニュー
表示ポップアップメニューでは、ポップアップメニューから自分が見やすい横型や縦型、サイズなどを変更することができます。
エフェクト画面の上にあるポップアップメニューを開きます。
『Vertical』は縦型のディスプレイになります。今まで解説してきたディスプレイはこの『Vertical』になります。
『Horizontal』は横型のディスプレイになります。
Loudness Meterの基準は?
ではラウドネスメータをどの程度で合わせれば良いのか?気になりますよね。
メータはあくまでも目安にしかなりませんので、最終的には自分の耳を頼りに調整することを忘れないでください。
ただ、基準も欲しいですよね。
大体の基準を決めておくのも良いかもしれませんが、用途によって基準が変わってきます。
YouTubeで配信するためのものなのか、記録媒体に入れるのかなどによって基準となるラウドネス値が変わってきます。
CDなどの記録媒体に音源を落とす場合は、−8LUFS〜-10LUFSあたりが一般的です。
また、YouTubeなどの配信などではもう少し低めの−13LUFS〜−16LUFSになります。
ただ、最終的には自分の判断になりますので、大体このぐらい程度に考えていたら良いのではないでしょうか。
Loudness Meterの使い方 まとめ
いかがでしたでしょうか。
本日は、メータリングツールの使い方を解説してきました。
メータリングツールは耳では感じることができないさまざまな恩恵を目で見て確認することができます。
視覚的に操作ができるため、ミックス作業やマスタリング作業などで分析や解析をし、問題を早期に発見してください。
また、録音素材の分析などもできるので、都度確認しながら作業を進めると良いかもしれませんね。
それではまた。
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