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はじめに
本日はギターやベースの録音をしてみましょう。
「ギターやベースを持ってはいるけれど、録音の仕方がわからない」「録音したのはいいけど、編集の仕方がわからない」と言った悩みはありませんか?
ここからは、録音の手順からギターやベースの録音に必要な知識を解説していきます。
それでは見ていきましょう。
録音の手順
録音するためにはまずギターにシールドという線をつなげ、オーディオインターフェイスに通します。
これでギターの音をオーディオインターフェイスに通してパソコンに入れる準備ができました。
次に、ガレージバンドの設定をします。
新規トラックから、「オーディオトラック」を選びます。ギターやベースの録音には、このオーディオトラックを選択してください。他のトラック(ソフトウェア音源)や(Drummer)トラックでは録音できませんので。
①の詳細を開くと、下の画面が出てきます。②の入力は、オーディオインターフェイスの入力番号を選びます。1番目に挿しているのであれば、入力1にします。
演奏や録音中に自分の音源の音を聴きたい場合は、チェックを入れ、音源の接続先とサウンドの出力先を自分が持っているオーディオインターフェイスに設定します。*今はオーディオインターフェイスをつなげていないので、パソコンになっています。
これでギター・ベースのトラックが完成しました。
画面のどこでもいいので、「右クリック」を押して「トラックヘッダを設定」項目を選択します。
すると、「録音を可能にする」項目にチェックを入れると、トラックに録音ボタンが現れます。このボタンをクリックするか、コントロールパネルにある録音ボタンを押して録音することができます。
画面上の録音ボタンでも録音することができます。
シールドの長さは?
シールドの長さは長い方がいいのか?短い方がいいのか?
使っている場所にもよりますが、シールドが長ければ長いほど音質は劣化します。
それなら極限に短くした方がいいのでは?と思われたかもしれませんが、短すぎると後の項目でも出てきますが、ノイズを拾う可能性が出てきます。
パソコンやオーディオインターフェイス、アンプなどは電磁波が出ているため、ギターのピックアップに近づくとその電磁波をピックアップが拾ってしまい、ノイズの発生原因になってしまいます。
適度な長さと、丈夫なシールドを選ぶようにしましょう。
録音レベルに注意する
録音するときに一番注意しないといけないことが、録音レベルになります。
録音した経験がある人で、ベストテイクが録音できたけど音が割れていて、録音が台無しになった!という経験がある人は多いと思います。これは、録音レベルが限界を超え、データとして処理できなかったために起こる現象になります。
これを回避する方法は2つあります。
一つ目は、オーディオインターフェイスの入力時に、ギターやベースを弾いた音量が「0dB」を超えないようにすることです。
オーディオインターフェイスに入力する信号が「0dB」を超えてしまうと、録音したデータは全て使い物にならなくなります。
一番注意する所となります。
二つ目ですが、今度はGarageBand側の録音レベルをメーターギリギリまで上げないことです。
メーターに赤がついてしまうと、せっかく録音した音源が台無しになりかねません。
この2点を守ることで、録音レベルは完了になります。つづいては、モノラルかステレオどちらで録音するか?についてです。
モノラルかステレオか
ギターやベースを録音するときに、モノラルで録音するのか、ステレオで録音するのか悩んだ経験はないでしょうか?
そもそもモノラルとは何?ステレオ?と思われた方もいると思いますので、解説します。モノラルとは、音声信号が左右から同じ音で出力されることで、中央から音がなっているように聴こえることを言います。
また、ステレオは左右から別々の音が流れることで、臨場感がある音として認識できることを言います。
ギターやベースを録音するときは、特別な理由がない限り「モノラル」で録音するように心がけましょう。
チューニングの必要性
それでは録音を開始しましょう!と、その前に、チューニングをしましょう。
弦楽器はチューニングが不安定で、すぐにチューニングがズレてしまいます。せっかく上手く弾けたテイクがあったとしても、チューニングがズレてしまっていては、最初からやり直しになってしまいます。
今は、DAW側でピッチなども補正できますが、最初からチューニングを合わせていた方が機械っぽくならないため、こまめにチューニングすることをおすすめします。
ベースのチューニングは特に重要で、低音のチューニングがズレていると、曲全体のコード感がなくなりバランスの悪い曲になってしまいます。必ずレコーディング前にはチューニングを行い、こまめなチューニングをしていきましょう。
音作り
音の作り方は人それぞれで、好きな音や好きなエフェクターなども人それぞれになりますが、基本的な音作りは同じになります。
ここからは、レコーディングに関しての音作りについてみていきます。
ギターはコンプレッサーで潰しすぎると迫力がなくなりますが、Over Driveなどのエフェクトを使用するとダイナミクス(音の大きい所と小さい所の差)がなくなるため、のっぺりした音になったりします。
ベースはこのダイナミクスがありすぎると、ミックスするときに大変やりにくくなります。
また、音が大きくなったり小さくなったりすると、バランスが悪い曲になってしまいます。
GarageBandには最初からテンプレートが用意されていますので、まずは曲にあったテンプレートを探して、気に入ったテンプレートがあれば自分でパラメーターなどを少しずつ調整して音を作ってみるのもいいのではないでしょうか。
勉強にもなります。
ノイズを抑える
録音するときにはノイズにも注意しましょう。
ノイズは環境ノイズ(ホワイトノイズ)やギターやベースから発生するノイズなど色々あります。
完全にノイズを無くすことは不可能ですが、ノイズを軽減することは可能になります。
ギターやベースからノイズが出ている場合は、アースをとったり電磁波が出ているものから遠ざけたり、シールドを交換してみたりと、ノイズが出ないように対策する必要があります。
ノイズを取り除くプラグインエフェクトなどもありますが、そういうものに頼る前に、ノイズを減らせるように努力しましょう。
パンの振り方
パンの振り方にも色々な手法があります。
パンニングとは「定位」のことで、楽器の音をどの位置から流すようにするかを決めるツマミになります。
左から音が出るのか、右から音が出るのかを決めれることになりますが、一般的にギターのバッキング(コード弾きなど)は左右にパンを振ることをおすすめします。
ギターのソロとベースは中央に定位さすことで、曲の土台ができます。
ギターソロは場合によっては左右に振ることもありますが、ベースは左右に振ってしまうとバランスが悪くなり重心がどこにあるのかわからない曲になってしまうので、狙って左右に振る以外は中央に置くようにしましょう。
マイク録りとライン録り
マイク録りとライン録りも重要なテーマになります。
結論から言えば、ライン録りで十分です。マイクで録音したいと思う人も多いですが、最近ではアンプシミュレーターも性能が良く、音質も非常に良いため、ライン録音でもプロ級の音が録音できるようになりました。
無理をして素人がアンプから録音したりすると、ノイズは入ったり入力レベルが超えてしまう恐れもあります。
そんな意味のないことをするよりも、早くて高音質なライン録音で十分です。
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