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GarageBandの使い方やスコアの作成、MIDIの操作方法など盛りだくさん。
ミックスのやり方や、音源をデータの共有などをわかりやすく解説。
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ゴリラシリーズです。
Drummerとは
Drummerとは、ドラムトラックを自動で作成してくれる大変想像もつかない機能です。
Logic ProやGarageBandを使う人は、この機能が欲しくて使っている人もいるのではないでしょうか。
ドラマーをリージョンに設定すると、ドラマー機能を使用することができます。
ドラマートラックは6つまで作成することができるため、6人のドラマーを一度に再生させることができます。
トラックを分けることで、ジャズとロックのドラマーを演奏させるなんてこともできてしまいます。
Drummerを設定してみる
まずは、drummerトラックにリージョンを入れてみましょう。
やり方は、Apple Loopsからいれる方法と、トラックを追加する方法があります。
Apple Loopsからいれる方法は『Apple Loopsを使う』を参考にして下さい。
GarageBandにはDrummer付きのApple Loopがたくさん用意されています。ループを選択し、ドラッグするだけで、ビートをすぐに追加でき、リズムをきざむこも簡単に行えます。
ここでは、トラックを追加する方法を見ていきます。
画面上の『トラック』→『新規トラック』を選択して、次の画面を出します。
ここでDrummerを選択し、作成を押します。
すると、ドラマーリージョンが作成されますので、このリージョン(黄色の波形)の上で、ダブルクリックしてみましょう。
ドラマー機能が使えるようになるはずです。これから解説していきます。
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ドラマーの機能を見てみる
まずは四角で囲んでいるところから。
これはXYパッドで音量は上にいくほど大きくなり、下に行くほど小さくなります。
また、手数の多さを変える場合は、左が少なめ、右が多めになります。直感的に動かして、音量や手数の多さはここで決めて下さい。
次にこの部分。ここでは、どこの楽器を演奏するかを設定できます。
一番上のパーカッションではタンバリン、マラカス、手(クラップ)と3パターン選べます。
また、横のレバーで3段回までパターンを変更することができます。
使用したい楽器の上でクリックすると、その楽器を選ぶことができます。
次にドラムキットコントロールの中の『タム』と『キックとスネア』です。
これも先ほど同様横のレバーでパターンを変更できます。
タムは3段回、キックとスネアは8段回の変更が可能になります。
ドラムセットのシンバルやハイハット、スネアやタム、バスにカーソルを合わせクリックすると、どの楽器を鳴らすのか選択することができます。
四角で囲んでいるところにある『従う』にチェックを入れると、今トラック内にある別のリージョンに従って、ドラムパターンを自動で生成してくれます。
今回は『Berlin Dub Beat』というビートに従ってドラムを生成してもらいました。
変化はわかりません。
選んだオーディオループが悪かったのかもしれませんが、通常はこれに従います。
いろいろ試してみて下さい。
ビートプリセットです。
ここでは、選択するとそれに合ったドラムキットが選ばれ、そのよこのパラメータが変化します。
これも好みで設定してみて下さい。
ドラマー機能最後になりますが、フィルとスウィングツマミになります。
フィルは、ドラムのつなぎ目に入ってくるフィルをツマミで変更します。
フィルとは、おかずと言われているもので、サビが始まる前などにタカタカタカタカみたいにスネアが入り盛り上がる『あれ』です。
まぁ、ツマミをマックスまで回すと、バシバシ叩きます。
ツマミをゼロにすると、叩かなくなります。
極端です。この人。(機械ですが)
しかし、ツマミでパターンが変わるので、なかなか面白いです。
次にその下のスウィングですが、ツマミを回して行けばノリが出て来ます。例えば、ツマミを回すと、タッカタッカタッカタッカみたいにノリが出ます。
その下のは、8分でタッカか16分でタッカかの話です。(わかりにくいか)
ドラマーを雇ってみる
ドラマー機能には、上で紹介した他に、ドラマーを変更したり、ドラムセットを変更したりすることができます。
この画像上のファイルボックスマーク(ライブラリ)を選択すると、下にドラマーが表示されます。
RockやR&Bなど、ジャンルごとにドラマーがいますので、すぐに雇うことができます。
しかも文句を言いません。
ここでDrummerを選択したら、下のサウンドにて、ドラムセットを交換します。
ここでもドラムセットが沢山入っているので、選び放題です。
ちなみにドラムセットをどれだけ変更しても、文句を言われまん。
好きなだけ変更して下さい。
ドラマー紹介
それでは、あなたを助けてくれるドラマーを紹介します。
まずはROCKからです。
Rock
Kyle:モダンロックの影響を受けつつも、ほとんどのジャンルをこなしてくれます。用途の広いナチュラルな響きのドラムで、ストレートなロックビートを刻んでくれます。
Logan:過去の偉大なドラマーに影響を受けています。レトロな響きのドラムで、力強いロックビートを刻んでくれます。
Anders:リフの効いたヘビーロックの影響を受けています。重量感のある響きのドラムで、グラインディングなビートを刻んでくれます。
Max:バークリー音楽院の出身で、ハイテンポでアグレッシブなパンクロックの影響を受けています。力強い響きのドラムで、タイトでエネルギッシュなビートを刻んでくれます。
Jesse:初期のハードロックやファンクの影響を受けています。タイトな響きのドラムで、大胆なビートを刻んでくれます。
Ian:サイケデリックロックやモダンポップの影響を受けています。アリーナ用の大型ドラムで、グルーピングで複雑なビートを刻みます。
Alternative
Aidan:非常に高い技術を持つドラマーですが、控えめな演奏を好みます。ナチュラルな響きのドラムで、あえてシンプルなインディーロックビートを刻みます。
Nikki:ディスコ音楽好きで、長年DJをしていました。サウンドが加工された力強い響きのドラムで、軽快でノリの良いダンスビートを刻みます。
Gavin:音楽学校出身のせいでストリートでの評価に傷がついてしまわないかと心配しながらも、芯のある響きのドラムで、複雑なインディーロックビートを刻みます。
Zak:余計な装飾のないシンプルなロックが好みで、気迫のこもった激しいプレイスタイルが特徴です。荒削りな響きのドラムで、勢いのあるビートを刻みます。
Maya:ビンテージ・ドラム・マシンを使って、リバーブを多用したレトロな響きのビートによる、80年代への回帰。
Duncan:アコースティックとエレクトロニックドラムのサンプルをレイヤリングしてタイトでエネルギッシュなビートを刻み、エレクトロポップやトップ40系の曲を奏でてくれます。
Songwriter
Levi:明るくリラックスしたモダンポップの影響を受けています。ナチュラルな響きのドラムで、ファンキーなポップビートを刻んでくれます。
Darcy:上品で控えめな演奏が特徴で、他の楽器のサポート役に徹します。ナチュラルな響きのドラムで、シンプルで上品なポップビートを刻みます。
Graham:実験的で高い演奏技術を持ち合わせています。サウンドを加工したドラムで、ジャンルを超えたビートを刻んでくれます。
Mason:アメリカーナやクラシックR&Bの影響を受けています。ビンテージドラムで、ルースで堂々としたビートを刻みます。
Parker:ブリティッシュインヴェイジョンの影響の元、ミュートされたビンテージドラムで、タムのダイナミックなフィルを入れながら、クラシックロックビートを刻みます。
Austin:ルーツ、フォーク、アメリカーナの影響を受け、ブラシを使ってストレートなグループや力強いトレインビートを生み出します。
Tyrell:クラシックジャズのブラシテクニックの名手で、静かなポップソングやバラード向きの華やかで渦巻くような質感を生み出してくれます。
R&B
Rose:ニューソウルやクラシックR&Bの影響を受け、ドライでナチュラルな響きのドラムで、クロススティックによるゆったりとしたグルーブを刻みます。
Curtis:モダンR&Bやヒップホップにジャズの要素を取り入れて演奏をします。ハードな響きのドラムで、ユニークなフィルとタイトなビートを刻みます。
Benny:クラシックなモータウンサウンドへのオマージュが込められています。ビンテージドラムで、フィルを最小限に抑えたタイトでファンキーなビートを刻んでくれます。
Electronic
Magnus:EDMフェスティバルのヘッドライナーで、アンセミックなシンセリードやベースドロップを引き立たせるエレクトロ・ハウス・ビートを轟かせます。
Leah:タイトなシンセ系ドラムを使い、無駄のないミニマルなスタイルで、繊細でほのかに進化的なテック・ハウス・ビートを刻みます。
Jasper:長年ヘビー・メタル・ドラマーとして活躍。ロンドンのアンダーグラウンドなサウンドからヒントを得て、派手なダブステップビートと爆発的なフィルを鳴らします。
Ronnie:ロンドンのアンダーグラウンドなダブステップサウンドにサザンヒップホップを織り混ぜて、地を揺らすようなエレクトロトラップビートを刻んでくれます。
Julian:ビンテージ・ドラム・マシンに現代的なテクノロジーを組み合わせて、クラシック・クラブ・トラックをリスペクトしたコンテンポラリー・ハウス・ビートを刻みます。
Hip Hop
Dez:サザンヒップホップからヒントを得て、重低音が効いたキックと超高速ハイハットが特徴の、ライブ感溢れるトラップビートを刻んでくれます。
Anton:ラップ界のアイコン的存在であるプロデューサーは、メインストリームの商業的な魅力を持つ、洗練されたモダンなヒップホップビートを刻みます。
Maurice:純粋なヒップホップアーティストで、クラシックファンクやクラシックソウルのレコードからドラムブレイクをサンプリングして、ブーム・バップ・ビートを作り出します。
Percussion
Isabela:故郷のマイアミで聴いていた他文化のサウンドからインスピレーションを得て、ラテンパーカッションで激しくダイナミックなリズムを刻みます。
Quincy:スタジオでもステージでもキャリアが長く、用途の広いストレートなパーカッショングループでポップス、ロック、R&Bを引き立てます。
Finn:ドラムキットをカホン、フットストンプ、ハンドクラップに置き換えて、アコースティックソングライターにぴったりのシンプルでオーガニックなビートを生み出します。
総勢33名のドラマーがあなたを助けてくれるでしょう。
GarageBand Drummer機能を完全紹介まとめ
今回は、ドラマー機能をみて来ましたが、上位版のLogic Proでは、もう少し詳細をいじることができます。
気になる方、ドラマー機能が好きな方は上位版のLogic Proに移行してみてもいいのではないでしょうか。
ここでいじり倒すことで、新しい発見があるかもしれません。
それではまた。